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2013/5/24-26で出雲大社行ってきました。
式年遷宮祭は逃せない!と意気揚々と出雲行きを決める20歳女子。たしかに地味だ。
けれどもやっぱ神様いますよ。出雲行って思った。
出雲大社でそう感じたというよりも、出雲の自然、特に日御碕の夕陽を見て。あの夕陽を見たら神の御姿としか思えない。
どこかに行くならその土地の知識があると数倍楽しめるわけで、出雲大社行くならこの本読んでおけば十分でした。
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来月、出雲に行くので事前学習。
出雲大社には、2010年にも行っている。
その頃は、式年遷宮真っ最中で、御本殿は全て、大きなビルのように囲いがされており、その姿を見ることは叶わなかった。
出雲といえば、縁結び。
御祭神である大国主大神が、多く姫神との間に子をもうけたからという説は、知っていた。(御子神は、181柱とか!!!)
でも、太陽の姿から結びにつなげる説は初めて聞いた。
『茨城に鹿島神宮があるが、鹿島のある地域はかつて常陸国と呼ばれた。ひたちとはつまり、日が大地から立つという意味で、太平洋を輝かせ太陽が昇ってくる「場」指しているわけである。それを受けて、出産に関連して日立ち帯を身につける。 出雲はその逆で、太陽が地平線に到着するというエナジーを持つのだとするのだ。太陽と大地を結ぶ力が、縁結びに通じるのだと。』(10頁)
『縁を「結ぶ」というより「広げる」。』(8頁)
出雲といえば、神々の神話の国。
神々の名前は、難しく、その関係性に混乱する。
奥深い内容だなーというのが、印象。
そして、事前に読んだ熊野と同じく、「よみがえり」が出てくる。
また、コトビキ山という、コトビキ岩と同じ名前の山も出てくる。
勝手に不思議な繋がりを感じてしまった。
八雲立つ
出雲八重垣 妻籠みに
八重垣作る その八重垣を
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『神社ツーリズム』『<出雲>という思想』と同様、2016年秋の出雲紀行の前に、家人に読んでもらう目的で購入。
読みやすさを優先するために、初めて出雲を訪れる人向けの、ページ数がさほど多くないガイド本が欲しかったのだが、本書はJTB系の出版(楽学ブックス)であるため、当初は商業主義的なグルメやショッピング、ホテル・旅館情報に加え、"縁結びのパワースポット巡り"のような底の浅い内容が多くを占めているだろうと想像していたのだが、見事に裏切られた。なんと店舗の紹介は本書の最後2ページのみという徹底ぶりである(しかも白黒)。
全体的に写真を多く使いビジュアルにこだわっているものの、旅行ガイドブック的な過度な演出は全くなく、出雲世界を分かりやすく伝えようとしているコンセプトが感じられる。
出雲大社そのものに関する解説はもちろん、摂社・末社や参拝作法、そして神迎祭・神在祭だけでなく神等去出祭等も含めた主な年中行事や祭りに至るまで、コンパクトに分かりやすく記載されている。
また、出雲大社だけでなく、出雲地方の縁の深い神社やそこで執り行われる珍しい神事、更には代表的な出雲神話に関してまでも図解入りで丁寧に解説されている。
最近はスマートフォンの普及からか、旅行ガイドブックの類を携行している人をあまり見かけなくなったようにも思えるが、本書のようにテーマを絞り、かつ商業主義に陥っていないコンパクトなガイド本はむしろ貴重といえる。何よりインターネット上の雑多な情報よりも纏まっていて分かりやすい。
本書が出版されたのが平成の大遷宮完了直前ではあるが、その時期だからこそ滅多に見ることのできない修造中の写真も多く掲載されており、その意味でも本書は貴重であり、これから初めて出雲大社を訪れる人はもちろん、何度目かの訪問の人にも新たな発見を与えてくれる一冊といえるだろう。