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『芙蓉千里』を読み始めた頃は、まさかここまで続くとも、骨太になるとも思ってなかった。大河ロマン小説にしては、政治情勢なんかがきちんと書かれており、難しくてなかなかすんなりとは読ませてくれない。でも、シリーズ最終巻を読み終えて、感無量。小難しい中にも、大河ロマンたっぷり。フミの波瀾万丈でたくましい生き方も素敵だけれど、黒谷、建明、炎林というフミをめぐる3人の男たちの、なんと魅力的なことか!それぞれにキャラクターが違って、とてもいい。特に建明の最期、炎林とフミの関係が素敵すぎて、分厚い本を持つ手のだるさも、二段組みの構成で文字を追う目の疲れも、読み終えた後は胸がいっぱいで、心地よかった。
またいつか、読み返したい。次は、ぎゅっと短い時間で一気に読みたい。
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やっと読み終わりました。
放置してかなり経ってしまったので、関係性や名前の読み方を忘れてしまい、一苦労。
一度読み始めれば、止まらないのはさすがです。引き込むのがうまいなと毎度ながら思います。
終わりが予想外だったので、そうきたかという思いですが、私は良い終わり方だなと思います。
炎林のことも好きになりました。良い男ですね。再読するまでに二歳ほど歳を取ったので、以前の私は今よりも子供で、炎林の魅力がわからなかったんだろうなと思いました(笑)
それでもやっぱり黒谷さんが好きだなと、しみじみ。
黒谷さんのような男性、いませんかね?(笑)
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もうちょっと詳しい地図と、あとやっぱり人物紹介が欲しかったなあ。慣れない地名や人物名に苦労したけど、ストーリー自体は面白かった。女一代記というか文字どおりの芙蓉千里を駆けるといった風で。すっかり落ち着いた感のある終章だけれど、実際にこのあとなにが起こるか知っているだけに、フミたちはその時代をどう生きていくのだろう、とすごく興味がある。
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読み始めたら一気読み。
そうか、そういう風に終えるのか。
面白かった。
それにしても長い旅路だったな・・・
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登場人物と関係性がごっちゃになって読むのが辛かった中盤。
最後はそこに落ち着いたのか、とすこしほんのりしんみりしつつも、逞しく生き抜いた先の幸せによかったな、と思えたラストでした。
2018.7.9
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89:須賀さんの書かれる少女主人公は、本当にしなやかで、逞しくて、可愛くて、艶やかで、強い。胡子としての生活がありありと描かれ、スケールの大きさとリアリティ、圧倒的な展開とスピーディな展開に毎度のことながら浸れました。
正直なところ、建明のフラグが立ちすぎていて読んでいてつらく、フラグが成立してしまったときは泣きましたが、心折れた芙美が再び立ち上がるまでの描写は「流血女神伝」を思わせるもので、胸熱でした。少女小説というとちょっと違う気がするけど、少年小説の少女版? たぎります!
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モンゴルの近代史に詳しくなかったので、
ロシア、日本、モンゴル、中国との関係が理解できなかった。
辛亥革命後の中国、満州、日本というのは、
いろいろな本で読んできたが、
モンゴル近代史はなじみが薄いかな。
そういう意味では、力作だと思う。
主人公の芙美、パトロンの黒谷、
恋人で馬賊の楊建明と炎林。
饒舌なきらいはあるけど、さすがの筆力。
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驚きのハードボイルド展開と意外なラスト。女のロマンとかそーゆーのブッちぎっちゃう荒業ドラマ。おもしろかったー!
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大河ドラマだった。
ロシア、モンゴル、中国、日本の関係がふんだんに書かれていて、歴史に疎い私はついていけない部分もままあったが、おそろしく読み応えがあった。
人ってどんなに心を壊されても、立ち直れるもんなんだな。勇気出た。