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沙絵の、消費者→表現者にいたる過程が過剰なくらいナマナマしく丹念に描かれているだけに、その後の堕落した姿は「明日から本気出す」気のすべての者に刺さることまちがいなし。少なくとも私は刺さった。
オーディション以降の展開はちょっとふわふわしてしまった感じ。
とんとん拍子に進ませてくれそうないプロダクションの方針や疎遠になってしまった友人との今後など、これからの話がとても気になる作品だった。
シリーズ化を意識しているエピローグだったけれど、タイトルの元ネタを考えるとこれで完結としてもある意味ではきれいな終わり方に思える。
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丹下桜さんの曲のタイトルが使われているとの情報から手に取る。
各章のタイトルが桜さんの曲のタイトルとなっており、各章の扉には歌詞が数行、桜さんの名前と共に掲載されている。物語の雰囲気をよく表している。
漫画家さんが書いたということで心配していたが、それほど読みにくい文章ではなく、よくある展開でありながら、コミカルな堕落の現実感に寒心した。
始めに情報を見たときには、桜さんの曲を盗用しているのかと心配したが、桜さんの名前を出しての引用であり、安心した。桜さんへのあこがれを抱く人の多様さを実感した。
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続き物を書く予定なのかここできれいには終わっていません。作中のアニメの設定などが多くて少し辛かった。主人公は親近感のもてるどこにでもいるようなキャラなのはよかった。
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10のまあまあより、9の駄作と1のきらめきに出会いたい。この世の中にある膨大な本の中で、本との出会いは一期一会。そんな中で私にとってのきらめきとなったのが本書。
素人動画投稿サイトと友人の協力をきっかけに声優を目指すことを決めた女の子の話。決してサクセスストーリーではない。主人公を見出し特別扱いして引っ張り上げてくれるプロデューサーも、素敵な男の子も、強敵や親友と書いて友と呼ぶ存在も、特別なものは何もない。与えられる側から与える側に憧れ、思春期特有の自意識過剰さで自惚れ、現実を前に打ちひしがれる。夢を目指すという聞こえのいい文句、999人の挫折者と1人の成功者のうち後者になれると思い込む力、都合のいい成功を夢想し現実に向かえない程度の決意。
おんぼろアパートでニート同然の生活を過ごし、大喧嘩して勝ち取った専門学校へ行く権利を自ら投げ出す。自分は特別だと思ってた。すぐにデビュー、スカウト、まわりの素人どもとは違う。無意識の自意識。楽しめない同窓会。喜べない友達の変化。頑張ろう、明日から……本気で又は楽しんでやってる人は、明日からなんて立ち止まったりしない。たかが役の一回二回逃したくらいで心が折れたりしない。
与えられたものを享受する側から、与える側へ行きたいと羨望と嫉妬でもって道を決めた少女の物語。イタイ、暗い、考えが甘い。作者の自叙伝的な小説であるだけに、感情が絵空事ではなく引きつけられる。
読み過ぎると毒になる。だが過ごしてきた青春は闇でも黒歴史でも捨てられるものではない。どんなに醜くても捨てていい想いではない。
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既刊2冊、未完。
オタクな少女の悲惨な生き様を描いた話し。でも応援したくなるし、もしかしたらとも思う。仲間の他の二人も可愛いし、声優の先輩方も好い人。アニメ愛に溢れた作品。
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声優を目指して専門学校に入るも挫折ししかし立ち上がる青春
作者の本業はマンガで連載しているマンガ版を自ら小説化もするという
よくわからないようなよくわかるような状態になっているが
以外にと言ったら失礼だが構成も描写も良く出来ていて感心
高校時代の友人との関係やオーディションを受けての母とのやりとりも面白い
わりと傑作