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泣ける
2022/03/06 23:26
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代の武士って……当時は、切腹に、仇討ちや武士道や忠義、そういったものが重んじられた時代……友情がねえ……!感動するけれど、何も袋とじにしなくても……ここはマイナス
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2012/6/16 Amazonより届く。
2019/4/19〜4/24
百田さんの時代もの。同じ武士階級の中での身分差別など、司馬氏の竜馬がゆくを彷彿させる。男の友情、陰と陽に分かれる運命、その間に一人の女性、と書けば、陳腐な感じはするが、そこは百田さん。本当に「物語」を作るのがうまい。袋綴じにされていたもう一つの結末。甲乙つけ難いが、袋綴じの内容は蛇足であろう。無しを支持する。同じジャンルの小説は書かない、と公言されているので、もう時代物は読めないのだろうか。
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作品ごとに手法や切り口を変えてきている作者が、今度は時代小説というジャンルでアプローチしてきた作品。一言で言えば友情物語ではあるが、最後になるまで彦四郎という人物の本当の姿(真意)を具象化させない描写、そして何よりも彦四郎視点で語らない点では「永遠の0」にも通ずるものを感じた。
その意味では、家族愛をテーマに描いた「永遠0」と同じような手法を用いて、友情をテーマに描いた作品とも言えなくない。
ま、単に"友情"だけでもないのだが。。。。
とは言っても、決して二番煎じだけで終わるような作品ではない!
戸田勘一という男の半生を追いながら、その節目節目に絡んでくる彦四郎との友情物語。それだけならどこかの青春小説にもなりそうだが、本作の舞台を江戸時代に設定したことから、その時代における庶民の生活風景や社会事情、そして当時の武士の生き様など、今回もその世界観を追求したリアリティある描写で非常に読み応えがある!!
また、その辺の時代考証も説明調ではなく、2人の男の生き様を描く中に織り交ぜたり、勘一の出世の要因と絡めたりするなどで巧く表現している点が好ましい。
ただ、彼の取った行いは時代小説としても"できすぎ"って感は少しあるかも。。。。
表題である「影法師」に相応しく実にすばらしい人物だと思うが、ここまで自己犠牲を払って他人のためだけに尽くす人物像は美しくあるものの人間味に欠けて見えてしまうのは穿った見方だろうか。
「永遠の0」の宮部久蔵の確固たる己の信念には説得力があり納得できたのだが、彦四郎の「想い」には時代が違うと言えばそれまでではあるものの、そこまでの共感はできなかったかと。。。。
それと、巻末の袋綴じについて。これは賛否両論だろうが、個人的には単行本時の判断が正しかった気がしないでもない。
ストーリーの中にも伏線はあったのだから、最後に補足説明をせずとも読者の感受性に委ねるだけの余韻があった方が良かったかも。
…作品の出来が良かっただけに、ちょっと高望みしすぎなのかもしれないが。。。。
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絶賛された永遠のゼロと同じ様な構成の時代もの。タイトルそのものが話の内容を網羅しているといってもよい話となっているが、その影法師たることに徹した友人の動機の書き込みが足らないので、正直、ゼロ程は素直に感心できないことと、ゼロの成功譚にのって描いている感が拭えなくのが残念。何故、主人公よりの才能豊かな友人が影法師に徹することを選んだのかが全く伝わらない。袋とじを読むと護ると誓った女性のためとも読めるが、それだけでは、ここまでの滅私の動機になるとは、とても思えず残念。袋とじは単行本時は収録されなかったらしいが、正直、そこまで恋愛も書き込んでいない筈なので、蛇足感がぬぐえず、無い方が良かっただろうし、描くとしても、ここまで直截的に描かない方が良かったと思う。
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江戸時代、とある小さな藩を舞台にした物語。
『永遠の0』でも感じた流れるような筆致に導かれ、一気に読了。
- 武士の子が泣くものではない
とある男の死が伝えられるシーンから始まり、
物語は語り手・勘一の回想シーンへと入っていきます。
軸になるのは勘一の竹馬の友、彦四郎、
士とは友とは、ここまでひたむきになれるものなのか。
- 奴もまた影のように生きた。しかし奴は儂と違い、人を生かした。
様々な形にこめられた想いを知った時、ただ泣けました。
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竹馬の友、とはここまでの自己犠牲までも受け入れるものか、と思えば、自分には絶対に無理なのだが。単に哀しくも美しき友情物語、的な括りはしたくないお話でした。
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百田尚樹さんの作品は何が違うのだろうか。文体に癖があるわけでもなく、独特の世界観を匂わせるでもなく、自然と引き込まれていく。
この作品にも人の中にある強さ、優しさ、潔さが滲み出ている。
ストーリーとしての面白さももちろんあるが、それを上回る理屈では語れない感覚を味わえました。ゆっくりとした状態で読んでほしい。
読み終え心の奥が温かくなった。そしてゆっくりと感動が体全体に伝わってきた。読み進め、クライマックスで感動がピークに達するのではなく、本を閉じた後にジワリジワリと感動に包まれました。
余韻を味わえる小説、初めてです。
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百田さんらしい、男の生き様、人間観はとてもいい。
勘一と彦四郎の友情や、彦四郎のみねに対する愛情には胸を打たれた。が・・・
もう一歩、彦四郎という人間に近づいてみたかった、というのが正直な感想。
あれだけの行動を、ただ献身という言葉だけで説明してしまうのにはやはり無理があると思う。余りある才能に恵まれながらも、影として生きることをあえて選んだのは、それが勘一だったからなのか。彦四郎にとって自分の人生っていったい何だったんだろう。
読んだ後にも、彦四郎という人に引きずられ、小説の中をうろうろしている感じがする。もしかしてこれも百田さんの思うツボだったりして。
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永遠の0 から始まり、ホント百田尚樹さんという作家は一つとして同じジャンルの作品がないからスゴイ。
この時代小説も読み応えがあり一気に読了。国の大局を見据えた熱い友情を描いた作品。
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登場人物が出来過ぎ。勘一、彦四郎、みねを始めとして、悪役を除いてはみんな非の打ち所がない。
人はもっとずるくて弱くて自己中で我儘なものじゃないのか?
袋とじは賛否両論だろうが、あれですら私には美し過ぎる。
あ~なんとも自分の心は汚れてしまったものよ。。。ピュアな心で読めたらきっと星五つであったろうに。
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「永遠の0」の侍バージョン。流石百田さん。永遠の0に較べると途中からラストが予想出来てしまうが、それでも感動。袋綴じは、ご自身がおっしゃっていたように、蛇足かなぁ。
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『永遠の零』以来著者のファン。
たまたま文庫本発売日に紀伊国屋を訪れ
サイン本をゲット!
読了後レビュー更新します。
読了。
『永遠の零』に通ずるような内容。
かっこいい。
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【レビュー】守るべき者への無償の愛を貫いた、一人の侍の生き様。人を生かし、人の幸せを自分の生き甲斐とし、そのためなら己を滅することを厭わない。とてつもなく大きな生き方。
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百田さんの小説、「永遠の0」に次いで2作目読了。
「永遠の0」に関しては、胸が張り裂けそうなほどさまざまな思いに駆られ、
未だ消化できずに、レビューも書けぬ程 感動したので、
今回、非常に期待して「影法師」を読ませて頂きました。
流石、百田さんだけあって、目の前に映像がありありと浮かんでくるように
情景が流れ込んで来て、物語の中にグングンと引き込まれ、あっという間に読み終えてしまいました。とても面白い時代小説だった。が、
なぜ、彦四郎が卑怯傷を負う羽目になり、不遇の身に落ち、不始末を仕出かし逐電したのか、早々に、容易に見当がついてしまい、どんでん返しと言う感はありませんでした。
そして、文庫化にあたって袋とじにして付けた、単行本には載っていない「終章」が、蛇足じゃないか?と思うのは私だけでしょうか?
きっとそう言う事なんだろうと思っていたけど、
ハッキリ描かれてしまうと、なんともしらけてしまう。
読者に邪推させる領域があっても、いいのでは?
「終章」を袋とじにしたのは、正解だったと思う。
愚直で誠実な勘一は好きです。
しかし、勘一、鈍感にも程があるだろう~?
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勘一と彦四郎2人の武士の物語
2人の友情、生き様感動!最後はすごぃ泣いた!彦四郎ーー!!
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