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大般涅槃経でのブッダの旅の全体像とメッセージが書かれている。
分かりやすく書かれていて軽く読めるので、今まで仏教を知らなかった人にとっては仏教の基本的な考え方を知るには良い本。
ただ、初学者向けに書かれているためか、一つ一つの主題がやや薄い気がした。この本の役割を考えれば当たり前の事かもしれない。
部分的には幾つかスッキリしない点があった。例えばスバッタの「解放された」のセリフから、さすがに最後の弟子のスバッタと同一人物と前提を置くのはどうしても私には不自然に感じるし、他にも四諦の説明に納得出来なかった。
以上、人によって評価が分かれそうな本だった。
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人間ブッダの「生の声」を、『大般涅槃経(だいはつねはんぎょう:マハー・パリニッヴァーナ・スッタンタ)』におけるブッダ最後の旅に従い内容紹介する。巻頭に『大般涅槃経関連地図』が掲載されているので、旅の行程とその土地での説法がイメージしやすいようになっている。
難しい論説書ではなくて、むしろ、意識的に難解さをある程度排除して、教理のエッセンスと、物語としての大般涅槃経を紹介されている。
また、著者独自の理解については、その都度別解釈も紹介されているので、こんがらがらなくてすむ。
第II部には、第I部で紹介したブッダの言葉の超訳が1コラム1頁でまとめられている。
正直これは内容的に繰り返しになっているので必要のないところかもしれないけれども、後の読み返しのために用意されたものらしい。
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内容紹介(amazonより)
ブッダが入滅するまでの最後の旅を記録したお経である『大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)』。この経典の最大の特徴は「ブッダが最も伝えたかったことが凝縮されている」ところにある。極論すれば、この経典を読むだけで、ブッダの教えの本質がわかると言っても過言ではない。
本書では、このお経を従来日本で流布していた漢訳仏典(『涅槃経』など)ではなく、パーリ語原典である『マハー・パリニッバーナ・スッタンタ』から超訳。死に臨むブッダが最後に伝えたかった「遺言」のエッセンスを分かりやすく解説し、あわせて印象的な言葉をピックアップした。
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内容(「BOOK」データベースより)
ブッダが入滅するまでの最後の旅を記録したお経である『大般涅槃経』。この経典の最大の特徴は「ブッダが最も伝えたかったことが凝縮されている」ところにある。本書では、このお経を従来日本で流布していた漢訳仏典(『涅槃経』など)ではなく、パーリ語原典である『マハー・パリニッバーナ・スッタンタ』から超訳。死に臨むブッダが最後に伝えたかった「遺言」のエッセンスをわかりやすく解説し、あわせて印象的な言葉をピックアップした。
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【目次】
第1部 ブッダ最後の旅の物語―何を考え、何を遺そうとしたのか
釈迦国の滅亡―ブッダはなぜ旅に出たのか
ブッダの旅立ち―国や組織が滅亡しないための教え
教えの本質について―「わたし」と「仏」の関係
死を予感しての輝き
死を決定づけた「最後の食事」
ブッダでさえ、死は苦しい
ブッダの最期―臨終の言葉と八つに分割された遺骨)
第2部 超訳ブッダの遺言
人生は楽である
道の人であるために
仕事に役立つ戒律
ご利益について
自然とともに
対話すること
最期の言葉
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大般涅槃経、マハー・パリニッバーナ・スッタンタから超訳。釈尊の最後の旅の遺言を紹介。仏教のエッセンスが分かる、と帯に書かれているけど、ちょっとどうかな?