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読んでいての感想、レビューと言うよりも、この社会に何が足りないのだろう、みんなが幸せに暮らせるためにはどうしたらいいのだろう。ということが頭に浮かびました。アスペルガーって何?って言う人が周りに多いという事実、知っていてもでは具体的にと言われるとなんとなくしか言えない私。そんなだからこそ思ったこと。ぜひ広い世間で読んでいただきたいです。
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アスペルガー症候群を持つ著者が、子どもの頃のことや同じアスペルガーのだんなさんとの出会いや、結婚、そして今のことを書いたもの。著者が幼かった頃の療育生活を思うと本当に大変だった様子が伺える。
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「なんらかの問題を抱えている人の場合、その人の行動が変われば問題は解決したことになるのだろうか」この一文に考えさせられる。発達障害児を抱える私は我が子に無理をさせてはいないだろうかと自問自答。「その人らしさ」とは「その人らしく生きる」とはどういうことなのか。第四章は障害児を抱える家族には心強い。定型発達者もそうでない人も一読の価値あり。
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著者本人がアスペルガーで夫もアスペルガー、仕事で相手にするのもアスペルガーが多いという、まさに「アスペルガーの館」的ノンフィクション。健常者がアスペルガーを理解する手助けになる以上に、アスペルガー患者が健常者を理解する手助けになるであろう一冊。余談ですが、論理的思考が苦手とされるアスペルガー患者である夫が、論理的思考を必要とするソフトウェア技術者として認められているというのは、なんだか不思議でした。
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まだ発達障害が世に知れ渡っていない時に作者が小さいころに運よく自閉症と診断をされ療育を受けて今現在は言語聴覚士として働いていて支援者としての立場でもあり当事者の立場でもありそれらの観点でいろいろ書かれているし、また旦那さんもアスペルガーであり結婚生活のことや作者自身の生い立ちなども綴られています。けっこう読んでいて共感する部分も結構あって当事者の人や当事者の親御さんにとってはためになる一冊だと思います。
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言語聴覚士として働く著者はアスペルガー当事者である。
コンピュータ・プログラマーとして働くご旦那さんもアスペルガー当事者である。
著者は、幼少の頃から母親に発達障害があることを伝えられ、日常生活を厳しく教えられてきた。
旦那さんは、30才を過ぎてから自分でアスペルガーに気がついた。
身の回りの刺激に敏感な著者と、楽天的な旦那さん。対照的な二人のようすから、学べることは多い。
ためになる本だと思いました。
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「あ、自閉症の人はこんなふうに物事をとらえてたのか!」と思える箇所がいくつもあった。アスペルガーだけでなく、発達障害全般の療育を考えるうえで参考書としてよきパートナーになってくれそうな本。
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私も当事者だからかもしれないけど、アスペルガーといっても普通の人なんだなと改めて思った。こんな程度の違いも“障害”としなければならないなんて、ね。一人ひとりが自分の脳の特性を理解して、「普通になるため」ではなく「より快適で心地良い毎日を送れるため」に療育の場が設けられればいいなぁと思いました。
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恵まれた当事者かぁ。
うん。表に出るのはそういった当事者ばかりなんだなぁ
でも恵まれた当事者ってなんなんだろ。
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発達障害について、「治らない」のは脳の状態であって、他者とのコミュニケーションの取り方やものの管理のしかたなどは、学習によって改善できるといういう。その通りだと思う。私もよりよい人間関係を築きたいとコミュニケーションのトレーニングを大人になってはじめ今も続けている。
また著者自身は、3歳から療育を受ける。療育は、まず当事者に場面場面に応じたギアチェンジの必要性を理解させ、そして、トレーニングによってスムーズなギアチェンジができるようにすることと車の喩えがわかりやすい。例えば一方的に話すのではなく相手の話をきくなど、マニュアル車のように「意識」してギアチェンジをすることは私自身心がけていること。オートマ車のように勝手にギアチェンジしないパターンがあると気づいているから自分でギヤを入れることができるようになる。
一方、著者の夫は大人になってから自閉症と気づく、成人当事者。そのぶんのびのび育ったからこそ備わった資質があり、療育を始める時期、療育の形はいいわるいはなく、当事者によって様々で、やろう決心したそのタイミングでいいという。本当にそうだと思う。うまく気持ちを伝えられない、困ったと問題に直面しながらも、でも相手とわかり合いたいという想いを持ったからこそ挑戦する勇気が行動を起こすエネルギーになると思う。
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アスペルガーなど発達障害に関心のある方は、ぜひ読んでみて頂きたい本です。
村上さんがアスペルガーに対して、当事者・家族・支援者という3つの立場に位置しており、それぞれの立場からの体験がつづられています。
ただ、アスペルガーという話は置いておいて、ある夫婦の物語、として読んでも大変興味深い内容だとも思います。
表紙の写真がすごくいいですね。魅力的です。
実は、村上さんの講義(発声方法)は数年前に受講したことがあります。
大変チャーミング、かつ面白い方だという印象が強くあります。
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幼少時アスペルガーと診断され、母から療育を受けてきた筆者の半生記。発達障害の子は、症状が様々で、本人の特性によってどう進むか千差万別なので、どう成長していくんだろうとドキドキしながら読み進めました。
素敵なご主人と出会い、多くの人の支援に回る現在に、心からの喝采を送ります。
身体感覚の不器用さ、あるいは対人関係の不器用さ、それにマニュアルで一つづつ対応を積み重ねていく過程に共感できました。
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たぶん私はアスペルガーではないと思うが、なんだろうこの既視感…。
給食が食べられなくて居残りさせられたとか、自分の気持ちを言葉で表現するのが苦手で会話だととっさに言葉が出ないしメールの文章を作るのに時間がかかるとか、ヒカルゲンジと聞いて源氏物語しか思い浮かばない世間知らずな子だったとか。発達障害と定型発達の境目がはっきりあるとは思わないけど、ますます違いが分からなくなった…。
私も「周囲と折り合いをつけて暮らすすべを訓練によって身につけてきた」という気がしてるし、「細かいルール変更は苦手なので、それだけでも大きな負担だった」というのも私がつねづね感じていることだ。
“普通に生活できているんだから障害がなくなった、とは思ってほしくない”、と著者が言うのと同じように、障害がないからアスペルガーの人が苦手としていることをなんの苦労もなくこなすことができる、とは思ってほしくない、というのが読みながらふと湧いてきた本音です。
発達障害か定型発達かに関わらずそれぞれが、それぞれの活躍できる場所で生きていければいいなーと願う。
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アスペルガーの女性による、アスペルガーの夫との夫婦生活を中心とした半生記、といった形の本。アスペルガーにも色々な人がいるっていう当たり前といえば当たり前のことがよく分かります。
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作者の心境の変化がわかる
作者である村上由美の半生について書かれていた。アスペルガーという病気についてはここで初めて知った。同じの症状で悩んでいれば,患者がどういう気持ちなのかどういうふうに接していけばよいかなどの参考になるかもしれない。
ところどころ話が飛躍している箇所が見られた。
良くも悪くも随筆であり,特に何か新しい知見が得られるということはなかった。
この作者に興味がなければ読んでもあまりおもしろくはないと思う。