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科学的に解明されていないことがしっかり指摘されているので、私のような人間は心躍る。しかし、記述は結構難しい。イメージがわかない箇所がある。これはちゃんと数式やモデルで勉強すべきなのかも。
・科学の中で厳しい批判は最終的にその説を深く掘り下げ、強固なものにする。
・恒星が「負の比熱」をもっているから、100億年も核融合反応を安定に続けることができる。
・地球からは太陽と月が偶然同じ視直径になっていることで、両方が潮の満ち引きに同じ位の強さで寄与して、潮の満ち引きが単純な振動ではなくて、同じ満潮・干潮で大潮があったり、小潮があったりと独特のリズムが作られている。
・重力のせいで大きな天体(直径10キロメートル)では必然的に球体になる。
・海や大気は重さで言うと、地球全体に比べたら、それぞれ0.02%、0.0001%でとてもちっぽけ。
・宇宙背景放射。絶対温度3度。これは観測上。実際は高い。4000度。
・赤方偏移
・1メートルの壁。塵から微惑星になれない。
・月の巨大衝突説。
・地球質量の壁。
・太陽系では地球と水星が磁場をもっているが、この理由は分からない。
・太陽系地球型惑星で、プレートテクニクスがあるのは地球だけ。この理由も分からない。
・地球の材料物質にもともと水はなかった。
・オールトの雲は想像しているだけで、誰も観測していない。
・全休凍結のおかげで生物は飛躍的な深化を遂げている。
・ドップラー法、トランジット法も得意不得意がある。
・直接撮像法。
・地球生命の奇跡の条件(P204)
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近年急速に発展しつつある、惑星探査。惑星は恒星とは異なり、自ら光を発さないため、技術の進歩が重要となってくる。どういった方法であがされているのか、そして、精度の「1m」の壁・・・。太陽系の惑星に関する記述から、もちろん題名にあるような「系外」惑星まで。
天文は専門でないため、少し内容理解に努力を要したが、「地球外生命」、「第二の地球」への期待から、最後まで読み切った。関連書籍と合わせると、さらなる理解が得られるだろうと思う。
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系外惑星、というタイトルですが、
実は系外惑星については主に最後の5章でしか触れられていません。
しかし、系外惑星を理解するための地球科学、太陽系科学の基礎がしっかりと書かれています。
たしかに書名の系外惑星については若干物足りなさを感じてしまうかもしれません。
が、ぜひ読んで欲しい一冊です。
井田さんは文章も上手いと思います。
わかりやすい例えもあれば、二乗三乗といった苦手だとやや引いてしまいがちな説明もあり、硬軟織り交ぜて書かれています。
それがいいトレーニングになると思います。