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期待が強すぎ、それに満たなかったせいであまり評価を高くできない。でも、やっぱり館シリーズの雰囲気はいいな。
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何を基準にして、人は人を狂っていると思うのか。
古峨倫典にしても由季弥にしても、永遠も紗世子も、あの時計館に関わる人、きっとみんな少しずつ狂っている。
あ、結局、あの4人は永遠に何を言ったんだろ。
「夏休みなんだ」とかかな。
永遠も由季弥もだけど、綾辻さんの小説に出てくる美少女や美少年って、なかなか幸せになれないよね。
しかし、壮大なトリックだった。
サックサク人が死んでくから何も不思議に思わなかったけど、これ犯人視点で話作ったら面白そう。
江南くんと鹿谷さんの絡みもっと見たい!
次、黒猫館!楽しみたいと思います!
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館シリーズ
殺害された内海と持ち去られたカメラ、フィルム。永遠の部屋で犯人と出会った河原崎。河原崎の遺体の横でつぶやいた瓜生の言葉。10年前に出会った少女と瓜生、福西が作った落とし穴。時計館の管理人・伊波紗世子に招かれて時計館にやってきた島田と福西。永遠の死後に起きた時計館の人びとに起きた悲劇。永遠の誌の責任を感じた家政婦の自殺、紗世子の娘・今日子がハショウフにより死亡、気がふれた由季弥。永遠の部屋で抜け道を発見したこずえ。彼女が抜け道を抜け地上で観た物。瓜生の遺体発見。由季弥の自殺により事件は解決したかと思われる。島田の推理。
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著者作品初読みだったけどこれぞ謎解きミステリーという小説ですね。
皆さんの評価が高いのが分かります。
他の館シリーズは未読なものの題名と「設計士」についてで何となく建物に仕掛けがあるのは読めたけど、最終的なトリックはこういうことかと納得。
でも犯人は最初に思った通りでやんした。。。
とにかくはまってあっという間に読んだということは面白かったってこと。
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本文と米澤穂信の解説を読んで思ったのは、この趣向をエキセントリックにしたのが西澤保彦の大好きな某作品だということ。いずれにせよ、シンプルでトリッキーで素敵な推理小説でした。
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下巻に入ってから一気にテンポアップ!アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせるようなクローズド・サークルでの殺人の連鎖です。
上下巻と分かれた作品だっただけに、ラストでの探偵役の島田潔の推理披露には「ここまで読んできた甲斐があったなあ」としみじみと思わさせる感動がありました。本格ミステリらしい伏線の回収と見事な大トリックです!
そしてトリックの裏に隠されたある人物の思いを考えると切なさとともになにやら寒気も感じます。
本格ミステリとしての完成度はもちろんのこと、トリックが明らかになってから気づかされる、ある人物の狂気もまた注目です。そして血なまぐさい連続殺人事件の話のはずなのに、その話の雰囲気は何故かしら幻想的な印象も受けます。美しい悪夢を見ているような気分というか……
そういう面も書かれていることから、今まで自分が読んだ「館シリーズ」の中でもいちばん味わい深い内容になっているようにも思います。
第45回日本推理作家協会賞
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十数年前にノベルスで読んだ時の衝撃をもう1度味わいたくて、そして全面改訂の文句に誘われて、新装改訂版、買ってしまった。
ノベルス版で読んだ時には、ただただ壮大なトリックに圧倒されたが、2度目の読了、今回は登場人物それぞれの、愛する人への深い想いの渦の中に埋もれていくような感覚で読み終えた。圧倒されたのには変わりないけれど。
十角館も再読したくなったなあ・・・。
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大勢死ぬ割に、凄惨な感じがない。登場人物に感情移入させるほど、人物造形が深くないし、時代設定がずれてるのがいいのかも。単純に楽しめて、面白かった。
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ううぅぅーーー。
と思わず唸らないわけにはいかない!!!
最後の最後まで、ある意味王道のミステリ。
殺人の謎、詩の謎、館の謎…
お腹いっぱい。という感じ。間違いなくお気に入り作品に追加。
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新装改訂版で再読。やっぱり素晴らしい。
事件の派手派手視差、息詰まる展開、意外な真相に美しいラストシーン、とどれをとっても文句なし。
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館シリーズのミステリ。
奇妙な館を設計することで有名な中村青司が設計した時計館が舞台。
古峨倫典が残した詩、4人の子供たち、時計館を立てた理由、そして、永遠の願い。
このいわくつきの館で起こる、凄惨な事件の後編。
島田潔が解き明かす、事件の真相。
本格推理の金字塔。
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犠牲者が多いのが嫌だな。あと1~2人は生き残ってほしかった。
犯人に勝ち逃げされた感じ。
でも、伏線の回収が惚れ惚れしちゃうのよねー。
やっぱり好きです館シリーズ♪
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まず、この本は夜中にひとりベッドで読むのには向いていないことを伝えておきたい。
私はホラーでなければ怖くないと思い、うっかりやってしまった。
そして、犯人がわかってしまうまで怖くて読むのをやめられなかった…。
次々と起こる連続殺人が、被害者の視点で動いていくものだから本当に怖い。
しかも、館シリーズなので舞台はもちろん、中村青司が建てた曰く付き屋敷である。
何かからくりがあるのに違いない。
ということは、どこに閉じこもろうと安全ではないわけだ。
後編では半分くらいからが、謎解きターンに入る。
ちょっとペースダウンしてしまったかな? と思ったのがまたやられた…。
本格だとか新本格だとかは私にはよくわからないが、作りが巧妙で面白かったことだけは言える作品だった。
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新装版解説はなんと米澤さん。ほくほく。
ワタシと綾辻作品の出会いは…そもそもは藤崎竜だ。
フジリューがイラストを担当したジャンプジェイブックス「眠り姫は魔法を使う」(霧咲遼樹・著)の主人公たちが通う高校が時計館高校という名前だったのだ。谷山さんの歌も載っていた。
わ、懐かしい。そっちも読みたい。
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・犯人はまあそんな所だろうと思っていた通りの妥当な地点に着地。
・最後の塔の仕掛けがいまいちピンと来なかった。
そんな危ない場所で犯人を暴く必要性があったのかも疑問。
・一番キャラが立っていた瓜生が死んで、
一番よく分からない福西が生き残ったのがちょっと勿体無い。
・河原崎が犯人にタックルをかましたり、首を絞めたりしたのが、
解決への1つのヒントになるのかと思ったが、そんな描写は特になかったような…。
そこが一番モヤっとした。