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東日本大震災、特に原発事故を通し、多くの人が今までの生き方、あるいは国のあり方を問い直してみたのではないでしょうか。
加藤登紀子さんが鎌田實氏、梅原猛氏をはじめとする7人の方と国の未来のために、どのように考え行動すべきかを語り合った対談集。
対談者の一人、C・Wニコル氏のことだけは知らなかったのですが、彼との対談に私は一番教えられました。
「歴史を振り返ったら、今の行動は変えられる。歴史は変えられません。でも、今の行動で未来は変えられます。だから、歴史を知って、未来をつくる」
と述べるニコル氏。原発事故をまのあたりにし、その恐ろしさを知り、間違いを知ったはずなのに、何らそれらから学ぶことをせず、ただお金や利権のためだけに、原発再稼働へと突き進もうする愚かな野田政権。
人が人として生きるって、どんなことだろう。
生まれてから死んでいくまでの大切な時間を前の世代から授けられ、次の世代に手渡していく。そのことに尽きるのでは。
と加藤登紀子さんは書かれています。
この国の未来のためにどうしていけばいいのか、その答えは一人一人が考え、見つけ出すべきものですが、「大切な時間を、次の世代に手渡していく」という言葉に一つのヒントはあるのではないでしょうか。