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大どろぼうホッツェンプロッツ 改訂2版 みんなのレビュー
- プロイスラー (作), トリップ (絵), 中村 浩三 (訳)
- 税込価格:1,100円(10pt)
- 出版社:偕成社
- 発売日:1990/05/01
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紙の本
はずれなし
2014/11/11 00:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:RYOUOU - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供の頃に読んだ本を偶然本屋で見つけて、買ってしまった。
やはり面白い本は、いつ見ても面白いものだと実感させられた1冊です。
紙の本
子どもの頃のわくわくの素。上質なものがたりは、一生の宝物。
2012/08/10 21:48
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:奈伊里 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学校3年生の男の子に本を贈ることになり、何年かぶりに児童書コーナーに立ち寄って、わくわくするものに再会した。
「大どろぼうホッツェンプロッツ」がそのわくわくの素。小学校の頃、わたしの本棚のいちばん目立つところに、6年間も君臨していた本だ。
手に取ると、見覚えのある表紙。
垣根越しに獲物をうかがう大どろぼうホッツェンプロッツの顔は、見たこともない大きなかぎ鼻を境に、なぜか二色に塗り分けられ。頭には羽根飾りのついた赤い帽子。あごにも頬にも、いばらのような髭がぼうぼうと生えており……。
そうそう、これだこれだ、と、わたしはそれだけで嬉しくなる。子供の頃に出会った本って、そういうもの。
なんたって、脳の皺がひとつひとつ失せ、細胞がひとつひとつプチンプチンと弾けてなくなっていくような歳になっても、このホッツェンプロッツという名前だけは忘れたことがなかったのだ!
迷わずプレゼント用と自分用、二冊を購入。さあ、懐かしい本を開いてみると。
そうそう、ホッツェンプロッツに盗られてしまったのは、カスパールとゼッペルが自分たちでおばあさんのためにこしらえた、コーヒーミルだった。
砂をつめた木箱を宝物と思いこんでねぐらへ急ぐ大どろぼうは、自ら砂の足跡を残していく。頭のいいカスパールの作戦は大成功。
毎日必ずトレードマークの帽子をかぶっている二人は、変装のつもりで帽子を取り替えて大どろぼうの足跡をたどっていく。小さなわたしは、「そんなんじゃあ、ばれちゃうよ!」とひやひやしたものだけれど、そこが物語の魔法の力。取り替えっこした帽子が、大どろぼうホッツェンプロッツと大魔法使いペトロジリウス=ツワッケルマンをやっつけるための、大事な大事な役割を果たすのだった。
一気に読み通して、面白いなあと感じ入ったことがある。
自分の気に入ったところは、挿絵も、使ってあることばも、信じられないくらい鮮やかに覚えているのに、興味のないものは、まったくと言っていいほど覚えていなかったのだ。
ホッツェンプロッツが、捕らえたカスパールを袋詰めにして訪れる魔法使いの館。その部屋の中は本でいっぱいで、壁紙やら机やらには、いくつもの目がついていて、骸骨だの、鰐だのが飾ってあって……と、ページをめくる前に、もうその恐ろしい内装が見えている。
また。
かわいそうなカスパールは、魔法使いの地下室で、一日中、ただっただじゃがいもの皮をむかされる。ここのところの展開と挿絵がわたしはひどくお気に入りで、幼い頃から現在に至るまで、何か単純作業を延々やるはめになると、「まるでホッツェンプロッツにつかまった少年のよう……」と我が身を嘆いたものだ。
そして、逆に。
事件が解決に向かう鍵を握る世にも美しい妖精は、登場していたことさえ覚えていなかった。魔法使いの意地悪でカエルに変えられたこの妖精の力を借りて、カスパールは館を逃げ出すことができる……まさにキーパーソンなのに!
そうか、わたしはきれいなお姫様に興味のない女の子だったのかもしれないな、と、おかしくなってくる。
さて。プレゼントした小3の男の子は、この本のどこが好きになるだろう?
冒険と、知恵と、友情と。おっかないどろぼうと、魔法使いと、世にも美しい妖精と。
作戦は成功したり失敗したり。ひやひやして見守って、どきどきして追いかけて、偉大なる運命の力と、笑っちゃうような偶然の力で、めでたしめでたしにたどり着く。
たぶん、ハリー・ポッターに出会う前の、それくらいの子どもたちにぴったりなお話。
きっと、子どもたちが大人になるまで、ずっと心に住み続けるお話。
紙の本
一緒に冒険しよう!
2001/05/09 11:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たらら - この投稿者のレビュー一覧を見る
いかにもドイツのお話らしく、登場人物の名前がいい。大どろぼうホッツェン・プロッツ。おまわりのディンペルモーザー。魔法使いのペトロジリウス=ツワッケルマン。わざと舌を巻くように発音して読んでやると、活字では小難しい名前が、とても楽しい響きに聞こえてくる。
内容は…。
おばあさんの大事なコーヒー挽きが、盗まれた。カスパールとゼッペルという二人の少年が、それを取り戻すために、大どろぼうと魔法使いを相手に、知恵比べをしながら、冒険を繰り広げる。
二人のシンボルである特徴のある帽子、それを取り替えたからくりがどうでるか…。お話の展開があるので、少しずつ読んでも、とても楽しめる読み物です。