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西成、釜ヶ崎という地名は知っているが、足を運んだことはなく、「日雇いの街」という漠然としたイメージしかない。しかし、あたりまえのことだが、そこで生きている人たちがいる。釜ヶ崎という場所や、非正規雇用の広がりといった現象を、ただデータで語るのではなく、生身の人間の語る人生として描いてい。そこで生きている人たちの息遣いが伝わってくる。
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この問題に興味を持ったのは「山谷泪橋〜ドヤ街の自分史」30年も前の本である。以降「山谷やられたらやりかえせ」が映画化され血生臭い論争を巻き起し…そして本書を手にした今思うこと。
失業、借金、事故や冤罪など我々のすぐ隣にある転落、そして堕ちたら最期再起への道を臭いものに蓋をするかのように閉ざしてしまうこの国の仕組みは何も変わっちゃいないということだ。
しかしそうはさせまじと戦う人たちの物語、ドブから流れ着く先の海へと引き波が如く誘う人々がここにいる。
あれやこれやと能書き垂れてないでまずは行動しなければ!と思わせる本。
一歩を踏み出す勇気が世の中を変える
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何気なく読み始めたが、読み応えのある本だった。著者の丹念な取材の結果だろう。釜ヶ崎の人たちのそれぞれの事情と頑張り。そして、彼らを応援しようとする人がこんなにたくさんいることに内心驚いた。
私は私なりに、誠実に精一杯生きていこうと思っている。