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クトゥルー神話のアンソロジーといいながら、「遊星からの物体X」と「クトゥルフの呼び声」という超有名作品に+してR・キャンベルの未訳短編5編という、一風変わったというか何とも偏ったセレクション。
映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」が昨年8月に公開となったので、それに因んでのアンソロジー刊行だったんだろう。 また、SFホラーの古典である映画「エイリアン」や、その前日譚として昨年日本で公開されたハリウッド大作「プロメテウス」などに、色濃い影響を与えていたようだということで「クトゥルフの呼び声」が収録されたような。
R・キャンベルの5篇は全てがクトゥルー絡みというわけじゃないが、この人の作品とあまり相性がよろしくない自分でもそれなりに愉しめた。
詳細はこちらに。
http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2013-04-25
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映画「遊星からの物体X」や「プロメテウス」の公開に合わせて、キャンベルJr.の「遊星からの物体X」を新訳で、クトゥルフ神話の代表作とも言うべきラブクラフトの「クトゥルフの呼び声」、そして邦訳の少ないラムジー・キャンベルのブリチェスターを舞台にした作品を中心に5作収録した中短編集。
クトゥルフ神話というか、コズミックホラーへの入門編として、けっこうお薦め。
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「遊星からの物体X」がメチャ面白かったです! さすがの名作ですね~ 仲間の中で、誰かが異星の怪物にとりつかれている! 見破る方法がまたイイんですよ。人間と怪物を分ける、根源的なものですね。
あと、「スタンリー・ブルックの遺志」もよかったです。オチは笑えました~
「テメェーッ サッサト アノ世へ行キヤガレェェェ イツマデモコノ世ニ ヘバリ付イテンジャアネェェーッ コラァーッ」ってとこですな。(ジョジョ第58巻より)
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クトゥルフってクローズドサークル系の話もあるのですね。
遺伝子の話とかが結構専門的で(これでおぼえてないだけで高校レベルなら恥ずかしい…)んん?となるところも。
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もちろん、物体 X と呼び声が面白いわけですよ。(^^;
ま、物体 X がクトゥルフものって言われてもいまいちぴんとこないんですが。
映画も観たことは無いし、あらすじもよくわかっていませんでしたからね。
新鮮な気持ちで読めたってことでしょう。
なんというか、いまさら新しくアンソロジーに入ってくる作品ってのは、それなりな理由があるものだなぁという感じも。(^^;
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60年代に栄華を誇った一連のアメリカSFサスペンスホラー映画の原作を集めた短編集。
1938年に発表されたJ.WキャンベルJr.著『影が行く』は1951年『遊星よりの物体X』、1982年『遊星からの物体X』、2011年『遊星からの物体X・ファーストコンタクト』として、それぞれ映画化されている名作。
1928年発表のH.Pラヴクラフト著『クトゥルフの呼び声』は1979年『エイリアン』、2012年『プロメテウス』それぞれの原案となった有名作品。
ラヴクラフトの『クトゥルフ神話体系』は2013年現在、日本においてもラノベやアニメのイメージソースとして安易すぎるくらいに引用されてしまうほどの古典。
すでに創元SF文庫版、創元推理文庫版でそれぞれオリジナルは出版されているので、こちらは「新訳」で刊行されている。文体が今風のニュアンスで翻訳表現されているので非常に読みやすい。
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『クトゥルフ神話』などはとうに卒業していなければならない年なのだが... H.P.ラグクラフトの聖典を除けばこの神話体系に属する作品は玉石混交と言うよりも多石混玉の状態。作品を単体で評価すれば当たりは余りない。それにも関わらず読み続けるのは神話作品がジグソー・パズルのワンピースに相当するからである。灰色がかった薄汚れた一片も全体像を浮き上がらせる為には重要な働きをする。その中でもJ.W.キャンベルの一連の作品は神話体系に無理に位置づけなくても楽しめる力作揃いだと思う。特に「恐怖の橋」HPL愛に溢れた秀作。
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『遊星からの物体X』を筆頭にクトゥルー神話の短編を集めたアンソロジー。『遊星からの物体X』はクトゥルー神話の影響下にあるかどうかは議論が分かれるものの、ここではクトゥルー寄りの翻訳がなされている。そのせいかサスペンスというよりもホラーといった雰囲気になっている。
次にラムジー・キャンベルの短編をブリチェスターを舞台とした五編。いずれもまた影響を大いに受けていることを窺わせる展開であり、クトゥルーらしい結末となっている。そして最期に掲載されているのはラヴクラフトの『クトゥルフの呼び声』。名作である。
こうして通して読んでみると『遊星からの物体X』は確かに影響を受けているように思える。お互いに猜疑心に苛まれる展開はホラー・サスペンスそのものであるが、逆にクトゥルーらしさが損なわれている点でもある。どうも登場人物が多すぎ、また賑やかすぎた。そのせいで陰鬱さが鳴りを潜めてしまっているように感じた。
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「遊星からの物体X」をはじめとしたクトゥルフ神話のアンソロジー。
「遊星からの~」はクトゥルフというには微妙らしいですが・・・。
クトゥルフ初心者としては何から手を着けていいか分からず、取り敢えずアンソロジーに手を出した次第。
結果、初心者には少々解りにくい構成でした。
個々の作品として読んでも、前提のクトゥルフが良く分かって無い状態で読むのは辛いです。
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遊星からの物体Xは、楽しめた。カーペンターの映画を観直した。結構、原作に忠実に作ったんだなぁ。もちろん御大のカラーのほうが強いけど。 ラヴクラフトも初めて読んだけど面白かった。「名状しがたき・・・」が多いね。えっ!?呪文で!?というオイラはクトゥルフ初心者さ!