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吃驚した。とにかく吃驚した。
結婚、というタイトルとはじまりから、幸せーな恋愛小説を想像していたから。展開にただただ吃驚しました。
幸せとは程遠い、口とセックスがうまい結婚詐欺師とそれに騙される女たちの話。
サスペンス。面白かったです。
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こういう気持ちの悪さ(褒め言葉)を描かせたら著者は一級だと思う。『潤一』の悪い版というか(笑)
2章まで読んで、ああこういう話が続くのか...と思っていたら、いい意味で覆された。気分のいい終わり方ではないものの、それも含めた完成度だと思う。こんなタイトルで、すっきりと垢抜けた装丁。なのに中身は黒々。
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「ある日常」があって、そこに不穏な空気が流れ、さざ波がたち、やがて大きなうねりとなって一瞬の嵐が吹き荒れる。そして、嵐が去ると再び静けさを取り戻す。
これが井上荒野さんの作品のテイストだと思ってる。
今回の作品に「嵐」は描かれていない。ひたすら「不穏」と「さざ波」。
それでもその後に「嵐」が吹き荒れることを嫌でも想像せずにはいられない。むしろ、あえて描かれていないことが、その「嵐」の大きさが相当なものであるということを物語っているとも読み取れる。
この作品は恐らくそこまで計算されているのだろう。恐るべし。
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幸せな結婚生活が始まる。そんな感じで始まっていく物語が実は、、、
こんな展開になるとは。
ってストーリー。
心の隙間ってモノは誰にでもあるんですね。誰にも見せたくはないけど、見せてしまうと急に楽になっちゃう。そんな隙間が。
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人でなしの能力かぁ
鳩子もるり子も
騙されたから執着するのか、本当に好きだったのか…その出会いは意図して作られたものなのに
この本を読み終えた日の夢に
かつて私を騙していた男がでてきた
夢の中でも奴は嘘つきでした
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井上さんはざらざらした感情、不穏なものをあぶりだすのが本当にうまいと思う。
この作品も最初から最後まで一貫してざわめき、揺さぶられた。
誰もがあやうい綱渡りだと気づきながらやめられない。
物語の登場人物たちはこの先どこへ向かうのだろうか。
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古海ってどんだけモテる男なの(;o;)
結婚の決め手は妊娠とは
妊娠できる女は強いなぁ…
嘘でも言える女は
やっぱりそーなのかぁ
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欲望とねじれた思惑。
古海とその妻、るり子の着地点を見届けたかった気もする。
現実にはもっと、単純な仕組みでしかない男女関係を、陳腐でも下品でもなく、淡々と展開する作家に泥酔…
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結婚詐欺師の男と騙される女達など、中心人物が代わりながら語ら れていく物語。
現実に何らかの欠落を感じている女、その隙間に入り込む男。そこに人の弱さという か危ういものを感じる。みんな何らかの欠落を抱え、不安定な足場を嘘で埋めて日常を回していくような…何ともいえない余韻が残る。
感情移入を拒む話になっているのは 作者が意図したところだろう。
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名を少し変え、さすらう宝石鑑定士の主人公は、著者が繰り返し描く「ろくでなし」タイプ。
結婚詐欺を働くこの男が、女たちに見せる手管の数々を見ると、彼女らが虜となる気持ちがわかるように思えるから不思議だ。
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するりと人の心に入り込む結婚詐欺師と騙される女たち、まわりの女たちの話。ずーっと不穏な空気のまま終わっていくのにキレイにまとまる不思議な感覚。
登場人物みんながドロドロしてるはずなのにある種の潔さがあって、読んでる側はあまりドロドロせずに、ぞわぞわしながら読めます。
誰の気持ちもわかる気がするけど共感にはしり込みしてしまう、そんなお話でした。
この作品は作者の父、井上光晴の同タイトルの作品に着想を得た話だそうなので、ぜひそちらも読んでみたいです。
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井上荒野さんだしほんわかした結婚生活のお話じゃないのは覚悟して読みましたが、結婚詐欺のお話でした。なんとも暗い…。
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ある結婚詐欺師を
軸にした物語です。
井上さんの作品は
よく読ませて頂いていますが、
この物語は特に感じるものが
ありませんでした。
でも、これからも
井上さんの作品を読もうと
思っています。
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岩永真木の役所がわからなかった。この女はなんのために登場したの?誰か教えて。
サスペンスと謎解き、それに心の裏を読む心理劇が織り交ざっておもしろかった。
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おもしろかった! 2冊続けておもしろい本が読めてしあわせだー
この本は、今まであまり本を読んだことがない人におすすめしたい。
読みやすい文章で、短いし、退屈する暇がないくらい不幸な話が詰まっています。
この本を読んで、読書の楽しさを知ってほしい。