投稿元:
レビューを見る
(No.12-65) エッセイです。
本の後ろにあった作者の紹介を転載します。
『1967年東京都出身。17歳の時、絵の勉強のためイタリア・フィレンツェに渡り、貧困生活ゆえに入賞金目当てでマンガを描き始める。その後、中東、ポルトガルを経て、現在はシカゴ大学で比較文学を研究している夫と子供とアメリカで3人暮らし。「テルマエ・ロマエ」でマンガ大賞2010、および第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。シリーズ500万部のベストセラーに。アカデミックなユーモアに独自のセンスが光る、注目の女性漫画家。』
テルマエ・ロマエは映画にもなりました。私は映画は見ましたが、原作は1だけしか読んだことがなく、その他の作品は全く未読です。
この方、文章も上手いです。すっと話に入っていけて、ふ~ん、そうなんだ~、へぇ~、私もそう思うわ、などとまるで彼女の話を直接聞いているみたいな感じになりました。
彼女が実際に体験したことやその体験から考えたことなどを語っているため、内容に人生経験に裏打ちされた厚みがあり、だけど平易な文章なので読みやすいの。
子供の頃の家庭環境は、彼女もそう書いていますがかなり特殊だと思いました。連想したのは黒柳徹子さん。あの方の親御さんも音楽家だったな。やっぱりそういう育ち方をすると、普通(普通って何?とかは置いといて)の大人にはならないのかも。
17歳の時に海外に渡り、それっきり日本に帰らなかった彼女ですが、だからこそ外から冷静に日本を見ることが出来るのでしょう。
まさに望遠ニッポン!、大変面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
なるほど、傑作「テルマエ・ロマエ」はこういう背景があって生まれたのかと納得。
ヤマザキさんと一緒に遠いヨーロッパから眺めてみれば、あらニッポンって結構いい国なのね、とちょっといい気持ちにさせてくれるところがにくいなあ。
面白く読んだのだけど…、言葉遣いがちょっと…。私はどうしても「何気に」という言い方が苦手。同じ言い回しが繰り返されるのもつらい。小うるさいヤツでスミマセン。
投稿元:
レビューを見る
あまり文章が綺麗でない(「何気に」の多用とか)が気になって、最初は入り込めなかったが、慣れてくると、筆者の独特の視点が面白い。日本でしか暮らしたことのない私が、自覚もなしに当然と思い込んでいることが、全く当然じゃない世界もあるんだということに、気付かされる。当たり前のことだが。御手洗瑞子さんの、「ブータン、これでいいのだ」を読んだときと、似たような面白さ。
投稿元:
レビューを見る
面白い漫画(テルマエ)を描く人のエッセイはやっぱり面白い…。
イタリアだけでなくいろんな国をみた視野の広さと視点の面白さ。
ニッポン人が幸せそうにみえる、というのはもっと今の日本人に伝わるといいなあ。
投稿元:
レビューを見る
「テルマエ・ロマエ」もうなんかもう大好きだし、単行本のマンガとマンガのあいだに載ってるエッセイがまたおもしろかったので、この本もきっと・・・と思って読んでみましたがやっぱりおもしろかったですO(≧▽≦)O
「テルマエ・ロマエ」での作者の、日本の風呂そして日本人に対する限りなく深い郷愁、愛、敬意・・・を見てもわかるように、17歳から長い海外生活を続けてきたからこそ作者が感じる「ニッポン」という国の、すばらしさ、おかしさ、不思議さ・・・を親しみを込めて書いていらっしゃる。私も読みながら、外国人から見た日本、そして日本人って、案外、悪いところばっかりじゃなく、むしろもっと外国へ日本のいいところを堂々とアピールしてもいいじゃないかと思ってしまいました。
あとやっぱ挿絵がいちいちおもしろかった。
投稿元:
レビューを見る
大変常識的な感性をおもちの方のエッセイでした。
テルマエロマエから想像するにハッチャケた人かと思っていたのですが(笑)
投稿元:
レビューを見る
『テルマエロマエ』の作者、ヤマザキマリさんのエッセイ集。
異国に住み、イタリア人のご主人がいる女性から見た日本のよさや、おもしろいところなど。軽妙なタッチのエッセイ。
投稿元:
レビューを見る
「テルマエ・ロマエ」を知らずに手にとった本。
ためになる(?)そして面白い。
こんなに爆発力がありつつ、ツッコミが的確な漫画家さんがいたのか!と驚きました。「テルマエ」も読みたくなりました。
投稿元:
レビューを見る
ヒット映画テルマエ・ロマエの原作者であるヤマザキマリのエッセイである。イタリア人と結婚し、今はシカゴに住んでいるマンガ家の著者による、外国から見た日本文化論である。それが、次第に自分は外人世界にいかに溶け込んで入ったかに話しは変わっていき、やがては自分に染み付いたニッポン的な癖というか習慣が大好き!という話しに展開していく。また、チョイ悪オヤジ的なイタリア男性なんていないよ!というような話しとか、見知らぬ人から受ける東北大地震に対する挨拶など、驚きはないけど最新の外国人も紹介してくれる。そういう意味で、日本人による外国人論でもある。適度にイラスト(マンガ?)もあるし、文章もこなれていておもしろく読めた。
投稿元:
レビューを見る
初めて聞いた名前の著者だと思ったら、あの「テルマエ・ロマエ」の作者だと聞いてびっくりした。シリーズ500万部のベストセラーになったとある。 著者は、イタリア・フィレンチェ、ポルトガル、今ではアメリカのシカゴで、研究者のイタリア人夫と子供の3人暮らしとある。その著者が見た日本とはいかなるものか。
まず、驚いたのが、イタリア人男性というと、あのジローラモさんが表紙に載っているあのチョイワルオヤジ向けの雑誌に載っている人をイメージする。では、実際にイタリアにそんな小悪魔、いや悪親父がいるかと言えば、著者の主人やその友人さらに著者本人がイタリアにいたとき見たことがないと書いている。
あれは幻だったのか。ナンチャッテイタリア人と言える。日本人が作り出した自己願望込の「イタリア人」像ということか。
著者が驚いているのは、外国語の日本語訳に吹きかえるときに、口調が横柄になっていることだ。「ドSな吹き替えに脅かされる民」というタイトルで1章を割いている。よく考えてみると摩訶不思議な現象だ。外国人は敬語を使わない生き物だと思っているのか。こういう風にすると都合がよいのは誰なのか気になるところ。
「全世界から憧れの眼差し。電化製品のドラえもん」では、かつて世界中を魅了した日本の電化製品に関する思い出を取り上げている。ソニーのウォークマン。今では、すっかりAPPLEのiPodに主役の座を奪われてしまい、昔の勢いはどこへとなってしまった。電化製品一つで人々を魅了するような製品が出るといいなあと述べている。
そのほかにもいろいろと外の世界から見た日本に関して述べている。「日本という席あの複雑さと面白さは、こうして長く離れて暮らしていると、よりはっきり見えてくるものなのだ」とも述べている。案外、1歩距離を置いて見ると違った景色が見えるかな。
投稿元:
レビューを見る
テルマエ・ロマエの方のエッセイ。各国で暮らした視点で日本を見つめる。イタリアにLEONみたいな男はいない、てのに衝撃でした笑。偏見ってコワいね。そして猫が飼いたくなった。
投稿元:
レビューを見る
本書はイタリア→日本→中東→ポルトガル→シカゴ在住。 西原理恵子いわく「海外ドサ周り」こと異国暮らし歴十数年の著者が自分の生まれ故郷である日本を「近くて遠い」目線からつづったエッセイ集であります。
本書はイタリア→日本→中東→ポルトガル→シカゴ在住。西原理恵子いわく「海外ドサ周り」こと異国暮らし歴十数年の著者が自分の生まれ故郷である日本を「近くて遠い」目線からつづったエッセイ集であります。もともと自らの「モーレツ家族」の日常をmixiにアップし続け、更新されているブログを拝読させていただく限りでは、筆者の文章は独特の味わいがあって好きです。
さらに、自身がイラストを描いているので、またそれも一服の清涼剤となっております。書かれていることはいまや筆者の代表作となった『テルマエ・ロマエ』のルシウス並みに日本に驚き、日本文化を楽しみ、真面目に悩む姿であり、彼女の真剣なまなざしや苦悩する姿が真摯であればあるほど、それがユーモラスな笑いとなって行間からにじみ出てくるのでした。
たとえば、おっぱいだけが巨大化しつづけるオタクMANGAや、日本における宴席には必ずといっていいほど出てくる「国酒」ビールについてや、伊達男は伊太利亜にはいない、という箇所にも衝撃を受けました。僕は「イタリア男」というのはベルルスコーニ元首相のことを考えていましたが、イタリア人の筆者の夫に言わせるとああいう男はイタリアでもまれだそうで、「その話題には触れないでくれ」というのが一般的な認識だということを読んだときには『やっぱりそうだよなぁ』と思ってしまいました。
最後のほうに、日本の女性が強くなっても、日本の男性は弱いまま、というタイトルの文章があって、そこに関してはわれわれ男性は十分に反省しつつも、最後まで面白く読める一冊でございます。
投稿元:
レビューを見る
若くして海外に出て今も海外暮らしの著者ならではの視点は新たな発見や同感できる事もあり楽しい。もう少し辛口な意見があればなおよかったかな。
投稿元:
レビューを見る
活字のエッセイ集、
イタリア人の義母のパワフルさ
画学生時代の極貧生活、電気がス水道すべて止められる
72 周囲では誰も支持していないベルルスコーニ
102 切れるイタリア人女性
109 ビールのCM、日本秀逸
111 ユマスマック、イイ
149 美容室と歯医者、日本イイ
162 前歯のすきっぱーOK、八重歯はNG
187 日本の旅番組は質高い
195 オレオレ詐欺、親子関係が疎遠だから発生
208 デンマーク、料理できない男性は結婚できない?
猫好き
投稿元:
レビューを見る
外から見た日本、内から見た日本の両方を知るから見えてくる違い、良いところ、悪いところ。
読みやすくておもしろい。