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読了しました「旅屋おかえり」著者原田マハさん。
以下、何か所か引用します。
無意味な旅なんて、ねえべさ。
旅は、出かけるだけで、すでに意味がある。そう思わねが?
私の帰りを待つ人がいる。
なつかしくて美しい風景、ささやかだけどあったかい出会いがあるから、旅に出たいと思う。そして、「いってらっしゃい」と送り出してくれる、「おかえり」と迎えてくれる誰かがいるから、旅は完結するんだ。
残念ながら、私には和紙作りの才能はなかったのね。だけど、私も和紙作りを通してみつけたものがある。それはね、時間が経過するほど強く美しくなるものが、この世にはあるっていう真実。和紙、人との絆……、それに思い出も。
一話が桜の季節の角館、二話目が紅葉の頃の内子に出かけます。
テーマは、うーむ、「わだかまり」という名の大きな石をどける手助けかな。
「心の旅」。人生ありがたいもの、心温まる本に出会うことができるから。
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旅すき!
依頼人の代わりに旅行にいくっていうお仕事
むっちゃおいしいやん!
と思うけど
いい話なんだなこれが。ぐすぐすする
ちょっとできすぎかな
って思うけどまあ多目にみよう
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売れないタレント・丘えりかが
唯一のレギュラーである
旅番組が打ち切りになったのを機に
依頼人の要望に応えて 代わりに旅をする
『旅屋』を一生の仕事として 全国を飛び回る
という話。
静かに心にしみわたる感じがよかったけど
こんな商売 ほんとに成り立つの?
玉肌温泉の大志さんとは進展ないの?
とか 私の中で不完全燃焼の感があるので
★は3つ。
続編を期待します!
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自分で出かけなくても旅なのか?
だったらテレビの旅番組見ただけで旅に出たことになっちゃうのか?
とはいってもこのお話に出てくる真与さんみたいに旅したくてもできない人もいるし…
そんな感じで『旅に出る』とは何か? ということを考えさせられた本。
ただ、内容的には若干纏まりに欠けるというか、
予め決まってた結末に無理矢理落とし込んだ、という慌ただしさがあって残念。
最初の玉肌温泉での出逢いが次を予感させる感じがしたので
割とさらっと次のネタに行っちゃった(しかもいくつかすっ飛ばして)のが
個人的にちょっと違和感を感じた。
旅屋おかえりのエピソード、まだまだ聞くに値する話がいっぱいありそう。
続編若しくはスピンオフ希望(笑)。
とにかくこのまま終わらせるのはもったいないと思う。
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あなたの代わりに旅をします──
落ち目のタレント、丘えりか ─ 通称おかえり ─ が唯一のレギュラー番組を打ち切られ途方に暮れていたときに降って湧いたような代理旅の依頼。
そこから始まる『旅屋』としての「おかえり」
うまく行きすぎな感じは否めないけれど、悪人らしい悪人はひとりも出てこない、性善説を地でいくような作品。こういうの、大好きです♪
いつでも前向きで素直でまっすぐで。
そんな主人公だったからこそ、できる仕事なのかもしれない。
なにより旅自体が好きなんだもの。自分が好きなことが、他の誰かを喜ばせられるなんてまさに天職。労働とは本来こういうことだと、何かで読んだことがある。
おかえりが旅先で見るものを、彼女のファインダーを通して私も追体験している錯覚。
そして何度も目頭を熱くする。
ああ、依頼人の目線で私はこの作品を読んでいたのだな。
旅先で出会う人々との出会い、交流、もちろん美味しいものを食べたりすることも大事。移動時間すらも旅の一部。
やっぱり旅っていい。
私もまた、旅に出たいなぁ。
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唯一の仕事はテレビの旅番組「ちょびっ旅」、が、それも打ち切りが決まった、元アイドルの売れないタレントおかえり(丘えりか)。タレント業も、所属事務所も路頭に迷う寸前。
そこへ、偶然、難病の娘の代わりに旅をしてほしいという、華道家元夫人からの「旅」の依頼がある。そして「旅屋」として、おかえりの旅稼業がはじまる。旅の成果物がきっかけで、家族のことを大切に思うからこそ伝えられなかった思いが繋がって形になっていく。
代わりに旅!?と思いきや、仕事はいくつも持ち込まれ「旅屋 おかえり」として軌道に乗る。そこへ、「ちょびっ旅」のスポンサーだった食品会社の会長から、た旅の依頼がある。それは、子どもの頃に生き別れた妹の墓参りを、代わりにしてほしいという内容。その妹の娘は、おかえりの事務所の社長の元妻。わけあって離婚して、社長は二度と会えない状況。おかえりは、そんな関係に悩みつつもその依頼を引き受ける。
引き受けてよかった、とうステキな話でした。おかえりの旅への思いが、成果以上の結果をもたらす幸せ感。
旅屋って、おもしろい発想。
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気になっていましたが、
なぜか食わず嫌い的に、読むのが遅れました。
でも…、もったいないことをしたな~っと…。
よかったです。もっと早く読めばよかった…。
登場人物が、それぞれよかったですね。
ライトノベルだったので、
お話が重たくならなかった点もよかったです。
楽しく読み進んで、オチでホロっときました。
作中に描かれたエピソードは、2編でしたが、
他のエピソード(旅)も、読んでみたいな~。
でも…、ボクは、やっぱり自分で旅したぃ…。
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+++
あなたの代わりに、全国どこでも旅に出ます!
唯一のレギュラー番組「ちょびっ旅」が打ち切りになった売れないタレント・丘えりか。ひょんなことから、病気などの事情を抱えた人から依頼を受けて、代わりに旅をする「旅屋」を始めることに。
+++
元アイドルで三十過ぎのタレント・「おかえり」こと丘えりかと、彼女が唯一の所属タレントであるよろずやプロの社長・萬鉄壁。これだけで、かつての一瞬の栄華にしがみついて自分の現在をちっとも判っていない勘違い女と、彼女を食い物にするいい加減な社長の顛末記というような裏寂れた物語になりそうな匂いがぷんぷん漂っている。だがそんな期待(?)を裏切るように、おかえりは旅を愉しみ、鉄壁社長は胸に秘めた過去の純愛を貫いている。おかえりの旅への思いが彼女を卑屈にさせず、人とのつながりを大切に思う気持ちを育んだのだろうなぁ、と見ていて胸がじんわりあたたかくなるのである。鉄壁社長の普段の強面キャラと、胸に秘めた深い思いのギャップがこれまたいい。おかえり、と言われるしあわせを噛みしめたくなる一冊である。
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あなたに代わって旅に出ます。旅代理人、旅屋おかえり。
旅することが大好きな、売れないタレント「おかえり」こと丘えりかの、奇跡の旅を描いた物語。
やっぱり私は、自分の足で、旅をしたい!
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「楽園のカンヴァス」から間もないのにもう新刊!ということで、早速借りてみた。
売れないタレント「おかえり」こと丘えりかが、唯一の持ち番組の打ち切りにあい、ひょんなことから、依頼人の代わりに旅に出る旅屋を始めた、というお話。
毎回、登場人物は皆前向きでいい人で明るくて、予定調和でお涙ちょうだい、まるで三文小説のよう…。だけど、憎めない、嫌いになれない、そんな癖になる感じの原田マハ作品。
今回も全くその通りで、あまりの期待通りに却ってがっくりくるくらい。
まあ、これが著者の持ち味なんだけれど。
悪くない、全然悪くないし、読後感もいいし、またまた今回も一気読みしちゃったし、泣けちゃったし、思惑どおりにハマった自分が情けないくらいではあるんだけれど、著者のさらなる飛躍を期待するという意味で、ちょっと辛めで星は3つにしとこう。
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昔アイドルだったアラサータレントの丘えりこ。
元々、旅をすることが好きだった彼女は、
唯一のレギュラー番組が旅番組一本だけという状況でも、
めげず明るく楽しく仕事に取り組んでいた。
番組での通称は名前を略して「おかえりさん」と称している彼女は、
旅番組の中で思いがけない失敗をしてしまい番組が急遽打ち切りになってしまう。
新しい仕事をプロダクション社長の萬 鉄壁(よろず てっぺき)と共に探すが、
どこの局でも芳しい話は上がってこない。
そんな時、おかえりさんに思いがけない話が舞い込んでくる。
「病気の娘のために旅をして欲しい」というその依頼を聞いた彼女は、
最初は辞退するものの周囲の温かい励ましもあって旅を請け負うことを決める。
こうして「旅屋」という仕事を始めた彼女に、
今までなかった感動と勇気と困惑と涙と、そしてとびっきりの奇跡が舞い込んでくる。
この物語の紹介に「とびっきりの笑顔と感動がつまった読むサプリメント」と書いてありますが、
読み終わったときに本当にそのとおりだなと思いました。
この物語は読むだけで元気を与えてくれる心のサプリメントなんです。
著者の原田マハさんは以前「本日は、お日柄もよく」でご紹介させていただきましたが、
それにも増して今回の一冊は感動と元気を与えてくれる物語でした。
読んでいる途中で1回、ラストで1回涙を浮かべてしまったぐらいです。
私が個人的に良いなと思ったのは登場人物が全員「良い人」であるところ。
いろいろな癖や過去を背負った登場人物も出てきますが、
それでもとことん悪い訳ではなくて「良い人」なんです。
こういったところがこの物語を読み終わった後に、
心を元気にしてくれて爽やかな気分になれるのかもしれませんね。
ついでに「旅に出てみようかな」という前向きな気持ちにもさせてくれる一冊です。
「最近ちょっと心の元気がないな~」と感じてる方や、
「忙しくてホッとする暇もないな~」という方には特にオススメ。
無理やり時間を作ってでも読んで欲しい一冊です。
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【旅屋 おかえり】 原田マハさん
元アイドル、今、売れないタレントの”おかえり”こと丘えりか。彼女は鉄壁社長の率いる「よろずプロ」のおかかえタレントであり、稼ぎ頭でもある。っと言っても持っているレギュラーは1本のみで、その1本のレギュラーで事務所の従業員3人を青息吐息で支えている。
おかえりの持っているレギュラーは旅番組の「ちょびっ旅」。おかえりが旅人として全国各地をまわり、各地域の景観や特産品を紹介する番組だ。とりわけブレイクしている番組ではないが、根強いファンに支えられ細々と続いている。
その番組の収録で、おかえりは失言を犯し、それが原因でスポンサーの不評を買い、とうとう番組は打ち切りになってしまう。唯一の収入源を失ってしまった「よろずプロ」とおかえり。彼らは営業活動に尽力するが、この不況な時代に、あえて売れないタレントに仕事を依頼するようなスポンサーがいるはずもなく彼らは途方に暮れる。
ある日、おかえりが電車の中で忘れ物をした。彼女の遺失物を拾い、届けてくれた婦人は「ちょびっ旅」のファンだった。そして、そのファンである婦人からおかえりはある依頼を託された。それは、「娘に代わって旅をしてもらいたい」というものだった。彼女の娘も「ちょびっ旅」のファンだったのだ。
娘は病気で自らが出歩くことが出来ず、おかえりの旅をいつも楽しみにしていたのだった。
婦人の想いをうけておかえりは依頼を受けた旅をし、想像以上、期待以上の成果をあげる。。そして、そのアイデアを元に鉄壁社長が「旅行代理人」という奇妙な肩書きをおかえりにつけ、新たに営業を始める。
当初は見向きもされない「旅行代理人」であったが、婦人や旅先で出会った人たちの口コミで、すこしずつ「旅行代理人・旅屋おかえり」の知名度が広がってきた。
そして、かつて「ちょびっ旅」のスポンサーだった江戸ソースの会長・江田悦子の目にもとまり「ちょびっ旅」復活の光が見えてきた。
「ちょびっ旅」復活をするにあたり、江田会長から一つの旅の依頼がなされた。その旅で会長の依頼目的を存分に果たせば「ちょびっ旅」は復活できるかもしれない。
しかし、この話に一番乗り気になるはずの鉄壁社長は難しい顔をしてだまりこんだままだった。。
☆
マイミクさんのレビューを読んで借りてきました。原田マハさんの作品は「一分間だけ」に続き2作目。「ただ、旅をする」それだけの話をココまでの作品に書ききる作家さんの想像力に感心したのがこの本を読んだ一番の感想でした。
物語は強面だが情に厚い鉄壁社長。フランクな性格の元セクシーアイドル・のんのんさん、そして、旅好きで天然の混じっているおかえり。。おかえりを支える旅番組のディレクターやスタイリストたち。
登場人物がいい人ばかりで、読んでいて気持ちのいい作品でした。
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登場人物に悪い人がいない。話がうまく運び過ぎる。窮地に陥っても必ずどこからか救いが現れる。こんなうまくいくわけないやん、こんな話で泣けるわけ…泣いた。泣きました。そりゃもうボロボロと。『風のマジム』も同じ感想かつ泣かされたなぁ。
会長の依頼におかえり意外の人間が過剰に反応してたけど、そこには何だか違和感が。会長の依頼内容と社長潰しを関連づけるのはちょっと強引なんじゃなかろうか。
旅屋に依頼するほどじゃないけど、旅するおかえりを見たいって人のために『ちょびっ旅』も再開してほしかったなぁ。
たまには毒気のない本も良い。心のデトックス。
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爽やかな話。
心が柔らかくなります。
おかえり、人間できすぎ感はありますが
可愛くて好きです。
旅行したい
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旅レポをする売れないタレントさんが、ひょんなことから依頼人に代わって旅する『旅屋』を始めるというストーリー。 軽快に読み進めるも、ラストはもらい泣き。いい話でした。