紙の本
古事記っておもしろいっす
2015/09/02 20:59
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投稿者:ダンディーパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今までちっとも興味がなかったが、伊勢に行った事をきっかけにこの本を知りマンガだったらとっつきやすいかな、と軽い気持ちで読み始めた。神さま達が身近に感じられ、もっと知りたくなってきた。マンガとしてのクオリティーも高い。注釈も自然に目に入って来るので、アッと言う間に読めてしまう。
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[漫画] ぼおるぺん古事記 二 地の巻:所有欲を刺激する一冊
http://orecen.com/manga/ballpen-kojiki02/
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本屋で2巻を見かけて1、2巻購入。
古事記は何冊か読んだことがあるのですが個々のエピソードは覚えていても通しでは覚えていないものですね。ヤマトタケルとか衣通姫とか佐保姫とかも古事記だった…ような記憶が…。そこまでやるのかな~
漫画と言うアプローチはわかりやすいですね。色々な学説が出ている古事記ですが原文も表記されているのでなるほどこの方のイメージとしてはこういう形なんだ~と面白く読みました。国産みの辺り、絵で表してくれると本当にわかりやすいですね。やっぱり九州・畿内から大和民族の支配は始まって行ったんだなあ…と言うことが良くわかります。まあ今じゃもう大分血も混じっているでしょうから東だ西だと一概には言えないでしょうが。
それにしてもボールペンか…。油性ボールペンで液だれも起こさず凄いなあ…と感心致します。個人的には黄泉の国のスクープテレビがツボに入りました。続きも楽しみです。
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出雲と因幡・伯耆の歴史、という感じ。国津神の時代の物語はどういう経緯でこの日本史に収められているのか。
オオクニヌシの歴史は国の開拓と被征服の歴史。さて、高天原はどこにあったのか。古代史はロマンが尽きない。
出雲の地名がもっとわかれば、この本がもっと楽しくなるんだろうが、残念だ。
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今回もボールペンの緻密さに感動しました。
古事記だけではなく、神話や昔語は、
結構残酷な物語があったりするんですが、
こうのさんの描く古事記は優しいなあ。
原文なのですらすら読み解けはしませんが、
優しいので安心感があります。
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(No.12-72) こうのさんの古事記第2巻です。
今回も4ページに渡ってぎっしりと手書きで原文!
眺めているだけで到底読めないけれど、美しいなと思う。
この巻は出雲編です。
オオクニヌシが国を作り繁栄させたが、国を譲らなければならなかったお話。
最初のエピソードは誰でも知っている因幡の白兎の話。
わにに衣を剥ぎ取られて惨めな姿でしおたれている姿がなんともいえず可愛らしくて!オオクニヌシの手当てでふわふわになり、なんとなく得意そうな顔がまた良いの。
それにしてもこの巻を読んで思ったのは、最近大きく問題視されている、イジメや領土問題は神代の昔からあったのねということ。
オオクニヌシの兄弟たちの仕打ちは、最初のうちのは普通のイジメ。後になってからは命に関わるイジメ犯罪そのものでしょう。
しかもその対処法が「逃げる」こと。結局、自分を守るためには相手から逃げるしかないというのは古事記にすでに書いてあったのか。
出雲国を、国らしく発展させたのはオオクニヌシが一生懸命頑張ったから。それを自分のものだという天の言い分には無理がある。
でも、オオクニヌシ側が引かざるをえなかったのは、多分全面戦争をすれば負けてしまう力関係だったからだと思う。
神話のような形を取っているけれど、元になった争いはあったはず。だってとてもリアルだもの。出雲は併呑され、出雲の王族たちは殺されず、隔離されたけれど王族らしいそれなりの生活を保障されたのだろうな。
人の歴史の中では、国を乗っ取って前国主一族皆殺しということは多々あったのだから、これは「平和的解決」の記録でしょう。
そして今に至るも出雲大社は誰でも知っている超立派な神社。国譲りの時の約束を今でも守っていることに、現代に生きる日本人としてちょっと誇らしい気がします。
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第2巻はオオクニヌシの物語。
原文を読まずとも絵を追っていくだけで古事記の大筋がわかるので、古代の神話に興味がある方の入門編としては最適です。
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前作同様ひとコマごとに作者の気迫が伝わってくる贅沢な一冊。一方でついつい読み急ごうとする筆者にとっては途中からやや重たく感じられる部分もある。ともかく完結編が楽しみなのは言うまでもない。
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おちついて読んでみると、
古事記という古い書物の中にも『いじめ』が描かれていたんだね。
イナバの白うさぎの話が出てくるんだけれど、
オオクニヌシの神は、兄弟の神々から、ひどいめにあっている。
現代のしょーわへーせーだけじゃないよ『いじめ』は、
神々のころから『いじめ』は描かれていたんだ。
『いじめ』をうけていたオオクニヌシは、ほんとは知恵者だったんだね。
第三巻で完結という。
こうの版『古事記』楽しみだ。
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因幡の白兎の話から、出雲大社ができるまでの二巻。三巻も楽しみ\(^o^)/大物主神の表現はまさに作者ならでは。すごい。
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最新刊待ってましたぁ!
今回は、オオクニノヌシの登場~国譲りまでを描いているのですね。
オオクニノヌシは、異名の多さ、そして、活躍の広さから複数の神の集合体とされているようですが。漫画という見やすい形になったことで、それがますますわかりやすく感じました。
兎を助け、試練を乗り越えて、国を作って、国を譲って……活躍しすぎよ、あなた!
母乳を縫って、男を蘇生させるというシーン。
フィンランド神話にも似たような場面があったかなと思います。
今回は、全開に比べて、動物の活躍(冒頭が因幡の白ウサギであることを含め)が多かったように感じました。
これも、国としてできつつあることを表しているのでしょうか。
今回注目したのは、タケミカヅチ。
他の古事記を題材にした漫画をみていると、やはり高天原指折りの武神とだけあって、なんだか、ゴロツキのように書かれていることが多かったのですが。
この作品のタケミカヅチはとにかく、いやらしい……。
セリフをつけると、「ねぇ、くれるよね? アマテラス様に、中つ国譲渡するよね?」みたいな感じでしょうか……?
とにもかくにも。
とても、楽しんでよませていただきました。
次も楽しみにしています!
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二巻は出雲編で、オオクニヌシが中心。
因幡の白うさぎのエピソードから国譲りまでを、ボールペンのやさしい筆致で丁寧に描く。
オオクニヌシが、ヤソガミからの排斥で何度も死に、生き返るくだりは壮絶だ。地上にはオオクニヌシの安住の地はなくなり、スサノオの住む地下の国・根堅須国にまで逃げ延びる。
根堅須国で力と妻を得たオオクニヌシは地上に戻り、自分を虐げた数多の兄弟たちを武力で制して「始めて国を作りき」。豊かな地上の世界を作り上げた。
彼は、絶大な力を誇る神となった。アマテラスの長男が天下りを恐れるほどの存在に、オオクニヌシはなったのである。
名が体を表す古事記の世界で、「大国主」の名は伊達ではない。
一方、オオクニヌシは女性にモテた神らしい。正妻のスセリヒメが「行く先々で妻を持てる方」と嫉妬するくらいだから、相当だ。
スセリヒメやヌナカワヒメとの相聞歌からは大らかで粋な男ぶりが伺える。確かにこれはモテただろう(笑)
なお、歌が紹介されるページはカラーボールペンで描かれていて、いっそう生き生きとした描写となっている。ヌナカワヒメの「あおやまにひがかくらば…」の歌は、古代らしい比喩を使いながら、情熱的だ。
オオクニヌシの時代は長くは続かない。「地上は我が子が統べる国」と考えるアマテラスが、次々に刺客を送り込んでくる。(携える武器が段々と強力になっていくのも面白い。)
だが、オオクニヌシは最初の2神を戦わずして懐柔してしまう。2神とも、オオクニヌシと争うよりも雌伏して次代を奪う方を選ぶ。それほど、地上でのオオクニヌシの力が強大だったという事だろう。
アマテラスが最後に送り込んだ刺客、武神・タケミカヅチを前に敗北を覚悟しても、小競り合いと交渉とで有利な条件を探っていたように見える。
かくして、オクニヌシは、国譲りの対価として「天神の御子が住むような立派な宮殿を立て、祀ってくれば隠居する」要求する。これは、自分を天皇並みに扱えと言うに等しい破格の要求で、オオクニヌシの自信が垣間見える。
タケミカヅチはこれを飲む。恐らく、飲まざるを得なかったのだろう。
国を譲ったとはいえオオクニヌシは、古代の日本で一定の影響力を残せるよう図ったようだ。その証拠に、オオクニヌシはこれ以降も何度か古事記に登場する。――祟り神として。
「天神の御子(歴代の天皇)」たちは、オオクニヌシを後世に至るまで恐れ続けた。祟りの度に、また祟られる前に、「天神の御子」はオオクニヌシを祀る宮を造営・増築し、鎮まりたまえと祈るのである。
国譲りのエピソードでは精彩を欠くと言われる事が多いオオクニヌシだが、負けっぷりも見事な剛腕政治家でもあったようだ。
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第一巻「天の巻」の時もそうだったが、描き出される豊穣な表現の世界にまた驚かされた。人間の営みが非常に生き生きと描かれていて読んでいてとても楽しい。喜び、悲哀、ユーモラスさ、などの感情をテキストの奥からよくもここまで引き出したものだ、という感動。第三巻も期待。
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ボールペンで描かれた古事記、第二弾。
オオクニヌシのよる出雲繁栄から、国譲りまで。
結構えげつない描写も、この方の筆致にかかるとどこか優しく。
日本の穏やかさがうまく表現されているなぁ、、と。
個人的には「まつろわぬ神々」がやはりきになります。
民俗学的にみると、、うーん、つきつめてみたい。。
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日本最古の史書である「古事記」を、ボールペンによりコミック化された「ぼおるぺん古事記」の第2巻、地の巻です。
あえて私的にアラスジで説明・・・
オオクニヌシが登場。因幡の白ウサギを助け、お告げをもらってヤカミヒメの求愛を受けたのがキッカケで、嫉妬深い八十神達に“何度か”殺され違う国に逃亡。
そこで、あのスサノオの娘であるスセリビメと恋に落ちる。反対するスサノオの執拗な妨害工作を耐え抜き、スサノオに認められて葦原中国(あしはらなかつくに)、(出雲の国のこと)を治めるようになります。
そこまでしたのに、なぜか浮気性なオオクニヌシに対し、スセリビメが激怒。ヤバイと思って逃げる断で、歌に思いを乗せたら仲直り。
そしたら今後は、海の向こうから、ちっこいスクナビコナって言う神様が来て、力を合わせて、出雲の国を繁栄させます。
しかし突然、スクナビコナが居なくなりってえらく落ち込むオオクニヌシ。そこへまた、「俺を崇め祭ったら、いいことあるよん」と違う神様が登場。現、奈良県の三輪山に祭り、出雲の国は更に反映します。
満を持して、天上の神となったアマテラスオオミカミが登場。
繁栄する葦原中国(あしはらなかつくに)を見て、「本当はあの国、私の子供たちが治めるハズなのよ」と・・・。
イザナギとイザナミが作ったのは、出雲の国だったかな?私的にココは再確認が必要。
なんでそう言う思想になるか不明ですが、刺客としてまず、アマノホヒノカミを送りますが、オオクニヌシに懐柔され3年以上音沙汰なし。
次にアメワカヒコを送りますが、オオクニヌシの娘?女?のシタテルヒメに惚れてしまって結婚。8年間音沙汰なし。
アマテラスオオミカミは怒り、鳴女(ナキメ)をアメワカヒコに送ります。アメワカヒコの庭の木に止まり、「何やってんの?仕事せんかい!」と鳴くナキメ。
アメワカヒコは、それを天から持って来ていた矢で射抜き殺害!射た矢は、ナキメを貫通し、そのまま血糊を付けて天の国へ。
さすがに天の神も怒り、投げ返した矢にてアメカワヒコは絶命します。
このくだりは、「天に矢を射る・・・」とか「天につば吐く・・・」と言う伝承のひとつ。(らしい)
ついにアマテラスオオミカミほか高天原の神々は、最終兵器タケミカヅチを送りこみます。あまりの強さに、オオクニヌシは出雲の国を譲る決心をします。代わりにオオクニヌシを称える?ために、立派な御殿を作ってもらいます。これが、のちの『出雲大社』です。
第2巻、地の巻はここまで。
古事記を知らないと、チンプンカンプンかもしれません。私は以前、子供向けの「古事記」を読んでいるので、ストーリーは分かる程度ですが、難しいですよね。
絵はコミック的は描写ですが、言葉は原文に近いのでしょうね。コレ現代語にしたら、タダのコミックですからね。あえて現代語にしない所が好きです。
早い話、日本と言う国が出来た頃の神話です。
日本最古の史書である「古事記」を、こう言う表現で書籍化し間口を広げる。なんかスゴイ事になってないか?