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こぼんが大阪で馴染めないのも、よそ者を異端扱いするのもほんと嫌なことやわと思う。
おおらかに、幸せでいたい。前向きに、自由に。
誉められるとか権力を持つとか、そういうのを抜きにして、フラットにさわやかに。
こぼんはうだつはあがらないけれど、やさしくていい男に育つことでしょう。
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こぼんちゃんを応援したくなる!
意外にもラストはファンタジー。うん。ファンタジーじゃなかった方がよかったな。
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意外にもすいすい読み進めてしまった。誰もが子供の頃に一度は感じたことがあるような、気持ちがこぼんを通してでていた。
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深いかどうかは別として、沖縄問題や人種差別、自然破壊の問題も自然に盛り込んでいて、しかも年代柄その辺りも併せ呑んで高度経済成長の真っただ中という雰囲気を描いています。部分部分を取り出すと色々語れるのかもしれませんが、こぼんちゃんが自然に感じている疑問や、当然のように受け入れている現実として描かれているので、説明臭かったり作者の主張が透けて見えるなんてこともありません。
こぼんちゃんは甘えん坊の小太りちゃんなのですが、学校では結構生意気な言動も有って大人からは可愛くないと思われる事もあるようで、おばちゃん先生から目の敵にされています。僕も子供の頃担任の先生に「ありんこ君も誰々君みたいに甘えられる子ならかわいいのに」何てこと言われて傷ついた事が有るのでわかるぞ!こぼん!頑張れ!と我の事の様に応援していました。僕も小太りで殆どカナズチだったので似ているんですねこれが。
嫌なライバルとのやり取りや、苦手な水泳の特訓、淡い恋心など漏らさず描かれているのですがこぼんちゃんが基本普通の冴えない小学生の男の子なので、自分の小学生時代を思い出しながら読みました。
こぼんちゃんみたいに一生懸命生きていなかったですが、それでも色々悩み多き子供だったと思い返します。