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ガイガーは尋問のプロで、肉体的なダメージよりせい精神的ダメージでその仕事を行っていた。その仕事にはいくつかの規範が有り、その中に子供の尋問は行わないことがあった。そんな中請け負った仕事に連れてこられた対象者(ジョーンズ)が一人の子供だった。一旦は尋問を断ったガイガーだが、相棒ハリーが驚くことにその尋問を承知した。それはこの子供を救う手段だった。
無事に子供を連れての脱出に成功したガイガー達だったが、正体不明の依頼人の部下により徐々に追い詰められていく。そしてその間に自身不明だったガイガーの記憶が徐々によみがえってくる。
若干場当たり的な部分もあるが、ガイガーの記憶を伏線として楽しめる。ラストシーンに関しては意見が分かれるところだろうが、善し悪しではなく好き嫌いの問題だろう。
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拷問を生業とする正体不明の男が追われる立場になったことによって繰り広げられるサスペンス・スリラー。何より登場人物の造形がうまく、主人公を始めそのパートナーと彼の妹、そして敵役の男たちまで丁寧に設定されている。そんな彼らが織りなす緊迫感溢れるストーリーは動き始めると読む者を一気に引き込んで離さず、展開を予想させる暇も与えない。続編を期待する声もあるだろうが、筆者は主人公の生い立ちを綴った前段の話に興味を覚える。
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個人的には、けっこう楽しめました♪
中々にエンタメしている反面、肉体的拷問シーン等グロ描写もえげつなくあるので、苦手な人もいるだろうな~、という印象w ^^;
興味を惹かれたのは“尋問”テクニックの部分だったんですが、残念ながら詳細な技術面での描写はほとんど省かれています (マネされると問題になるから?かなw)。
その代わりに魅力なのが主人公のキャラ設定や描写♪ 「エイリアン」のデザインで有名なH・R・ギーガーから勝手に拝借して自らを ガイガー と名乗るようになる記憶をなくした男が、尋問に関する超人的な技術と精神を習得していることに気付いて、それを自身の生業にしていく、というのが面白い。
後半は詰め込みすぎな感じなので、結末に至るまでのクライマックス部分は正直 (?_?) となるところもありますが、恐らくシリーズ化されること必死な作品だと思いました。脚本とかのキャリアがあるとはいえ、これが小説デビュー作とは驚きw な1作♪
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物語はオーソドックスに進んでいきますが、キャラ設定がいいですね。
デビュー作とは思えません。シリーズ化期待。
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ドSミステリ。は、冗談。サスペンス小説として上出来。
ストーリーは予想通りすすむ単純なものだけれど、主人公の造形が秀逸。主人公だけでなくちょっとしか登場しない脇役にも相応の役回りをあたえている。それは主人公が飼うネコも例外でない。こういうところが私は気に入るのだ。
独創的な尋問(拷問)場面もあり。
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過去の記憶を失った尋問のプロ、ガイガー。一人の少年の命を救ったことから巨大な陰謀に立ち向かうことになる。
人物の設定が面白い。後半、主人公が受ける拷問は実に痛そうでした。
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タイトル通り尋問のプロが主人公。
15年前に長距離バスでニューヨークに到着する以前の記憶を失った男"ガイガー"が尋問のプロになり政府、企業、裏社会の為に尋問のテクニックを駆使し秘密を聞き出す。
依頼を受け尋問の為に運ばれてきたのは、少年だった。
ガイガーはこの少年を助けたことで謎の組織に追われることに。
登場人物のキャラクターは面白いですが、ストーリーの組み立てがあまり好みではありませんでした。
作家さんは映画の脚本やTVのプロデューサーをしていたみたいなので、映像化すると面白いかも。
もちろん尋問(拷問)の具体的描写は無しで。。。
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面白かった。
主人公のキャラが良かった。
幾つか明らかにならなかったのは、続編の可能性があるってことかしら?
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可もなく不可もなく、普通に面白かった。ある分野に秀でたプロのお仕事は読んでて楽しいし、それがより特殊ならなおよい。ただ、本作品はキャラが尋問のプロっていうだけで、肝心の尋問シーンがストーリーの核になるわけでもなく、スパイス扱いに留まっていたので、そこが残念と言えば残念か。
全体にしっかりとまとまってはいるが、ちょいちょい強引さも目立つ。まず、シリーズ化しようとする意図がみえみえ。それ自体は悪くはないけど、相棒との出会いやボスとのファースト・タッチなど、白々しく展開に組み込まれると逆に違和感で冷めてしまうというもの。また、絶体絶命の根拠が弱すぎる。なのにそう決めつけてストーリーを進めようとするご都合主義が、いかにもアメリカンなエンタメって感じ。
主人公のトラウマや痛みに対する感覚など、心理的側面から来る硬派な雰囲気もあるのだが、特にこれといった個性があるわけでもないので、リピートは多分ないかなあ。
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会社に大量にあった本の中から一番、
アマゾンの書評で高得点だった一冊を持ち帰る。
最高に満足、すごい!一気読みできたなどなど。
祈るような思いで開くのは、ここ数日どうも、
どの本も楽しめない病にかかっているから。
大好きな荻原浩も奥田英朗もだめときちゃ、
自分の感性を疑い始める8月の出来事。
あたしの場合、生活の快楽のほぼ5割が
睡眠で構成されているほどの惰眠ラブ人間なので、
朝の通勤電車で座っても本が読める(=寝ない)ことが、
一種のメルクマールになっている。
<ネタバレありです。未読の人注意>
さて。
前半は情景描写から徐々に、主人公・ガイガーの尋問描写へと入ってゆく。
拷問ではなく尋問、というのは、おそらくはこう。
ガイガーはこれから何が起こるのか、そのときどんな痛みが起こるのかを、
対象者に逐一、語って聞かせるのだ。
対象者は少しの痛みのイントロで、面白いようにガイガーの語りに翻弄される。
自らの想像力の痛みにずるずるとはまり、
実際にはほとんど物理的な攻撃を受けていないのに、墜ちてゆくのだ。
無限の、想像力と言う、自分が作り出した自分だけのための、最悪の闇へ。
そこからのガイガーの、心象風景を含む第一部の出だしは、
あたしがこの本で一番いいなと思った部分。
自らの尋問を仔細に記録し、意味付け、認識したあらゆる出来事を、
収集家のように、あるいは歴史の記録者のように書き記す。
ガイガーが自らを整理するその姿は、あたかも殉教者のように美しい。
追求し、悩み、整理し、そこからなにかを紡ぎだす。
そのストイックさが濁るのは、彼が自らに課したルールを破り、
少年の尋問を断ったその時だ。
今までかたくなに美しく自分の法律に従ってきた彼が、
他者との関わりでほころんでゆく。
そこで読者に明らかになるのは、ガイガーが封印してきた記憶。
父親に凄絶な折檻(?)を受け、過去を封印し、
おそらくは痛みに対する想像力を、無意識の層に埋め込む術を学んだのだろう、
ガイガーは、「痛みを認識しても、苦痛がない」状態になっている。
表題から想像されるようなスプラッタでもなければ、
少年を救い、手に手を取って逃避行というダイナミズムもあまりない。
ガイガー自身が子供だった頃の記憶をおそらくは痛みの記憶とともに封印しているため、
少年とのココロの交流ができないところがそうさせているのだろう、
感動を誘うシーンもきわめて控えめだ。
唯一ヒューマンなのは、ガイガーのペア、ハリーと、
その妹で精神を病んでいるリリーとの兄弟愛なのだけれど、
これも今ひとつ、進歩がなくて。
一言でいうと、決め手のないふわふわした足場のユルい場所を、
濃淡のないリズムで歩かされているような感じ。
最初の緊張感はどこへやら、後半のガイガーの警戒心のなさと、
ライバル?ダルトンの凋落ぶりはも��や、
ガッカリを通り越して作者が心配になるくらいのできばえ。
ということで私の評価は、最初の100ページくらいまでが90点、あとは40点、
ご近所の記憶力抜群の老人とのやり取りと、ガイガーの家の描写(猫含む)、
最後のエピソードに80点、70点、75点という感じです。
ここまで面白いと思えない読書が続いたので、
えいやと心機一転、あたしが敬愛する書評ブログの書評を読んで、
アマゾンで一気に注文した本を乱読しようと思います。
普段ならゼッタイに読まない青春SF、海外の古典怪奇もの、
小学生のときに泣いた童話、日本の古典的名作、幻想小説など。
これで何も響かないようならちょっと、まじどうしよ。
本が揃ってわくわくするけど、反面こえーな。(本音)
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後半が実に痛そうで、読んでられない。
で、結局少年の父親って悪い人だったの?
そういう問題じゃないか・・
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少年期の抑圧により特殊能力を身につけたダークヒーローもの。脇役達は類型的ではなく、読ませる。暴力と友愛が混淆するアメリカを感じる娯楽小説。
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拷問して真実を引き出す尋問請負人の男が主人公。請け負った仕事の対象者が子供だったことで、依頼人の組織から子供を守ることになる話。拷問したり、受けたりするシーンは描写が詳細でとまどう。それ以外は尋問の話ではなく、主人公と子供の信頼関係の築かれ方や、主人公の幼少時代の話がメインでいい感じにいい話になっている。ジャン・レノの「レオン」を思い出した。
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主人公が拷問のプロフェッショナルという設定が新鮮で、物語のテンポも良く、読みやすい。ただ、主人公達を追う敵が、若干、マヌケで、読者にハラハラ感を味わらせるには、少々、役不足だった印象を受けた
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タイトル通り尋問のプロが主人公。
15年前に長距離バスでニューヨークに到着する以前の記憶を失った男"ガイガー"が尋問のプロになり政府、企業、裏社会の為に尋問のテクニックを駆使し秘密を聞き出す。
依頼を受け尋問の為に運ばれてきたのは、少年だった。
ガイガーはこの少年を助けたことで謎の組織に追われることに。
登場人物のキャラクターは面白いですが、ストーリーの組み立てがあまり好みではありませんでした。