投稿元:
レビューを見る
シリーズ1作目。
ダメ父の作った借金のカタに妓楼に売られることになってしまった娃。父親を見返してやる!と見習い妓女として下働きをすることになったが・・・。
舞台は仙人が開いたという温泉・湯仙郷にある花街。霊山の麓にあるということもあり、湯仙郷には仙人やら妖しい術を使う道士やら人外の使い魔やらが存在して、不可思議なことが毎日起こっているという。妓女になろうとしているのに踊りも歌もできず、得意なのは飛び蹴りという武闘派乙女な娃(笑)正義感も強く、さっそく騒動を起こした娃がピンチになった時に彼女を助けてくれたのは龍芯と名乗る目つきの悪い傲岸不遜な強い男。そして娃が働くことになる妓楼・汀楼の店主を務める優しい燎星に娃は淡い恋心を抱くことになるが、彼の秘密を知ってしまう。
2つの話と書下ろしの短編が収録されています。値段が他のレーベルに比べちょっと高いので買うのを迷っていましたが買って良かった。面白かった!
まず登場人物たちがみんな個性的で良いです。父親に借金の片として売られたのに、前向きで正義感も強く、心根の優しい特技は飛び蹴り(笑)の武闘派15歳の乙女・娃。めっちゃ強いのに目つきが最強に悪く、態度もデカい龍芯。でも、目つきが悪いのは視力が異様に悪いからで、娃の頭と間違ってそこらへんの植物をわしゃわしゃと撫でてる姿とかは可愛いwwそして美形で優しくて出来る男・燎星。個人的には最初はあんまり好きではなかったけれど、後半にいくにつれて優しい中にもチクリと棘があるSな面が見えてきて、その意地悪さと普段の優しさのギャップにやられそうです(笑)ま、龍芯も燎星も同じ体なんで最終的にはどうなるんだろう。2人の間でグラグラ揺れる娃はどちらを選ぶんでしょうね。燎星ときどき龍芯とかになるのかな?(笑)若返りの薬で実はお婆ちゃんな碧も面白いわ~。
バトルもあったり、不可思議な出来事を解明したり、恋愛も少なめですがちょいちょい有り、ところどころに挟まれるお笑い要素にもやられそうです(笑)2巻で完結とのことだし、続きをさっそく手に入れよう!そして読もう♪