投稿元:
レビューを見る
いつ読み終わったか忘れちゃった^^;
上巻のレビューに書きたい事は書いちゃったので
簡単に
まあ活字欲を満足はさせてもらいましたが
これはどうなったの?
どうしてそうなるの?
というところが結構あって消化不良でした
投稿元:
レビューを見る
クラウザーとハリエットが捜査を進める殺人事件。ロンドンで起こった楽譜店店主の殺害。アメリカの独立戦争の一幕。
それぞれに進む三つの物語はやがて一つの真実を紡ぎだす。
ヒストリカルロマンとして読んでこの評価。特にエピローグで星半分上乗せ。
ミステリとしてだったら星三つ。
テンプレート通りの人物配置に色を添えているのがジョン・ハンター。
いや、キャラクターとして登場するとは思ってなかった。読みながらニヤニヤしてしまったよ。特に瀉血について一席ぶつシーン!いいなぁ。
「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」を読んでいると楽しさ倍増と言っておこう。(個人的趣味だ!)
よくあるタイプの話ではあるけれど、プロットもきちんと作られているし、読ませる筆力もあるしで十分楽しめた。
サブタイトルに「英国式犯罪解剖学」とつけてあるには、そういうシーンが物足りなく感じた。
とは言え、次作が十分楽しみなのだった。
投稿元:
レビューを見る
18世紀末が舞台のミステリ。
怒涛の後半。
サセックスの村では、事件が相次ぐ。
由緒ある伯爵家の因縁と相続争いが、何か絡んでいるらしい。
ソーンリーの館を訪れたクラウザーとハリエットは、城のような豪邸の莫大な富を目の当たりにする。
隠棲していた解剖学者のクラウザーにも、過去があった。
裁判の途中で暴かれた悲劇に、ハリエットは驚くが‥
快活なハリエットも、いくつかの顔を見せます。
ロンドンでは楽譜店店主が突然現れた男に殺され、残された幼い娘と息子は若い知人らの手で、必死に守られることに。
ちょうどロンドンでは暴動が起き、町中が大混乱。
実際に起きたゴードン暴動は10日間も続き、監獄が破壊されたために囚人が脱獄、死者も多く出たという。
ロンドンでの事情を伝えに来た若い弁護士クロードに、クラウザーは避難先として恩師の家を教える。
恩師とは、解剖学者で奇人だが、科学的医学の祖として有名な実在の人物ジョン・ハンターだった。私設動物園に豹を飼っていたのも本当だそうです。
(皆川博子さんの「開かせていただき光栄です」のモデルですね!)
必死の逃避行、伯爵邸での対決など、動きの多いスリリングな展開。
ミステリ的には途中で予想のつくストーリーではあるけど、しっかり書き込まれていて、迫力がありますよ。
翻訳は訳語がやや硬めだけど、内容には合ってます。
作者は1973年生まれ。
ケンブリッジ大学でロシア語とドイツ語を学び、テレビや映画のディレクターに。
2007年、この話の元になる作品でコンテストに優勝。シリーズは歓迎され、快調に続いているそうです。
続きも翻訳してくださいよ~楽しみです!
投稿元:
レビューを見る
まず時代背景が好き。解剖学研究者のクラウザーと提督夫人ハリエットのコンビが面白い。解剖に関してはもう少し詳しい描写があるかと期待したけれどわりとさらっと描かれる程度で。いやはやそれでもとても楽しく読みました。事件の内容や謎に関しては斬新さはなかったものの、舞台は想像すれば映画を見ているような華やかさ(下巻の解説でどのような衣服や髪型なのか映画のタイトルを書かれているので想像しやすくなると思います)。ラストがどうなのかなぁと思いながらもあれで良かったのかな。シリーズ化のようなので嬉しい。
投稿元:
レビューを見る
1770~1780年頃のイギリスが舞台。主人公は解剖学者と提督夫人の二人で、領地内で死体が発見されたことからその謎を解いていく話。地元の名門伯爵家一族の相続争いや過去の事件の真相が明らかになっていく。伯爵家を捨てた長男家族の話と、主人公たちが殺人事件を追求していく話と、伯爵家次男の戦争の話が交互に語られ一つにまとまっていく構成となっている。18世紀流の殺人事件の究明方法が面白く読めた。親を亡くした子供たちが痛々しいが、がんばる姿が頼もしい。シリーズらしいので次の作品も読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
上巻の緊迫感や面白さが、下巻でやや失速。クラウザー側もスーザン側も事件の収束のさせ方が少しご都合主義的で雑だったように思う。ちょっともったいない。
犯人の片割れが歪んだ理由は分かるのだけど、もう一人は…ただの野心家の悪党だったということなのかな。何にしろアレクサンダーとヒュー兄弟は可哀想。
投稿元:
レビューを見る
これは当たりだった。時代は1700年代で映画「アマデウス」の時代なんだって。(下巻あとがきより)読み終わって自分が気に入っている点って、物語の進行がとっても遅いからかも。二つの場所で事件が起こり、それが交互に描かれるスタイルで、人物も多いし、昔の表記って、伯爵〜、レディなんとか〜とか、わかりづらいけど、結局上巻は「主要人物が一人死んだ」それだけなので、なんとか自分にもついていけたのかも。でも、この書き手さんいいなあー。イライラする箇所がない。いつも言っている「誠実さ」が見受けられる。