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乱歩や三島からの寵愛(偏愛?)と「血まみれ芳年」の二つ名で高名な浮世絵師・芳年だが、私にとっては無惨絵よりも歴史絵・武者絵のイメージ強し。
趣味の問題もあるだろうけれど、断然『大日本名将鑑』とか『藤原保昌月下弄笛図』の方が馴染み深い。
それにしても、没後120年にして、この鮮やかな色彩と構図!
良作は、どれだけ時間が経過しようと色褪せないという良い証拠。
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こんなに安価で内容充実で、折り込みで大判の絵もついていて、プリントが鮮明で、細部がつまびらかな芳年本があっていいのか!?
カビラ風に言えば「いいんです!」
これを見たとき、自分が所有している芳年本のすべてを、古本屋にもう売ってしまっていいや、と思いました。実際に4000円で買いますって言ってくれた古本屋もあったけれど、はっきりいって、こっちの本のほうがすごい。それくらい出来がいい。
去年は太田美術館で芳年展、横浜美術館で「はじまりは国芳」展で、芳年に再び注目が集まった。しかし、その図録よりはるかにいい。
芳年の入門書にして決定版です。
念のため申し上げておきます。自分は平凡社の回し者ではありません。
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奇想の浮世絵師、国芳門下の一人で、 師の大胆さを引き継ぎ、その後独自のスタイルを確立した月岡芳年。
江戸から明治維新を経て、浮世絵に求めてられる題材も変わっていく中、武者絵、歴史画、美人画、役者絵、妖怪画と豊富な題材の絵を残した。
それらは、妖艶、狂気、幻想、静謐、気品。いずれも作品毎にしっくりくる言葉がある。
厳選した名作品を大きめのサイズで掲載し見応えのある内容の一冊。