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石角 完爾 (著)
お金と強運を引き寄せるユダヤ5000年の叡智
ユダヤ人社会の根幹をなす口伝律法「タルムード」由来の説話の数々を、国際弁護士で自らユダヤ教に改宗した著者が紹介し、世界の現状に即して解説。サバイバルの極意が、タルムード哲学にある。
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●内容
・通産省、ハーバードを経て国際弁護士になった著者の人生論。
・病気をきっかけにユダヤ教と出会い、厳しい戒律を守って生きる著者なりの幸福論を語る。
・ユダヤ教自体がそうなのか、前向き・武闘派で、不幸とは「組み伏し、作り変えるべきもの」とみる。
●コメント
○ユダヤ思想に見る「楽」と「苦」の連続性。「楽」にあるうちに「苦」に備えるべきこと、また、何がきっかけになるかはわからないので、常に備えるべきことを説く。
(引用)
・今の苦を我慢すべきではなく、楽に変えていくには人間が努力しなくてはならない。陽のあるうちに闇夜の打開策を準備しなかった人は永久に闇の中に葬り去られる。
・明日に種を蒔け。夕べにも手を休めてはならない。それとこれ、どちらの種の芽が出るのか、あるいは双方等しく種の芽が出るのか、お前にはわからないのだから。
○どんな不幸も「最悪」ではありえない、というプラス思考。たとえば「家族が死んだ」という「不幸」は、「一家全滅」という「最悪」を防いでくれているのかもしれない。とにかく前向き。
(要約引用)
・旅人の話。小屋に入って聖書を読もうとしたところ、ランプがオイル切れで付かない。仕方なく寝る。起きてみると、連れてきた羊は狼に食べられてしまっていた。この「不幸」に打たれながら外に出ると、盗賊が暴れまわった後で村は全滅。旅人は悟る。もしランプの明かりで聖書の研究をしていたら、またもし羊が騒いでいたら。彼はきっと盗賊に見つかり、殺されていたことだろう。目先の「不幸」が彼を「最悪」から救ったのだ。
・もっと悪い事態を防いでくれているのが今の不幸な事態だと前向きに発想する。
○ウィズダムの重視。カネは浪費すればなくなり、土地は権力者にうばわれる。唯一なくならないものがウィズダム。何にもまして次の世代に受け継ぐべきものとする。
(要約引用)
・メロディーを買った青年。結婚道具を買うためのお金で羊飼いが口ずさむメロディーを購入。ところが婚約者の両親は怒るどころか、「それでこそ娘の結婚相手にふさわしい」と称える。知的価値は物的価値に勝る。メロディは知識、形のないものの象徴。
・教育とは、「教育することを教育する」こと。
努めてこれ(ユダヤ教育)をあなたの子らに教え、あなたが家に座している時も、道を歩く時も、寝る時も、起きる時も、これについて語らねばならない。
●これやってみよう
・「タムルード」を読み進める。
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すっごいよかったー。買ってよかった。
タイトルだけを見るとタダのビジネス書に見えますが、どちらかと言う哲学書です。
ユダヤ人の子供に代々語り継がれている”童話”を元に、ユダヤ人の考え方・根本の哲学をわかりやすく書いてくれています。
一番印象に残っているのはざくろの話で、まずはなにか捨てないと、何かを得ることが出来ない。兆しが見えてからとか、悪くなってきてるからではダメで、一番絶頂の時に何か捨てる「ノーペイン・ノーゲイン」
他にも今まで考えつかなかった物事の見方を教えられて、頭の中がいっぱいいっぱいです。
著者の日本に対する、あれダメ、これダメは言い過ぎ感がありますが、ユダヤ哲学は誰が読んでも損が無いと思います。
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■マインド
1.ノーペイン・ノーゲイン(犠牲なくして成功なし)。何も失わず、楽して成功することなどあり得ない。すなわち、自己犠牲なくして成功は得られない。
2.幸福と幸福感とは別のもの。不幸なことも別の角度からみれば幸福感で満たされることもあると考える。
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ユダヤ人の子どもたちが、幼い頃から親に叩き込まれる「ノーペイン・ノーゲイン」は「自己犠牲なくして成功は得られない」という、金銭哲学を超えた人生哲学なんである。ユダヤ人の行う金融業は、同胞から金利を取ってはならないという決まりがある、また借り手の生活権は侵害してはならず、担保も取らない、当然、貸し渋りや貸しはがしもしてはいけないということになる、つまり、ユダヤ人の中で、お金儲けのために金融業を始めてはいけないということになる。ウィズダムとは「自分の判断、選択、行動、決心、言葉、によって、自分自身や家族が、不幸になったり不愉快な思いをしないようにする賢明な生き方」なのである。何も対価を払わず、「一発当ててやる」というやり方は、どこかで判断を誤り、がけ崩れに遭った馬車のように谷底に転落する羽目になる。仕事の正当な報酬は、家族を支えるほどのものでよく、それ以上のものを差し出されても受け取るべきではなく、無論こちらから請求などしてはならない、万が一思いもかけない報酬を受け取ってしまったら、貧しい人のために寄付をするべきだと、ほとんどのユダヤ人が考える。五つの心構え……①身の丈に合った報酬、生活を、②日々勉強を重ねよ、③誘惑に負けないよう自分を抑えよ、④しっかり自分を管理せよ、⑤嘘をつかず、正直に生きよ。 「なぜユダヤ人の目は中心が黒くてその周りは白いのか?」、「世界は暗い面から見たほうが、物事が良く見えるからだ」。物事がうまくいっている時こそ、悪化することを前提に対策を立て、実行していくことが必要なのだ。「最も良い教師とは、最も多くの失敗談を語れる教師である」。「中国では、衣食足りたら、物事の節度や論理を忘れ、礼節を忘れる。だから孔子は儒教の中で『礼』を繰り返し教え、教育と学習の重要性を強調したのですよ」。善と悪とは常に手を取り合って行動しているのである、手を話したことは一度もない。「世の中には度を越すと毒になるものが八つある。旅行、恋愛、富、仕事、酒、睡眠、薬、香料である」、「人間には、六つの役に立つものがある。そのうち三つは自分ではコントロールできないが、残りの三つは自分の力で制御できる。前者は、目、耳、鼻で、後者が、口、手、足である」。ブータンでは、国民の多くが裸電球一本の貧しい暮らしをしているにもかかわらず、九割は「自分は幸福だ」と感じているという。「君たちが大人になったとき、子どもの頃に自分がしてもらって良かったと思う同じことを、自分たちの子どもにしてあげなさい」。「人と違うことを日本人は嫌うが、人と違うことは最もユダヤ的なことなのである。こうした教育が、偉大なノーベル賞受賞者を次々と生み出している基盤になっていると私は思っている」。人に認められることほどその人に幸福感を与えることはない、されば、人にほめられることを単に待つのではなく、自分から人をほめてみよう。
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読みながら『ハゲタカ』の鷲津を思い出してた。勉強になった。ただ、粗食だけは受け入れられない。私は、美味しいものを食べるために働くんだ!!
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たとえ話の面白さ、習慣に基づいた生活の意味、馴染みがないので知る機会がなかっただけに面白かった!沈黙は金じゃない。いかに話し、伝え、その上で生きることに必要なものを選びとる強さ。タフだなあ、身ならいたいなあ。
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豊さの次には必ず大貧困がやってくる。抜け出せるのは準備した人だけ。
美食家で治世ある人はいない。質素な食事でなければ豊な思考は育まれない。勉強や議論が大切だ。
お金、ビジネス、学問、学業は神が助けない。お金を稼ぐこと自体は生きるための手段であるから、それは否定していない。自分で考えなさいと突き放している。
ユダヤ人で、どうせ何をやってもと人生を投げやりに考える人はほとんどいない。今ある命を大切にし、その命を価値あるものにしようと人生と格闘する。ユダヤ人は決してあきらめない。
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ユダヤ人・ユダヤ教の英知『タルムード』 日本的思想との比較で言えば、とにかくリスクマネージメントに関して、徹底・実践的な教えが浸透している。 想定外はあり得無い。「No, because」から交渉は始まる。 まずは、捨てる痛みが先(ノーペイン ノーゲイン) 。成功ではなく、失敗から学ぶ。 『自助』という言葉を強く意識させられる教えの数々。 日本語に訳しにくい『ウィズダム』これを体得したい。
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ユダヤ教に入信しユダヤ人となった元日本人が書いた、ユダヤに伝わる教えを紹介した一冊。
お金やビジネスといったものを中心とした、人生を成功させ幸せに生きるための術が紹介されている。タルムードに書いてある説話から、教訓を示している点が分かりやすい。
しかし、ユダヤの素晴らしい教えを紹介するのに、わざわざ日本を扱き下ろす必要があるのだろうか。随所で、ユダヤの教えとは対照的なものとして日本の教えが紹介されており、なにか日本で相当嫌な思いでもしたのだろうかと感じざるを得ない。
本書の金言であるが、意外と普通の内容で、とにかく地道に着実に前に進む、そして日々思考し議論する、ということである。
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目からウロコの、お金の考え方、捉え方。
賢い人ってこういう事なんだ、って即座に頭に叩き込んで真似したくなる。
何度も読んで、自分の当たり前にしたい
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ユダヤ人やユダヤ教への偏見が減り、それどころか羨ましくも感じた本でした。
ユダヤ人に成功者が多いことは周知の事実で、私も知ってはいましたが、その原点が「タルムード」にあるんだと納得できました。
たかが宗教の教えかもしれませんが、その教えはすごく深く、そして教えを代々と受け継いでいける親たちもまたスゴイなと羨ましく思った部分でした。
人生におけるリスクの取り方
生き方
考え方、考える力
こういったものを小さいころから、「自分で考えさせる教育」というのをしているユダヤの方たちだからこそビジネスでも成功すると思わずにはいられません。
大人になった今でも、簡単な物語に込められた意味を考えていくのは小さなころからやってきていないと難しいものでした。
厳正なユダヤ教の方たちの生活や神に対する考え方まではマネはできませんが、それ以外の部分では勉強になる本でした。
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生きる上で必要な知恵、人生の本質的な部分をユダヤ人たちは童話のようなかたちで語り継いでいる。
一つ一つの話が面白いからこそ身につくし、考え方や発想が自分のものになる。
ところどころ垣間見える作者の偏見に辟易するが、それを凌駕する面白さが詰まっている。
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非常に面白かった。
ユダヤ人の考え方が短い物語としてわかりやすく書かれていた。
その物語を受けてユダヤ人がどのように考えているのかを知ることはもちろん、自分自身がどう受け止めるかということも考えさせられた。
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マクドナルド創設者の藤田田さんの「ユダヤの商法」を読んでから、ユダヤ人のことを知りたくて、この本を読んでみました。
めちゃくちゃためになりました❗
日本人も負けてはいられません❕
ぜひぜひ、みなさんも読んでみてください。