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先日『やくざ監督と呼ばれて』を上梓された、島根県の開星高校の元野球部監督の野々村先生(実は美術教師)と勝谷誠彦氏との対談本。
前作を補完する意味でも、非常におもしろい対談本となっている。
『やくざ監督と呼ばれて』を読んだ後、野々村先生の次回作を読みたい~!と思っていたら、まさかの対談本で、すぐさま購入してすぐさま読んだ。
2人の同調率も高く、テンポよく話が進んでいる。
話題の中心に「世界で一つだけの花」思想に対する批判がすえられている。
また、朝日新聞を中心とした大マスコミに対する批判も、いまの世の中の流れ・空気感を捉える上で非常に納得いくものに感じた。
2人とも、恐れるものなしのもの言いで、誤摩化しのないすっきりした論調。
また、『やくざ監督と呼ばれて』に書かれていないエピソードもいくつか紹介されていて、それもまたおもしろいエピソードで楽しめた。
「はじめに」は勝谷誠彦氏、そして、「おわりに」は野々村先生が記されているが、みごとに力強いメッセージとなっている。
今後、野々村先生の教育論を記した本や、「たかじんのそこまで言って委員会」の参加が実現することを切に願う。
チャンネル桜にも登場ということになるような気がする。
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【内容紹介(amazon)】
ヌルイぞ! 日本
朝日新聞、高野連が子供と社会を壊す!
玉砕道とは「死ぬ気で事に当たる、死んでいった先人に思いを馳せる」こと・・・。
「勝つことを目的とする」高校野球を主催しながら「世界に一つだけの花」的なるモノを賞賛する朝日新聞。なぜ高校野球で当たり前のことが社会では忌避されるのか。
「無から甲子園10回」を実現した「野々村玉砕野球」と偽善と闘う「勝谷玉砕論」にはヌルい日本を立て直すヒントが満載。
【出版社からのコメント】
あの「腹を切りたい」「末代までの恥」発言で有名な野々村直通監督がど派手スタイルはそのままに、直球ど真ん中の言論を引っさげてヌルい日本に殴り込み。
舌禍事件の最中に唯一援護射撃を行った勝谷誠彦氏とのタッグで「日本への喝」が炸裂。
「舌禍事件、高校野球、朝日新聞、江田島教育、体罰、玉砕」とタブーなしのテーマに挑む。
「5年で甲子園」を有言実行した野々村氏のマル秘指導法と、勝谷氏がズバリ突くこの国の病巣のカラクリを知れば、「日本人の進むべき道」が見えてくる!
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【目次】
はじめに:勝谷誠彦
第1章
敗者なら「末代までの恥」は当然である
~高野連と大マスコミの卑劣~
第2章
江田島で「死」を学ぶべきである
~球児は江田島経由で甲子園へ行く~
第3章
ならぬことはならぬのである
~朝日新聞は甲子園と社会で二枚舌~
第4章
世界で一番の花を咲かせよ
~勝ちへのこだわりと現実の直視~
第5章
日本は素晴らしい国である
〜神話と歴史を語ること~
おわりに:野々村直通
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野々村監督と勝谷氏の対談本。
2人の考え方が根っこの部分で共通しているので、全然畑が違う話でも、対談がテンポよくドンドン進んでいく。非常に面白い。
これから、こういうモノを言う教師がもっと増えてくれることを切に願う。
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島根の開星高校の元監督の野々村直道氏と勝谷誠彦氏の対談本。
対談本なので、それにならって一気に読了。
野々村氏の「腹を切りたい」の真意はよくわかった。
彼のような教師が少なくなったことが、現在の教育現場の問題であると思う。
少し物足りなかった点は、プロアマ規定の問題点も語ってほしかった。
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今の日本はおかしい。おかしな方向にばかり物事が進む。それは日々いろいろなところで感じる。
お二人のように立ち振る舞えたらどんなにか良いだろうと思いながら行動できない自分がはがゆいと思った。開き直れる、死を覚悟できる、それは自分にはできていないこと。それができれば変われるのか。。
お二人はちょっと極端な気がするけど、日本人らしさを感じる。逆に堅苦しい気がするけど、日本人ってそういう感じがする。今はこれまでの反動で緩んでいるのかもしれない。また揺り戻して日本人らしさが戻るときもくるだろう。お二人はそのときどんな形であれ日本を引っ張って行ってほしいものである。