紙の本
やっぱり猫は可愛いな…というそんなおはなし
2016/04/12 14:12
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投稿者:sin - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作の主人公?がいい感じに距離を置いてこの巻に絡んでくるところが自然でいい。今回の主役の物語はなんだか大人な決着で幕を閉じてしまったが、そういった感じは座り心地が悪いものの世の中勧善懲悪で割り切れるものではないということだろう?そして物語としてのひどい扱いとその一転、愛され方をする猫たちのその有様にハラハラしたりウキウキしたり、やっぱり猫は可愛いな…というそんなおはなし
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本当だったらものすごく深刻になりそうな話もさらりと流しつつ、それでも人生の機微や人情を感じさせてくれる優しいストーリー展開。
図書館で本を借りるようになってから、何とはなしに急ぎながら本を読むようになってしまったのですが(貸し出し期限があるもので。)この作品に関しては、ゆるゆるといつまでも読んでいたいような、そんな居心地の良い作品でした。
大作とか、傑作とか、そういうたいそうなお話ではありませんが、十分に読み応えのある暖かい作品です。
お薦め♪
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ちょっと恐いお話かなっと思ったら、案の定、少しだけ恐い話だったです。
でもいい話ですよ。
真面目に一生懸命生きることを改めて痛感させられました。
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【収録作品】丑の刻参りの女/曰く品の始末の仕方/憑いているのは/頭の潰れたふたつの屍体/猫除け根付
太一郎がいいキャラになったな~ この先も楽しみ。続編期待。
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猫とついているから猫がメインの小説かと思ったら、猫除けが登場するだけで、猫は主役ではない。
伯父にだまされていく当てがなくなっていたところを古道具屋に居候させてもらえることになる。
大八車で死体を運ばされたり、怪奇談っぽい内容ではあるが、人の道を説いていくような話でもあった。
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故郷の田畑を失った庄三郎は失意のまま江戸に赴き、神社で寝泊まりをしていた。ある晩、女が藁人形に五寸釘を打ち付けているのを見て、恨みから自分も丑の刻参りをしようと考え、道具一式を皆塵堂で買う。だが、その古道具屋に集まるのはあいも変わらず「曰く品」ばかり。呪いは本当に効くのだろうか。
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表紙につられて読む。
主人公の身の丈に同情するも、それ以前に幽霊話など、骨董品ならではの曰く付き話が楽しい。
もっとテンポよく読めたら尚良し。
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「古道具屋 皆塵堂」の続編。皆塵堂に集まる人やモノについての話。つくも神系かな?と思って読んでみたが、もうちょっとおどろおどろしい…。
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曰く付のモノが集まってくる古道具屋「皆塵堂」。そこに集う人たちも何かしら曰く付。何かが「憑いている」こともある。古道具と、人と猫たちと、この世のものではない存在のお話。
舞台は江戸時代。「あら、『しゃばけ』みたい」と思ったけれど、『しゃばけ』よりももっとおどろおどろしい。
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太一郎が主人公じゃないのね、という第二弾。
悪くないんだけど、読み応えと言う点ではいまひとつかも?
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古道具屋皆塵堂シリーズ第二弾。ていうか一弾で終わりかと思ってたけど二弾あったのね。前作を読んだのが大分前なので覚えてるかな~と思ったけど案外覚えていました。
今回は極めつけの不幸の目にあった庄三郎さんが主人公になって皆塵堂にやってきます。極めつけの不幸なのでそれなりに話が暗いんですが・・・皆塵堂にやってきてからはまあ前作ののんびりしたノリに。あの重苦しい感じでずっといくのかと思ってちょっと意表をつかれたんですが。
最後もなんとなくうまくまとまってさっぱりと終わったのも好印象。
前作も思ったんですが、文体が軽くて読みやすくキャラものみたいな側面も強いので結構手軽に読める一冊だと思います。
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皆塵堂シリーズ第2弾★
太一郎がずいぶん大人になったなあ‥‥‥‥
相変わらずの猫・水・鰻嫌いだけど。
新しい居候の庄三郎もいい味出してますが
やはりわたしはご隠居が好き。
皆塵堂に関わる人達はみんな基本いい人なので
ほっとします。
今作はどの話もラストで
クスリとさせられるので良かった。
クスリ=だいたい太一郎の苦悩なのだが。笑
今回は曰く品の始末の仕方が一番好きかなー。
猫除け根付けも最後は丸く治まって良かった。
猫除け途中辛かったけど。
久々に『コイツほんとイヤ!』という
キャラが出てきましたが‥‥‥‥
辰、キライ。
輪渡作品は前作も感じたけど
淡々としているストーリー展開のわりには
描写がけっこうえげつなかったりする。
また続編が出るといいな〜
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L 小道具屋皆塵堂2
今度こそ皆塵堂主伊平次メインかと思いきや、不幸な目にあった庄三郎視点で語られる話。で、嬉しいことに前作の太一郎や巳之助も登場で面白すぎる。ミステリーさは薄れ、おどろおどろしいことも特にないけれど登場人物のキャラ、立ち位置がしっかりしてるのでそれらの会話シーンだけでも楽しめる。
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シリーズ2作目。
今回は庄三郎という人物が、ひょんな事から皆塵堂と関わっていく事に。
『何でも売っている』筈なのに『なぜか欲しいものは見つからない』と近所で不思議がられる皆塵堂には相も変わらず曰く付きの品々が舞い込んでくる。
前作の面々も健在で、銀杏屋の若旦那として新たな生活を始めたはずの太一郎は、何だかんだで曰く付きの品と関わってしまう。
所々にクスリとさせられる小ネタもあり、前作よりも纏まった感があって読みやすかったです。
恨みを抱くのも、陰を解きほぐすのも人間の心。
右往左往しながらも立ち直っていく庄三郎の姿が良かったです。
太一郎はいつか猫嫌いを克服出来ると良いね(笑)
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今作でようやく、派手なストーリー展開ではないことで出てくる独特の味わいが分かったような気がする。前作では主人公だった太一郎も、銀杏屋の若旦那として成長した姿で再登場し、読者としては何だか安心感を覚えた。皆塵堂の主である伊平次さんも相変わらずのんびりした人で、こういった登場人物の醸し出す雰囲気がこの作品の強みなのかもしれないと思った。