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映画同様、読者に考えさせる構成で問題提起を繰り返します。
人を思考停止に陥れるという観点で、情緒が、空気を読むという美徳が危ういものであることは今一度認識すべきと感じます。
漢語教育の縮小、言文一致による論理的思考力の低下に関する考察のくだりには、水村美苗氏の「日本語が滅びるとき」の言論にもつながっており大変興味深いです。読まれてこそ、伝わってこそコミュニケーションであることもまた意識しなければなりません。
大多数にとっての社会性をマスメディアと個人の中間地点にあるものと確認したうえで、氏はインターネットをあくまで世界に向けた窓口を限定することに成功したツールと切り捨てます。こうやって投稿しているレビューもまたコミュニケーションとは呼べません。
ひとまず信じないことによって自分で考える。最後まで読んだあとにタイトルを見直してはっとさせられました。
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コミュニケーションは本来自分と相手は分かり合えていないのを前提に行われる。日本語は「みなまで言うな」だから論理が弱く議論が成り立たない
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なんつー本だ。
ここ数年自分の中にあったもやもやがぱっと開けた感じでした。
ただ知識を入れるだけじゃダメだ。
たくさん知っていることは最適じゃない。
それを利用することが重要だ。
それを利用して考えることが重要なんだ。
考えて判断する。
自分にとって重要な人が言ったから判断するんじゃなくて。
どっかの偉い人が言ったから判断するんじゃなくて。
自分で考えて判断する。
そのための知識。
はあ。
もう押井先生。
なんでもっと早く僕にこの考えをくれなかったんですか。
てかなんで前々から気になってたのにこれ読まなかったんだ!
でも読んでよかった。
これはいい本。
この本とは直接関係ないけど、攻殻機動隊めっちゃ観たくなった。
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すごく面白かった。お酒飲みながらマッタリ読んでるとハッとすることが書いてある。
パトレイバーの話やイノセンスの話を引用して自分の考えを説明していく部分はゾワゾワとした。
この人の話は色んな話ができる場を作るね。飲みながら話がしたくなる。
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つぶやけばつぶやくほど、人はバカになる。この一文に興味をそそられた。現代におけるSNSやツイッターなどの普及は人と人とのコミュニケーションの手段を大幅に簡単なものにした。だが、それは本来人間が持つ他人との関わり方と言えるのだろうか?と再認識させられる事になる内容が、この書の中にはある。押井氏の生み出してきた映像作品で語られてきたネットと人との境界線が、崩れ、人がネット無しでは生きられない世界になるようでは、それは隷属と変わらない。そのようなサイバーな世界を感じて来た押井氏の現代感がこの本にはある。
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何をするにも覚悟がいる。やったらどうなるのか、どうしたいのか。結果がどうであれ、責任を持つ。始めることに責任を持つのだ。
久しぶりに「うる星やつら ビューティフルドリーマー」を見たくなった。
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憂国。
「日本が抱える病」は今に始まったことではないのだと解った。
戦争オタクならではの切り口で言語能力の低下や原発について語られていて、そこがとても面白かった。
そんな切り口もあるのか!と。
とにかく自分で考えなさいよ、ということなんだと思う。
そためにどうすべきかということがわかりやすく書かれている。
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ネット批判・ジブリ批判の要は大衆批判でそんなに特別な事は書いてないし、言ってる事もそんなにオカシクもないし、個々の意見には同意する部分も多々あるんだが、全体的にまとまりがなく、適当に書いたという印象で、論理性は感じられない。居酒屋でオヤジが愚痴ってるレベル。
著者の事は名前だけ聞いた事ある程度で作品は見た事ないんだが、所詮アニメ作品ってのも感情移入を促進する装置であって、コミュニケーションではない。大衆相手にそういうモノで商売にしているのだからネットの感情移入を批判するのもどうかな?って気はする。一応言論で論理的勝負をする事になっている学者やジャーナリストじゃないんだから。
そもそも共感装置のネットが要らないならアニメも要らないって事にならないか?まあ両者は非コミュニケーション領域においてライバル関係にあるので敵視していまうという事なのかもしれないが。
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著者は、コミュニケーションが不要だと訴えたいんじゃない。あなたがコミュニケーションだと思っているものはなんですか、あなたは自分の頭で、物を考えていますか、と問うている。
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いろいろ考えさせられる、いい本だった。
”まず「信じない」ということによって自分で考える”
いい言葉だ。
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FBやTwitterを代表とするSNS及びネットは、果たしてコミュニケーションツール足り得るのか?震災以降展開されたネット上の言論空間を皮切りに、日本人のコミュニケーションに一石を投じる。辛辣な物言いではあるが、共感できる箇所が多い。特に原発問題に関しては、著者のような考えを持つ文化人がいることに安堵を覚えた。順序だてて思考することと、自分の立場と責任を再確認することがあまりに欠落した今日の言論空間を憂う。一流クリエイターである著者の思考に触れることができる一冊。
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この本は東日本大震災から始まる。この前に読んでた本が,やはり情報がらみで東日本大震災のエピソードで終わったので,不思議な感じがした。
大筋,色々と共感できる。
・順番にものを考える
・そもそも論から考える
・ひとまず信じない
ということ。
でも,なんだか,えー・・・と思うところが多いのは,結局順番に考えた過程→結果ではなく,結論のみ提示されているからかもしれない。
そこまで提示しなくても,自分で考えろ,ということかも知れないけど,じゃあ,なぜこの本を書いたの?自分の気分を知ってほしいから?
本は論をつくして自分の言いたいことを提示するものじゃないの?
と,疑問ばかりが残る本だった。
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押井守さんの本。
コミュニケーションにとって大切なのは、自分たちとことなる文化や背景を持つ人に、論理的な説明で理解してもらうことにある。確かに、仕事なんかでも、分かっているんだから、説明は必要ないよね。みたいな流れがあったりすると、後で、実は大きな問題になったりする。押井さんの言いたい事は、それを国際関係にまで、広げたところだろう。先進国たる由縁は嘘を付かないことだという。日本は原発にしろ、自衛隊の問題にしろ、政権が変わるたびにうやむやになり、信用を失うと言う。また、戦争が究極な意味のコミュニケーションであり、新たな文化を生み出すというのは凄いと思いました。
言葉やそこにあるものを最初から信じるのではなく、そこに至る過程にたどり着いた理由を積み重ねて、考える習慣が身に付いたら良いと感じました。ただ、本書でもありましたが、SNSなどが言葉を軽くしていると言いましたが、新たな言葉の文化が生まれていると考えても良いのではと思いました。それが、問題提起になると思うし、それを捉える人の感覚もあると思う。私も読む人がどう思うかを考えながら、FACEBOOKも続けようと思う。
有名なアニメ監督で、原発への発言など過激な一面もありますが、考える一冊でした。
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ツイッター、LINEをやっているそこのキミ!!今やっているのはコミュニケーションじゃないぞ!!
九州国際大学:オカザえもん
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日本には,現状を維持するための馴れ合いのコミュニケーションばかりで,異質なものとつきあうための議論のコミュニケーションがない,という。
3.11以降の反原発の雰囲気に対して,感情に流されているだけで理屈がないとして,例えば「宮さん」こと宮崎駿の言動を批判する一方で,所々で犬好きっぷりがうかがえたりして楽しいが,本としての内容のまとまりはあまりない。