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元レンジャーの自衛官、海上自衛官、事務官のハンドラー、元地方総監と金剛丸と妙見丸という通常ではあり得ないメンバーでの被災地派遣。不思議な縁を感じるとともに、きっとあの時このような無数の小さなチームが必死の人命救助を行っていたのだろうと思いました。警備犬を国際救助犬に育てようという試みが任務ではなく現場のハンドラーの方々の熱い思いからはじまったということに驚かされます。
血まみれの足をひきずって捜索活動にあたった金剛丸。大好きなハンドラーに遊んでもらうというご褒美のために訓練を必死でがんばっていたという姿を想像すると涙が溢れます。
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金剛丸おつかれさま!!
あのひどい惨状の女川にも行ってくれたんだね。
ありがとう。ご苦労様。
小さな自衛官に敬礼。
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「日本に自衛隊がいてよかった」という同作者による3.11ルポからスピンオフ的に出ててきた内容。阪神大震災の教訓から国際救助犬を国内でも育てよう。そうして誕生した救助犬のお話。3.11以後の現場での活躍、副題の「星になった…」から、ついつい物言わぬ忠犬の涙の物語を想像してしまうが(装丁が、しかも、かつての大戦の折の軍用犬を扱った「さよなら、アルマ」と色遣いが似てたりもして)、まぁ、あえて取り上げて1冊にするか、というほどの内容。
「日本に自衛隊が…」の中で語られているところに、ちょいと国際救助犬が誕生するまでの経緯、その意義なんかを付記すれば済んだ話か(って、まさに、そういう内容)。 犬好きが、感動秘話を期待して読むと、ちょいと肩透かしを食らう内容。
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海上自衛隊の警備犬である金剛丸のお話。
色々な人を経て、呉に辿り着いて、其処からたくさん学んで人のために頑張って。
3月11日の東日本大震災時には救助犬として活躍して、たくさん頑張って懸命に生きた犬のお話。
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動物が頑張る話は泣けるねぇ(;_;)所々にある写真がまた涙を誘う(ToT) 国際救助犬の試験に合格した金剛丸は特に頑張り屋さん!短かったけれど、濃い一生だった
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警察犬や盲導犬は広く知られつつある"働く犬"たち。
しかし
"自衛隊に属する犬"という存在があり、それを警護犬と呼ぶことは・・・初めて知った。
本書は、4年4カ月の自衛隊所属 警護犬"金剛丸"の生涯を綴る、ノンフィクション。
自衛隊犬としての使命を受けた金剛丸、そしてハンドラーとして任務を受けた自衛隊員との奮闘記が熱い。
任務を受けた自衛隊員は、犬が苦手。そこから少しずつ変わっていく様子など、リアルに伝わりなかなか目にできない記録が、満載。
それだけではない。金剛丸は、警備犬にとどまらず国際災害救助犬としても活躍の初の期待を受け、訓練に努める。
奇しくも3.11震災が。。。任務を遂行する時が訪れた。
災害救助にあたる様子は写真で紹介されている。心打たれた。
大きな怪我も負っている描写は、痛ましい。
"災害現場において、1頭の救助犬は、捜索効果では2万人の救助部隊人数に匹敵するとも言われています"
とある。
"災害救助犬が救助にあたることで人命救助だけではない、そこにいてくれるという、ペットを残してしまった被災者の心の支えにもなっている。"とも。
"誰ひとり、望んで来た人はいなかった貯油所の警備犬係。それが何の因果か国際救助犬の資格を取ることになり、今、未曽有の震災に立ち向かうべく、災害派遣に赴いている・・・。"という一節には目頭が熱くなった。
他、自衛隊公開の訓練なども重きをおいて紹介されている構成には、著者の想いがひしひしと伝わる。
著者は、「日本に自衛隊がいてよかった」の別刊にて、念入りな取材の実感を綴っている。
本書のあとがきでも
"自衛隊は、大まかに分ければ、「ヒト」(人員)と「モノ」(装備)によって構成されています。
では、犬たちは、そのどこに属するのか?
犬たちは「モノ」でも「ヒト」でもない、「同士」であると言ってもいいのではないでしょうか。
今回、基地を警備するための海上自衛隊警備犬が、隊員たちと一緒に自衛隊の任務のひとつである災害派遣に赴いたことは、まさに犬たちを同士と呼ぶに値する画期的な出来事でした"とある。
自衛隊の存在意義は・・・今まさに、関心持たずにはいられないテーマだと思う。