投稿元:
レビューを見る
なかなか心拍数の上がる内容でした。
匂いまでたち込めてきそうなほどに。
筆者も奏者であるとなると
なんとなく物語に現実味がわきますね。
や、現実だったら怖いですけどね!
投稿元:
レビューを見る
「ドミソラ」が面白かったので、評判だったこの本も読んでみたかった。
「ドミソラ」とは違って官能小説そのものだ。
だから「団鬼六賞」はわかるとしても「日本図書館協会選定図書」にも選出されていたということには驚いた。
昔、この種の小説は本屋の隅にひっそりと置いてあり、恥ずかしくて買うこともできなかったものだが、時代が変わったと言うことか。
それはさておき「官能小説は目で感じるもの」と著者が言っている通り、本書での性描写も文字から伝わってくる。
一級官能小説だ。
投稿元:
レビューを見る
文章と表現が綺麗だけど、普通に官能小説だった。装丁も綺麗だから図書館で普通に並んでるのかな。本を開いて目を通さないと分からないってなんだか良い。
ドミソラと同じく、重くて暗い。
投稿元:
レビューを見る
官能小説でありながら、快楽に落ちて行き気がついた時にはどうしようも無い状況になってしまい、修正がきかない、後戻りも出来ない。
人生の選択において誰もがその一線を越えるか越えまいか、ボーダーラインの上で足掻く人の心の奥深いところを比喩したような濃厚で虚しい…読み応えのある本でした。
投稿元:
レビューを見る
抗えないのか、抗わないのか。
うかみさんの描く女性はどれも後者な気がします。
言葉や心情でも初めのうちは拒み逃れようとするものの、快楽に呑まれていく自分を発見してしまい、いつの間にか溺れている。
その心理は自分自身も女として自覚しているので納得できますが、そのシチュエーションにもっていく過程がどこか稚拙に思えてしまいます。
女とは本能的に男に組み敷かれるもの、犯されるものとして、自分から罠にかかっていっているような。
官能小説だからと、エンターテイメントとしてみるのなら良いかもしれませんが、この作品のようにダークな部分を映している作品には少し物足りなく思いました。
女はいやらしく哀しい生き物だ、という部分の炙り出しより、作中に出てくる猥雑な男性たちにちょっと興醒めしてしまう。
最後も???な感じだった。