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いつもイヤホンで耳を塞いでしまうが、他人の会話を盗み聞きしてほくそ笑むのも楽しそうやな。
といえど、自分の世界に入り込むのも捨て難い。
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最近の能町さんの本の中では、うむむ、可もなく不可もなく、という感じ。ただ、渋谷のマックに集う若者たちのくだりはカフェでニヤニヤしてしまう面白さだった。
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ツイッターでも時々人物観察をツイートされていて、それがとても面白いので、本が出ると聞いてすぐ買いました。能町さんのイラストまでついているので面白さ百倍。いいところ見てらっしゃいますよね~。公共の場で読んではいけません。噴き出すこと請け合いですから。
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私たちは、街に出ると、否応なく様々な人と出会います。
彼らの殆どは、他人です。大抵の場合、一言も交わすことなく何事もなく去っていきます。
電車で、バスで、喫茶店で、私たちは膨大な数の他人と出会いそして無味乾燥な別れを繰り返しています。
そんな中、電車に乗る男の子がお母さんに
「ねーお母さん、なんで人っているの?」
などという数多の先人たちが生涯をかけて挑んできた原始的で哲学的な超難問を市井のお母様に公衆の面前で吹っ掛けるなどというスペシャライズなイベントが目の前で起こったら、アナタどうしますか?
そりゃもちろん、聞くでしょう。手元にはスマホ、何事もなかったかのようにシュッシュ指をフリックさせてる。でも心中楽しくて仕方ない!
この本は、街中に溢れているそんな他愛もない会話を勝手にリポートし(勿論実名は伏せて。というかわからんわかるはずもなく)、挙句勝手に妄想ストーリーを仕立て上げて満足するという、とてもSoup.というゆるふわ女性ファッション誌に載っていたコラムとは思えぬ世俗的なエッセイ集である。
これを読んで僕は「たおやか」という単語を覚えました。
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電車で聞いた話、カフェで聞いた話、ちょっと笑える話が盛りだくさん。能町さんの言葉センスもすごく面白いです。普段、音楽を聞いてて周りの会話とか聞いてなかったんですが、ちょっと聞いてみようかなと思いました。
あと、電車の中とかで読むのはオススメしませんw
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喫茶店で、電車の中で、街で、
近所にいる人たちの会話を「盗み聞き」して
作者お得意の妄想と愚痴を付加しつつ
お笑いエッセイ作品として仕上げている逸品。
電車内などで、普通よりちょっと大きな声で
興味ある内容を話してる人がいると、
つい聞くともなしに聞いてしまうというのは
誰しも経験があるのではなかろうか。
私も、昨日の飲み屋のカウンターで、
派手目の女子6人組が大騒ぎしているのを
かなりのイキオイでインプットしてしまった(^ ^
どうやら近所のガールズバーの仲間らしく
「シフトがど〜の」「昼の仕事がど〜の」
「26じゃもう『熟女パブ』行かなきゃね〜
お触りとかは全然オッケーだから〜ぎゃはは」
なんてな話がしっかりと耳の底に残っている(^ ^;
その時、私の隣には24歳の絶世の美女(実話)が
にこやかに座っていたというのに、である(^ ^;
ナンダカ ソンシタ キブンダ(^ ^;
同じ行為を元にユーミンは大ヒット曲を作り、
能町女史は等身大の戯れ言を繰り出し
狭い世界で小さく共感を得る(^ ^
素晴らしい才能である(^ ^
また、こんなしょーもない(失礼)エッセイを
連載していたオシャレ女性誌「Soup.」の英断に
心からの拍手を贈りたいものである(^ ^
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電車で、カフェで、街のあんなとこで。
よくもこんなに面白い場面にまぁ出会うなぁ…!?と感心してしまう。
独特の視点と切り口が面白く、さらっと読める一冊。
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能町みね子が、街で、電車の中で、道端で、喫茶店で、その他様々な場所で“盗み聞き”した庶民の会話から、そこにいる人々をイキイキと描くエッセイ。
能町さんの想像(妄想)力、ハンパねー!!
読みながら、情景が想像でき過ぎて大笑いしてしまった。
外で読むのは、あまりオススメできません。
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コンブリオ!
で爆笑。
同じこと考えている人がいて安心する一冊。
気持ち悪いなと思って人間観察をしばらくやめていたけれど、
これを読んでやってもいいんだと思ってからまた人間観察をやりはじめてからめっきり今まで以上に元気になってきた(爆)。
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電車で、喫茶店で、道中で…あらゆる日常の中で繰り広げられる老若男女の会話の盗み聞きで成り立っているエッセイ。
私も盗み聞きしたいがために電車で音楽を聴かないようにしている悪趣味なタイプなので、その面白さはよく分かる。他人からしたら下らなくってどうでもよい話もきっと本人には大事な話なんだろうなぁ。
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喫茶店などで耳に入った隣の席の会話はつい聞いてしまうのはわかる。それに能町さんの妄想が加わってより面白くなってる。
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喫茶店や電車などで隣合った人たちの話が気になるって,ホントわかるわかる.ここまで妄想膨らませて推理することは無いけど,続きが気になったり聞こえにくいところ耳をすませたり,ホントわかるわかる.
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ふふっと笑える
移動時間などなど、タイムロスで、早くーと思う時間をこんな風に過ごしたらすごく有意義な時間になるなぁと思えた本。
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+++
マスメディアが伝えない本当にどうでもいい街の声! 電車で、バスで、喫茶店で……。
サラリーマン大田課長(仮称)とラテン系外国人ガイル君(仮称)のロマンス。
40代女性2人組シロ子(仮称)とクロ子(仮称)の友情。
小学2年生タケシ(仮称)とマミ(仮称)の淡い恋……。
風景に溶け込みきれてない、街にあふれる知らない誰かの知らないドラマを盗み聞き!
+++
これを読んだからといって、あしたから世界観が変わるわけでもなく、何かの役に立つわけでもない。そんな取るに足りないと言っていいような、巷の会話の切れ端をつかまえ、脳内で妄想をふくらませて物語に仕立ててしまう著者の技が見事である。いるいるこんな人、と思わずクスリと笑ってしまう。他人の会話に聞き耳を立てたくなってしまう一冊である。
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「文庫版まえがき」で著者さんが語っているように、テンションが高い文章なので、好き嫌いは分かれると思います。(びっくりマークが多い、太字を多用している、くだけた口調の語り……等)
噂話で盛り上がるお昼の情報番組をゆったり眺めるような気持ちで、気楽に読むと良いかもしれません。
2024/03/08 p.3-135
p.3
“
と、政界に進出したい私は、崇高な理念を掲げておるのであります!
政界に進出したいというのはウソであります。
”
高速手のひら返しにびっくりしました。こういうノリの本なのですね。
目次
“ギャル自治区”がその1〜3まであるのが気になります。そんなにギャルがいる場所があるのですか。
p.15
“
今回の熱い言葉:役立たずでも、生きていて
いいんだよ。
”
不覚にも、ちょっと泣きそうになりました。
p.72
“近所の裏通りの民家の壁に、貼り紙がありました。”
(中略)
“[上を見てください/「藤」が咲いています]”
こんな貼り紙があったら、きゅんとしますね。季節の移り変わりを1人だけで楽しむのではなくて、周りに共有する優しさが好きです。
これはもしや、ご高齢の方のSNSでは? と思いました。わたしたちも良いと思ったものを「見てください」と投稿することがありますから。
p.105
“ひとりはガングロ。”
(中略)
“ガングロってまだいるんだなあ、でもだいぶソフトな色になったなあ、”
ガングロってまだいるのかぁ、と思ったら著者さんも同じことを考えていたようです。現代のガングロはほんのり焼けているのですね。
p.122
“なんと、ハート形の花火が上がった。”
(中略)
“「あ、ほらっ! 今ハートの……! あれってさあ、オッ……オレたちがラブだからかなぁ」”
ハートの花火を見て咄嗟にそれを言える小学生、凄いです。がんばった! えらい!
p.122
“成人男性には絶対言えない最高の告白だ!”
確かに成人男性は言えないですね。この時期ならではのことばです。
p.134
“社長は若社長にも声をかけ、いつの間にか若社長は社長のテーブルへ。ビールのおごりあいをしながら終始なごやかにお互いの話をしていたのである。”
良いと思ったものをシェアして穏やかに過ごす社長(仮)さん、すてきです。前のエピソードに出てきた貼り紙の方と似た優しさを感じます。
知り合いですらまともに話せないことがある身としては、お店で知らない人に声をかける勇気があるのは、本当に凄いです。奢るなんて、なおさら。
心が広い方ですねえ。
2024/03/09 p.136-280
p.137
“
A「てへんにね、妻って書きかけてやめる。で、下が走ってる感じ」
『捷』か‼︎
”
(中略)
“
今回の豆知識:『捷』は、はやい、すぐれている、などの意味を持ちます。よい字です。
”
へぇ〜! この字、初めて知りました。
音読みで「ショウ」(今回作中で出てきた読み方)、訓読みで「かつ・はやい」だそうです。確かに速そうな見た目です。
漢字を見たら、確かにAさんの説明は素晴らしいです。ただ、わたしも咄嗟にこの字が出てこない気がするので、この素晴らしさに気付けない気がします……。申し訳ないです。