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岩手県災害対策本部の東日本大震災津波発生後9日間のドキュメント。主人公のお医者さんを中心に本部の岩手県総合防災室職員、自衛隊、防災航空隊など関係者の動きが実名でつづられています。一読して思うのは、数年前の内陸部の地震で防災体制の不備を反省し今回の地震に備えていたこと、それでも現実には情報が遮断され十分に機能しなかったこと、主人公はじめ配置された人間の資質に恵まれたことが大きい。特に人材については対策本部にこの人たちがいて本当によかったと思っている人は内部では多いと思う。一方で文中には非常に愚かな岩手県職員も登場します。身内として恥ずかしくなるとともに彼と自分がどれくらい違うかと思うと自省の気持ちでいっぱいになります。
主人公は身を粉にして働くのですが現場の医者から猛烈な突き上げに会ったり読んでいてせつなくなります。
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3.11のドキュメンタリー。地震直後、岩手での想像を絶する状況と立ち向かった医師の視点から書かれたドキュメンタリー。
ドキュメンタリーとは思えないくらい場面の展開が早い、それだけ厳しい状況にあったことが伝わってくる作品。
書籍という意味で言うと、終盤の中身が薄かった。震災直後の悲惨さが伝わってくると言えば、それまでだが、ナインデイズというタイトルに拘らなくっても良かったかも。
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ただの活字ではない。
これがリアルだった。いや、きっと現実はもっともっとすさまじかっただろう
そして、まだ、終わってはいない
自分には何ができるのだろう。。。
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東日本大震災の発生から9日間の
岩手県の災害対策本部(県庁内)の様子を、
医療班班長の若手医師を主人公として描いた
ノンフィクションノベルです。
ルポルタージュではなく
ノンフィクションノベルとしたことによって、
主人公の感情を文面に出すことができたので、
読者も、当事者に感情移入し易い点がよかったです。
美談よりも、様々な葛藤やジレンマが描かれており、
その点は、ノンフィクションの良さが出ていました。
映像が浮かんでくるような文章であり、
そのまますぐにでも映画化できそぅな内容だったかな…。
難しく書かれた報告書やルポを読むのもいいけど…、
現場の状況が、すぅ~っと入ってくる作品だったので、
特にこれから、前線で災害対策に係わる方には、
一読されることをオススメしますね。
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震災時に岩手県災害対策本部で究明に従事した医師の視点でかかれた震災発生から9日間のドキュメンタリー。
視点の違いで、こうも違うように見えるものなのか。そんな事に改めて気づきました。白熱教室で議論されるような正解のない判断を求められ、下す日々。
で、この医師はJR福知山線事故で救助の経験がある。恩師は阪神淡路大震災での経験も。経験を伝承させ、対応に活かすということの大切さにもスポットライトがあたります。
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批判をすることはすごく簡単で、だけど忘れてはいけないのはあの日確かにがむしゃ
らに一人でも多くの人を助けようとしていた人がいたこと。
あの日の記憶が日に日に薄れる今、是非多くの方に手にとって欲しい1冊。前書きだ
けでも是非読んで欲しいと思います。
何が成功なのか、失敗なのか…
何が正しくて、何が間違っているのか…
何を選んでも後悔ばかりが襲われる主人公。
振り返ってみればあのとき誰しもが少なからずそんな感覚を抱いていたように思いま
す。
もう少し掘り下げて欲しかったところが多々ある(特に後半)ということで☆3つ。
ラストは穏やかだけれど駆け足、そして課題は山積でやや絶望的。
楽観的過ぎるのかも知れないけれど希望の光が見えるような続編を期待しています。
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岩手県の震災直後9日間を描いたドキュメンタリー(どこにも明記はされていないんですけど、実在の人物が実名で登場するので多分)。重松清の「希望の地図」なんかよりずっとリアルでインパクトがありました。それにしても、あれだけの震災を目の当たりにしてもあいかわらずの官僚機構って一体…。
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あの日、岩手県で、東北で、どんなふうに時間が流れていたのか。人々がどんな思いで懸命に動き続けていたのか。
知らなかったこと、知らなければいけないことがまだまだある、と改めて感じさせられました。
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2011年3月11日、あの災害に直面した岩手県の災害対策本部の奮闘を、DMATの秋冨さんを中心に語られています。
当時のドキュメントをテレビや雑誌などでも多く見ていますが、
ここまで裏側を刻々と描いているのを目にしたのは初めて。
(とくに目新しい内容というわけではありません、
災害をに向かった行政側の視点をここまで見たのが初めてという事です。)
秋冨さんや、岩手災害対策本部の方たちが、
きっとこれを残すことで、今後の為になると思っての本だと思います、
少しでもこれからの災害に活かせるといいですね。
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東日本大震災発生からの9日間が描かれたノンフィクション。一気に読んでしまいました!JR福知山線脱線事故の救命経験がある医師の秋富先生の視点で話が進んでいきます。小説仕立てになっているからルポより読みやすいし、話に入り込みやすい。しかしどの震災ものを読んでも、お役所仕事に腹がたつ!!(-_-#)
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岩手県災害対策本部の戦い
というあることからもわかるように2011年3月11日に起きた震災からの数日間のことが医療の面から書かれている。
あまりにも大きな災害だったため、あらかじめこんなときはこうしようなどと対策を考えていたとしてもうまく回らなかった面が多々あったのだと思う。
現場の人間からすれば、うまくできれば一人でも多くの人が救えただろうにと思うのは当然のことだとは思うけれど、通信・ガス・電気・燃料と追いつかない状況ではどうしようもないのかも……。
自分のことだけでも何とかできるように考えておかなければならない。
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実話の小説化
多くの方に読んで戴きたい本です
そして、この国を少しでも変えていきましょう!
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3.11から9日間の岩手県災害対策本部が格闘した日々を書いたお話。被災者を助けたいのに、ヘリが足りない、燃料も不足、支援物資も薬も届かない。張りつめた緊張と混乱の中で、寝食も忘れ奮闘するが思うようにいかない。自分のことはそっちのけで、被災者のために必死で奮闘している災害医療を担当するお医者さんの必死の思いに感動と感謝でいっぱいになる。
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前半のスピード感が半端ない。現場の緊迫した状況が伝わってくる。後半はその分、物語としてはゆっくりしたかな?でも現実そうだったのでしょう。むしろ喜ばしい。
まったく震災の備えがない我が家。食料や水、トイレなど個々に置いてるけど、いざという時、使いこなせるか疑問に思えてきた。
この本読んで2013年の目標が定まった!
3日間は自分達の身を守れる装備、体力、知恵を身につけること。
まずは防災セットの内容を確認、足りないものを買うことにします。
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大震災から一年半が経ち、当初より薄れつつあった気持ちに喝を入れられた。
指揮、指導、統括する立場にある人に読んでもらいたい本でもある。