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表紙と主人公の年齢からYAかと思ったらちょっと違ったかな。
真相が好みでなかった…仲良くなれたと思ったのにー。
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転校クラブ―親の転勤などの理由で転校することが多い子どもたちの、情報交換や相互補助を目的とするコミュニティサイト。
銀行に勤め、法人融資部で審査を担当している父のおかげで転校ばかりしている早川理14歳。
そんな理にとって<転校クラブ>は情報ツールであり、愚痴の吐き出し口だ。
今度の学校は海と遊園地の近くっていうのがポイントだけど、転校早々、別人と間違われてクラスのシカトにあう。
「事件」はもう始まっていたんだ。。。
これはよかったなぁ。
ライトな装丁とやりとりに油断していたら、事件が起きてから一気にヘヴィに。
途中、理の前向きすぎる部分が少々ウザかったぶん、この振幅の大きさがたまらない。
「善人マニア」以降、人間の厭な部分をとても巧く描かれる作品が続いていて、今回もそう。
というか、よりレベルアップ?
誘拐犯の供述の変化とか、最後に名乗り出たあの人の損害賠償のこととか。
今回の終盤の怒涛の展開には、心地よい厭な気持ちにさせていただけました。
ラストの引きもとても好み。
ただ、指・・・。口・・・。
・・・さすがにちょっと、勘弁・・・。
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銀行員の父親に従い転校を繰り返す少女が通うことになる街には人魚伝説があった。人魚を助け裕福になった男の末裔は地元テーマパークの社長という言い伝え。少女は同日に転校してきた美少女と仲良くなろうとする。彼女はテーマパーク一族の一員だが、どうやら様々な要因から孤立しているらしい。行方不明になった父親の死体を探しているのだ…
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【あらすじ】
早川理14歳。お父さんの仕事の関係で転校ばかりしている。そんなあたしにとって“転校クラブ”は情報ツールであり愚痴の吐き出し口だったりする。今度の学校は海と遊園地の近くっていうのがポイントだけど、転校早々、別人と間違われてクラスのシカトにあった。――「事件」はもう始まっていたんだ。
【感想】
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本格推理青春ミステリー。
転校を繰り返す女子中学生が主人公。
何度も転校する事によって強さと勘の良さを身に付けている。
チャットの転校クラブで仲間としておしゃべりをしながら、ストレス解消や悩みの相談ができるのが強力なアイテムに成っている。
転校先の中学校で、一緒に転校してきた風変わりな女子中学生の周りで起きる事件に興味津々。持ち前のフットワークで事件に関与して見事に推理していく物語。明るく元気な活き活きとした作品。
作者はこの分野が得意かも!
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★渡り鳥、事件を解いて、去ってゆく
【感想】
・わりとハードな事件。日常の謎系のほうが「転校クラブ」の存在には向いていると思われる。
【一行目】
「お父さんは……、殺されたの」
【内容】
・転校のベテラン女子中生サトルは、もうひとりの転校生、他者にトゲトゲしい態度をとる美佐姫と親しくなろうとするが彼女の一族は人魚の呪いにかかっているらしい?
・転校経験のある子どもたちの集うネット上のコミュニティ「転校クラブ」での会話による「誘導」とサトル自身の行動力で謎がほどけていく。
▼簡単なメモ
【亜姫/あき】美佐姫の母。亡くなっている。神崎観光開発のお坊ちゃんたちや周辺の男たちを魅了していた。恋人がいたというウワサだが別れて智朗と結婚した。
【一角獣】転校クラブのメンバー。皮肉なもの言いをする。シリーズとして続いたらなにかのできごとに関わってサトルと親しくなるかもね。
【入河市/いるかし】旧富美魚町(とみうおちょう)と隣町が合併してできた市。
【柿沼】パルケ・マニーニャの警備員。智朗の同級生にして、元刑事か警官。
【カミ】転校クラブのメンバー。入会したばかりのようだ。ぶっちゃけ、ある人物だということは即わかると思う。サトルを誘導しようとしている雰囲気。
【佳也子/かやこ】美佐姫の祖母。
【神崎観光開発】パルケ・マニーニャを経営している会社。一族経営って感じ。旧富美魚町最大の法人。
【神崎美佐姫/かんざき・みさき】→美佐姫
【喜寿郞/きじゅろう】神崎喜寿郞。神崎観光開発の社長。龍之介や美佐姫の祖父。家族をテレビCMに出させる主義。ワンマン社長だが養子だったようだ。
【クレド】転校クラブのメンバー。関西弁。クラブの調整役のようなところがある。どうやら浪人生らしい。《笑顔っちゅうのは感染率の高いウィルスみたいなもんやで。すぐにうつって脳までに達するんや》p.26
【サトル】主人公の「あたし」。十四歳。富美魚中に転校してきた。父の仕事の関係で転校を繰り返し身につけた世渡り用の笑顔には自信あり。はっきり遠慮なくモノを言うタイプ。運動神経がよい。「君子危うきに……って言葉より、虎穴に入らずんば……ってほうが好きなんだよね」p.147。以前なんらかの事件を解決したことがあるようだ。
【サワ子】佳也子の末の妹。すでに亡くなっている。
【サトルの父】銀行員。中小企業あるいは資金繰りに困っている企業担当。お金関係の解説をしてくれる。
【人生】サトルいわく「五歳の子にも、十歳の子にも人生はありますよ。おじさんより短いだけ」p.106。そういやぼくも中学生の頃そう思ってたなあ。人生がわかってへん的な言われようしたときに子どもは子どもなりにあんたとは違う人生送ってきてんのやからオレの人生についてはアンタよりわかっとるわ、と。そういう考えは今でも同じ。
【高知/たかち】パルケ・マニーニャのグランデ・プールのアルバイト。
【継朗/つぐろう】神崎継朗。神崎観光開発の次期社長最有力。龍之介の父。美佐姫の叔父。
【転校クラブ】転校経験者たちの、ネット上のサークル。各自のページの他にチャットルームがある。ぼくにも入会資格はあったな、当時こういうのがあったらよかったなとか思いつつ、こういうのに逃げてたらアカンと考えたかもしれない。
【智朗/ともろう】神崎智朗。喜寿郞の長男。美佐姫の父。十年前亡くなっている。というか行方不明。
【奈子】転校クラブメンバー。気が強いような発言をしている。サトルとはリアルで会ったことがあるようだ。
【早川理/はやかわ・さとる】→サトル
【パルケ・マニーニャ】サトルの転校した学校の近くにある遊園地。神崎観光開発が経営している。
【昼ドラ】父いわく「昼は昼でも、子どもが学校に行ってる時間は昼じゃない」p.124。なるほど!
【美佐姫/みさき】もうひとりの転校生。十四歳。龍之介の従姉妹で仲が悪い。背が高く整った顔立ち。龍之介によると美佐姫は人間ではなく人魚らしい。シリーズとして続いたら再度登場はありそう。
【梁岡/やなおか】神崎観光開発の顧問弁護士。さわやかイケメン中年。お、怪しいヤツ。
【龍之介】神崎龍之介。クラスのリーダー? 女子に人気がある。イヤなヤツだが悪人というほどではない。神崎観光開発の御曹子。可能ならば音楽家になりたいようだ。
【麗奈】継朗の妻。ウワサでは智朗の元婚約者だったらしい。