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12/04/19。マズローの欲求5段階説の理論は、本人も述べているとおり仮説なのに、福祉や介護の世界ではデフォルトとして扱われている。
それらに対して感じていた違和感を著者が言葉にしてくれた。感謝。
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資本主義は原理的に「成長病」の呪いから抜け出すことができない。マッチョな人は本当に「勝ち負け・成長・向上心」が好き。勝ち負け以外の価値観を日本は世界に先駆けて見つけるべきでは。と考えさせられる一冊。
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平川克美さんの研究分野である経済とはちょっと反れて、「移行期的混乱期」における思考法を主に取り扱った本。
テイストは違っていたが、かなりおもしろかった!心に残る文章が多かった。
ものごとを悪い意味で「わかりやすく」してしまう「縮減」という言葉がキーワードやった気がします。それを頭に入れて、次元を上げて考えること。
責任がないものについても責任をとろうとする姿勢、の話はとても共感した。
またぜひ読みたい本です。
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自分がよく読んでいる内田樹氏のご友人。
自分が都市計画制度を所管している時代には、経済界、大臣などの政治家から厳しく規制緩和を求められ、併行して、経済学者からも厳しく叱責された。
なんとか自分なりにかわしたり、つじつまを合わせてきたが、この低成長時代が20年も続き、欧米とも経済の調子が悪い自体になって、平川さんのように、経済成長を求める時代は終わったという主張がでてきた。
ちなみに、池田信夫さんのような経済学者は激しく罵倒していることも知っている。
しかし、地道に身の回りの生活の環境をよくしていく、身の回りから小商いをきちんと起こしていくという主張は、経済成長一辺倒の現在の政策思想に対する軸になっていく予感がする。
もう少し、抽象的、哲学的でなく、具体的に、自分が経済学者や政策担当者と議論できるように、中身を磨いて欲しいし、自分も考えてみる。
人口減少、都市縮小の時代というのはあまり抵抗がないというか、事実だが、同時に、経済成長のない時代になったのかもしれない。むやりに経済成長とか成長戦略とかいっても、人口オーナスのある中では無理なような気がしてきた。
別途、経済学者の本も勉強してみたい。
参考文献。ナオミ・クライン『ショックドクトリン』、レヴィストロース『野生の思考』
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影響されるにもほどがある…。
平川克美さんの本、2冊目読了。
9/5 '12の 平川 × 光嶋 対談の時に購入していたものが、内田さんの本を読んでいる間に積ん読になってしまったけれど
この度めでたく読み終えることができた。
内田さんの本を集中して読んだお陰で理解度がかなりアップしている。
内田さんと仲の良い平川さんの本が、常に思想の部分でクロスオーバー、
行ったり来たりして一つの世界になっている。
「指が月をさすとき、愚者は指を見る」
肝に銘じて。
また読みなおそう。
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「経済」というジャンルで一括りにできるかどうか。
現在の我々が置かれた状況では「経済」はいかに生きるかという「思想」と分かちがたく結びついている。
人口の減少、ものづくりから金融・情報サービスへの経済の移行、新自由主義経済の破綻と不均衡…
様々な問題があるがそれらは根本的にすっきりと解決できるものではなく、個別になんとかやりくりしながら粘り強く耐えていくしかないのかもしれない。戦後の高度経済成長という歴史上希有な「幸せな時代」を懐かしむのではなく、リアリスティックに現代を生き抜く逞しい知性と身体性をもつことが必要である。
そんな現状把握に最適な一冊。
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盲目的な経済成長至上主義にアンチテーゼを唱えるいつもの安定した語り口。
単なる精神論ではなく、経済や歴史の知識とその分析に裏打ちされた言説なので説得力があるのである。
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原発関連の話かと思ったら、そうではなくて成熟した日本社会こそが今、移行期的乱世にある、という。人口減少が未曾有だとか資本主義の限界とか言われてるけど、その解を具体的に生み出せない。著者は二項対立的に「解決」することに疑問を呈している。経済成長を求めず、縮小均衡を図ろう、と。人口が減る中での経済成長という矛盾ではなく、縮小しつつ均衡していこう。タイトルがやっぱり秀逸。解決策ではなく思考のあり方を説いている。