投稿元:
レビューを見る
ちょっと重めな話が詰まった短篇集。
書かれたときの世相を表しているようです。
何らかの問題があっても、そこに光明を見いだせるかどうかは当事者次第だよなぁと、当たり前のことを考えさせられました。
また、登場人物の年齢層が高めだったのは、高齢化社会を反映したものなのかなぁとも思ったり。
投稿元:
レビューを見る
短いせいか、どん底に落ちた登場人物たちの浮上が予定調和っぽく、いまいち釈然としない。
何にも解決してないのに、希望が見えたところでなんだか幸福な気持ちになっているというか。
もちろん絶望や不条理のなかで、なんらかの希望を見出だせた、というのが既に奇跡かもしれないし、絶望してるなかで幸せを見つけてもいいのだけど、あまりに棚上げ感が拭えず…。
一話目がちょっと異質すぎたのかもしれないけど…。
とにかくすっきりしなかった。
投稿元:
レビューを見る
再生/ガラスの目/流れる/東京地理試験/ミツバチの羽音/ツルバラの門/仕事始め/四月の送別会/海に立つ人/銀のデート/火を熾す/出発
どんなに哀しく苦しい目にあっても、辛い思いが続いていても、楽しいときはいつかそこにやって来る。
見つけるだけの目を持っていれば。
良いことを楽しいことを前向きになれる心をこの胸にちゃんと持っていたい。
いつどんな時でも。
投稿元:
レビューを見る
石田さんはきっと凄く良い人なんだろう。この人の書く小説には毒が無いと思う。良い意味でも悪い意味でも。
確かにこれを読んで救われる人もいるだろう。希望を持って生きて欲しいという想いも伝わってくる。
でも。それでも。やっぱりこんなに上手くはいかないだろうと思ってしまう。現実が厳しいからこそ小説では…と思うのだろうか。あとがきで読む限り実話には近いのかもしれないがやっぱり上手く行き過ぎて納得出来ない。
以前は石田さんのポジティブ思考に救われてきたが最近はむしろ落ち込むようになってきたな。個人的に。
投稿元:
レビューを見る
久々に読んだ石田衣良作品。
「再生」っていうテーマが、小説をよく読むようになった最初のころからすごく好きで、思い返せば「うつくしい子ども」を読んだのもそんな時だったなぁ。色んな形での不幸や苦しみややるせなさや、他人には理解できないようなことでもやもやしてみたり、圧倒的な虚無感に襲われてみたり。
そういう状況から、人々が立ち直っていく様からは、生きていく力強さというのを感じずにいられなくて、人生を歩んでいる中で定期的に取り入れたい要素かなぁと思う。
終わり方の余韻がいい感じの12編。その多くが実話をもとにしているという。フィクションとノンフィクションのはざまにある、そのお話たちが、そっと、ふっと背中を押してくれるような、そんな一冊です。
あとがきが中村航さんっていうのが、またよし。
投稿元:
レビューを見る
12編からなる短編集。
裏表紙には
思うように行かない人生に、苛立ち絶望しながら、それでも新たな一歩を踏み出そうとする勇気。苦しんでも、傷ついても、人は夢見ることをやめられないー。平凡な日常に舞い降りたささやかな奇蹟の瞬間を鮮やかに切り取り、かじかんだ心に血を通わせる感動の短編集。
あとがきを読むと半分以上は直接本人に話を聞いて小説に仕立てたものだそうです。
明けない夜はない。
勇気を与えてくれる一冊でした。。
投稿元:
レビューを見る
誰もが一度は耳にしたり、もしくは体験したことのある挫折から
前向きに人生を再生していく物語。
冒頭の話だけはなんとなく気持ち悪い・・・
投稿元:
レビューを見る
石田衣良さんの文庫新刊が出ていたので手に取りました。
石田さんの短編は読んだ後味がすっきりしていて好きです。
この作品も予想通り読みやすい後味の作品ばかりで、
非常に前を向ける内容でした。
しかしあとがきを読んで驚いたのですが、
なんとネタはノンフィクションだったようです。
もちろん小説的な加工はしたのでしょうけども、
こんなに追い詰められた人たちってのが、
普通に存在しているのが今の日本なんだな、
と改めて突きつけられたような気がします。
投稿元:
レビューを見る
石田衣良さんの短編小説オムニバス
色々な状況にある人たちの“再生”を描いたお話
“悪口を言うのさえ胸くそが悪い、そんな冷えた憎しみ”
確かに。悪口を言うほどの関心があるうちはまだましな気がする
“美しさはフラクタル構造をしている”
美しい人は細部まで美しいという石田さんの持論
細部まできれいに出来ている人がタイプなだけな気もしますが…
フレーズに凝らない方がインパクトがあるように思いました
投稿元:
レビューを見る
再生をテーマにした短編集
今より少し前に書かれて、シリーズ執筆中にリーマンショックが起こる
多くの失望を背負った人たちの再生へのストーリー
内容が軽い、短編だからとまとめてしまうのはもったいない
投稿元:
レビューを見る
この本はいい本です。ちょっと、落ち着きたいとき、心が落ちているときに読むのがオススメ。どれも良いけど【銀のデート】が良いね。泣いちゃいました。ラスト1ページで。石良衣良さん素敵です。
投稿元:
レビューを見る
人生の岐路にたった人たちの新たなスタートを描く12の短編集。
人は、いつだってやり直せる。
そんな風に思わされた小説でした。
投稿元:
レビューを見る
誰もが体感しそうな日常を描いていて、小説とは思えないようなリアル感がありました。ワクワクとかソワソワとかではなく、静かにジワリと響いてきます。
生きてると、辛いことあるけど、それだけじゃない。いいこと、きっとあるさ、と思える作品。
短編なので、ハイスピードで読めました。
投稿元:
レビューを見る
ひさしぶりにこの人の本を読んだ。
そういう終わりかぁ と思いつつ。
意外とハッピーエンド。
ちょっとほっとする、けど、そんなことないだろ って
つっこむ自分もいたりして。
焚き火の話がよかったな~
自分で決めないと人は動けないってことだ。
投稿元:
レビューを見る
ADHDとか、よくわからないけど、『ツルバラの門』は好きだなぁ。
---
妻を自殺で亡くしたシングルファーザー、恋人から突然別れを切り出されたOL、不況に苦しみ、鉛のような心と体をもてあます会社員……思うようにいかない人生に、苛立ち絶望しながら、それでも新たな一歩を踏み出そうとする勇気。苦しんでも、傷ついても、人は夢見ることをやめられない--。平凡な日常に舞い降りたささやかな奇跡の瞬間を鮮やかに切り取り、かじかんだ心に血を通わせる感動の短編集。