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同じおしゃべり探偵でも詩人なフィリップ・マーロウよりもサム・スペードのほうが実務的な話でなるほどね、と参考になる気がする(性格はマーロウのほうがよさそうだけど)。長編がこれしかないのは意外で残念。Falconは普通隼と訳され、鷹の方が漢字が格好よかったのかもしれないが音感は「はやぶさ」の方が良いような…でもフィリップ・マーロウよりてきぱきした感じのサム・スピードに合わせると短い「たか」の方が良いのか。
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ハードボイルド御三家、ダシール・ハメットの代表作。
やっぱり第三者的な視点からの叙述的な文章が特徴的。
私立探偵サム・スペードは、美女ブリジット・オショーネシーから依頼され、マルタの鷹に絡む事件に絡むことに。
実はブリジット・オショーネシーは悪女。サム・スペードの相棒マイルズを撃ち、自分の相棒サーズビーに罪をなすりつけようとする。
サーズビーは同じく、鷹を追うガットマンの手下ウィルマーに撃たれ、ガットマンは捨てようとしたウィルマーに撃たれる。
結局、マルタの鷹の行方は杳として知れず…。
なぜ、ブリジットはスペードに事件を頼んだのか。ブリジットはどんな人生を送ってきたのか。そして、スペードは、心中なにを望んでいたのか…。
いろいろなことが書かれていない。
その余白がいいのかもしれないけれど、チャンドラーのマーロウ物を読んだ後となると、少し物足りなく感じます。
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2023/11/14読了。中盤まで筋道が分からなくイライラしたが、諦めずに読み通すとこれがハードボイルド小説の先駆けかと思うと納得。これを原書で読める人が羨ましい。精読した価値はあった。