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吹き出しも地の文もすべて漢文読み下し。恐るべき漫画登場。こうのさんの本は毎回驚きと新鮮さにあふれているが、今回の試みは果たして・・・。
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[漫画] ぼおるぺん古事記 一 天の巻:柔らかな絵柄にガチの内容
http://orecen.com/manga/ballpen-kojiki01/
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読んでも判りづらい日本書紀を作者の漫画力で読める形に。
しかも全編ボールペンたぁ遊びすぎw
ま、読みにくい漫画を描く人だから丁度良いのかな。
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いつも楽しみに読んでいるウェブ平凡での連載が単行本化とあって、喜んで買いました。
神様の名前が延々連なる部分とか、どうマンガ化するのかと思いきや、ちゃんと名前や司るものの特徴をとらえて、しかも100以上ものキャラを描きわけているのがすごい!
こうの先生のマンガは、台詞に頼らず目線や仕草で伝えるのがうまいなぁ、と今回も思いました。イザナキ・イザナミの段なんて、本当に情感たっぷり。ヨモツヒラサカでの別離のシーンに、仲睦まじかった頃の一コマを挟むところも、にくいですね。
だから、台詞が書き下し文のままであっても、それなりに通じるし気にならない。こうの先生だから出来る技だな、と思いました。
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今まで読んだ『古事記』関連の漫画では一番好きでした。
原文とその注釈だけなのに、きちんと作者の解釈(西郷信綱の『古事記注釈』が参照されているのでそれも反映していると思うが)がきちんと表現されているし。
印象に残ったのは黄泉国訪問譚、アマテラスとスサノヲの関係性。
特に、スサノヲがヤマタノヲロチを退治し、草薙剣をアマテラスに献じたあと、クシナダヒメを娶って「やくもたつ いづもやえがき」の歌を歌う直前に、雲間からちらりとアマテラスの陰が描かれるところ。(つまり、スサノヲの視線としてそれがあり得たという描かれ方) 2人の間の感情を作者がどう解釈したのか、ということがわかる。そこがいい。
原文ではあるけれど、平安期の仮名文と違って、たいへんわかりやすい。
やっぱり、好きだなぁ。
(以上、記憶にまかせて書いているので、表記などが不正確。落ち着いたら調べて書き直します)
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びっくりした。
普通に親しみやすい漫画版古事記って感じだろうって思ってたらまったく違ったからだ。読み下し文と注釈と絵だけのがっつり古事記だった。でも古語が苦手じゃなければ問題なく読める程度に注釈があるし、絵も注釈の役割をはたしていて難しくない。だが古語が苦手だと訳文がないぶん難しいと思うひとはいるかもしれない。
古事記とかちょっと興味あるし漫画だから軽そうだしと安易な気持ちで購入すると人によっては大変かもしれない。
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こうの史代さんは、どこへ行くのだろう?
前作・平凡倶楽部(エッセイ・短編など)を読んでいたら、
アイヌのことを作品にするのかなと期待していた。
☆
古事記をこうの史代さんの手によると、
こうなるんだ。
ほんとに、ボールペンで描いたのかな、
作中に何本も使われたボールペンが登場する。
その中の一本に『がんばろう東北』というロゴ入りのボールペンも出てくる。
震災以降のこうのさんの作品だとわかる。
この国は、どこに行くのだろう?
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シンプルだけど、精密。
軽いようで重い。
作者の独特の雰囲気が漂っていると思った。
個人的に一番いいなと思ったのは、アマテラスである。
今まで読んできた古事記をモチーフにした漫画のアマテラスといえば、そのほとんどが、男装の似合うすらっとした美人として描かれていた気がするのだが。
この作品に出てくるアマテラスの顔は、それでこそ、太陽のように真ん丸。
これはこれで、愛嬌があっていいなと思った。
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こんな古典もありなんですね。古文ですが、絵と一緒に読むと何となく意味がわかりますね。楽しみながら読めました
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(No.12-53) 一応マンガです。
以前「超訳 古事記」を読んだとき、もう古事記はこれでいいかな、少なくとも逐語訳は読まないだろうと思ったのですが・・・・。
なんとこれは読み下し文ではありますが、原文!
しかも最初には、読み下してもいないそのままの文が手書きでびっしりと。これを見て(読んでない・・・)感動しました。
ぼおるぺん古事記とは、これ全部をボールペンで書いてるから。ボールペンを使ったのは、こうのさんのこだわりのようです。
文は原文なんですが、こうのさんのほっこりした絵と親切な注でとても分かりやすいです。
葦船に入れて流したひるこのことが気になっていたのは私だけじゃなかった。
さりげなくひるこが描きこまれているところを見て、あら~こうのさんも気になってたのね!と嬉しく思いました。
古事記が気になる方は是非読んでください。超お勧め!!!
これは天の巻、秋には地の巻と海の巻が発売予定です。ものすごく楽しみだわ。
評判が良いんだけど実物を見たいと思って書店で探したら。
一冊見本があって、シュリンク包装されたのが山積みになってました。
見本を眺めたあとすぐに一冊手に取り、レジへ直行しました!
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「古事記」をモチーフにしたコミックはおそらく多数あるのだろうが、本著は「古事記」を見事に視覚化した労作である。なじみ深いおとぎ話としか受け止められていないエピソードの数々が、神話というひとつのサーガとして再構築され、精密な描写と共に読む者をその世界に引き込む。そして「この世界の片隅に」に魅せられた読者は、本作でも再読する楽しみを味わえるのだ。
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うへー。
古事記はいろいろな漫画や小説のモチーフになってますし、過去にも古事記本は読んだことあるのでだいたい知ってましたけど、こうやっていちから解説付きで読める中ではダントツのわかりやすさ! 素晴らしい。
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びっくり。たぶん、本書をなんとなく手にした人はまずびっくりするのでは。巻頭に、ボールペンで古事記の漢文を書き込んだ頁が和綴じ風に綴じられている。
いざ、本編はもちろん漫画なれど台詞はぜんぶ書き下し文。最低限の注が入るので問題なく読めるけど、なじむまでちょっと時間が必要だった。
こうのさん独特のやわらかな絵が古事記にぴったり。黄泉の国から命からがら逃げ帰ったイザナキノミコトが愛する妻との決別を心に決める一コマが泣ける。しかしすべてボールペンによる画である。チャレンジ。
1巻は天地創造から八岐大蛇退治まで。続刊が楽しみ。
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日本神話というのはその「触り方」が難しい題材だと思う。物語としておもしろいエピソードは限られているし、記紀で程度の差はあれ「日本という国の正統性を裏打ちしようとする意図」を孕んでいるし。
こうの史代がとったアプローチは、原文に忠実に、ボールペンとは思えないおおらかな絵柄で、登場する神々の姿をすべて描きだすということだった。
この巻はスサノオのヤマタノオロチ退治まで。次巻以降、どのようなトーンで天孫降臨や神武東征を描くのだろうか。
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ボールペンならではの素朴で表現豊かな線画の世界。
古語の調子も軽やかに、何ぞ高尚な諸々――古事記である事すら忘れて素直に楽しめた。
格調高い質感のカバーや帯、薄い和紙の風合いのページを和綴じにして収録された和文ボールペン書による原文など、工芸品のように細かな工夫を凝らした装丁にも気分高まる。
やはりオンライン版にあった日誌風欄外が収録されていなかったのは甚だ残念。
[参考]
ウェブ平凡版ぼおるぺん古事記
http://webheibon.jp/kojiki/