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可愛くてユーモラスで温かいテディ・ロビンソンのお話集の新シリーズが誕生!もちろん全て初邦訳。装丁もカラーで子どもたちが手にとりやすそう。テディ・ロビンソンは小さな女の子デボラのくまのぬいぐるみ。素直で一生懸命だけど時々自慢したがったり有頂天になってみたり。そんなところがおかしくて愛くるしい茶色のくまさんです。何気ない会話が生き生きとしておかしくて本当に子どもたちの会話のようで素晴らしい。作者の描いた挿絵も甘すぎない可愛らしさで大好き。大人が忘れているような世界を見せてくれるので何度も読みたくなります。テディ・ロビンソンが人形だという一線もちゃんと守られていて好きです。作者が娘を主人公に描いたからでしょうか、とても愛情ある作品です。一つ一つの物語は短いので小学校1.2年生から読んでもらったりして楽しんでほしいです。
・テディ・ロビンソンベビーシッターになる
ご近所の赤ちゃんの乳母車にのってベビーシッターをすることになったテディ・ロビンソン。ところが親切な(?)動物たちが次々にやってきて…ベビーシッター=赤ちゃんの上に座ると思っていたのがおかしかった。子守唄よかったな。くりかえしも楽しくて子どもたちに読んであげたくなるお話でした。
・テディ・ロビンソンバレエ教室へいく
デボラがバレエを習うことになりました。テディ・ロビンソンは見学です。となりには女の子人形が座っていて…デボラが褒められるたびに「あれはぼくの女の子」と鼻高々になるテディ・ロビンソンがかわいい。女の子人形とうちの子が一番と言い合っているのはまるで授業参観の親のよう。最後に素晴らしい夢、温かい結末です。
・テディ・ロビソンのたんじょう日
テディ・ロビンソンが初めてたんじょうび会をするお話。友達や人形たちを招待し、テディ・ロビンソンはいつになくはしゃいでしまいます…嬉しくて嬉しくてどうしようもない気持ちいっぱい。子どもたちと笑って読みたいな。愉快な詩も声に出して楽しみたい。「こう・めだ(こうふんしてめだちたがりになる)」って面白い。
・テディ・ロビンソンお人形病院へいく
ある朝テディ・ロビンソンのうでがストンと落ちてしまいました。そこでお人形病院へ入院することに。ところがそこにはもう一人「テディ・ロビンソン」というくまがいて…自分が自分でない気持ちになるなんて気持ちまで描かれていて不安が伝わってきます。詩がテディ・ロビンソンを助けるというのがいいな。終わり方は「くまのコールテンくん」みたいで好き。
・テディ・ロビンソン木にのぼる
お誕生日に来てくれて一緒に入院もした女の子人形ジャクリーヌが遊びにきます。そこでテディ・ロビンソンはちょっぴり見栄を張りたくなってどんな風に登場しようか考えます。そうしているうちに木の上にほうり投げられ…「らくちんちんのかんたんちん!」愉快な歌がこのお話にもいっぱい。後半自身がなくなって、正直になる結末がとてもいい。
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「くまのテディ・ロビンソン」「テディ・ロビンソンまほうをつかう」が娘の幼いころの愛読書で、今回岩波から本邦初訳のお話を6つ収録した本書が出たと知り、喜んで読みました。
以前読んだお話と同じで、ほのぼのとして優しく、幼い女の子に読み聞かせるのにぴったりです。
「くまのプーさん」は父親が書いた物語で、文学性も高く、いかにも書斎で書いたような作品ですが、これは母親がちょっとした暇に娘に語っているような、あるいは台所で書きとめたようなささやかな作品で、そこが良さでもあります。
前に出版されていた本の方が面白かった気はするけれど、これはこれで、て自分で読めるようになった娘もそこそこたのしんでいました。
以前ほど夢中にはなりませんけど。
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テディ・ロビンソンはデポラちゃんのくまのぬいぐるみ。
へんてこな歌を作るのが得意で、ちょっとお調子者なところが
愛らしい。自分で歩いたりすることは出来ず、「ちゃんとぬい
ぐるみ」なところも良い。
かわいくて、ほんわかと温かいお話が6編。おすすめ。
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みなさん、テディ・ロビンソンというくまのぬいぐるみをご存知ですか?
残念ながら、いまは品切れ中(2012年4月現在)の『くまのテディ・ロビンソン』と
『テディ・ロビンソンまほうをつかう』(共に福音館書店)という本があり、
とっても楽しい本なのです。
私はこの本をきっかけに、編集者時代に同じ作家の『おはようスーちゃん』という本を
編集しました。
そして、その当時から、くまのテディ・ロビンソンには、まだ未訳のお話がたくさんある、
と知っていましたので、いつかそれを日本の読者にも届けたい、という強い想いが、
この度、やっと叶いました。
未収録のお話は、全22話あり、そこから18話を選び、1冊6話、全3巻立て、
日本版オリジナル再編成にてご紹介します。
①テディ・ロビンソンのたんじょう日
②ゆうかんなテディ・ロビンソン
③テディ・ロビンソンとサンタクロース
すべて福音館書店版には入っていない、初邦訳となります。
はじめに選ばれなかったお話だから、面白くないんじゃないかって?
とんでもない!
もしそうだったら、わたくし訳しません。
これを機に福音館書店さんも復刊してくれることを祈るばかりです。
さて、1巻目の『テディ・ロビンソンのたんじょう日』ですが、どのお話もとっても
おもしろいですよ。
強いてこの巻の特徴を挙げるなら、キーワードは「ジャクリーヌ」という女の子の人形
でしょうか。
今回、日本語版による再編成のおかげで、原書版では、巻をまたいでいたお話の流れが、
1冊にまとまって、より読者に分かりやすくなったと思います。
最後のお話「テディ・ロビンソン木にのぼる」のジャクリーヌの最後の最後のセリフでは、
感動して泣きながら訳すことになりました。
涙をぽろぽろこぼしながら「ああ、どうやったらジャクリーヌの気持ちが、
テディ・ロビンソンにうまく伝わるだろう」と言葉を選んでいました。
ほほえましく、おかしい、そして心があったかくなる、そんなテディ・ロビンソンの世界を
読者の方と共有できたら、とってもうれしいです。
目次
①テディ・ロビンソン ベビーシッターになる
②テディ・ロビンソン ベレエ教室へいく
③テディ・ロビンソンの たんじょう日
④テディ・ロビンソン 本になる
⑤テディ・ロビンソン お人形病院へいく
⑥テディ・ロビンソン 木にのぼる
>>>:「週刊 読書人」に寄稿しました。
>>>:2012年7月7日「朝日小学生新」に書評が載りました。
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最高!最高!最高!テディロビンソン!!
誕生日会の物語は、大笑いしすぎてお腹が痛くなった母娘。ものすごく楽しいと、こんな風に我を忘れてしまうよねえ。
ああ、あと一冊でテディロビンソンが終わってしまうなんて。そう考えるだけで悲しくなってしまうほど、面白かった。
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愛嬌たっぷりのテディ・ロビンソン。それは彼が周りに愛されてきたから。愛されて過ごすと愛される子になる。こういう日常が子どもにもあればいい。
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「木のてっぺんにいるぼくにばんざーい!」デボラちゃんのとくべつなともだちテディ・ロビンソンの、おかしくて、かわいくて、あったかーいおはなし6つ。