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オクターヴ木庭貴信さんの装丁は☆☆☆☆☆。とても素晴らしい。よくこの値段でここまで!というくらい細部まで行き渡っている。ただ、書店でなかなか見つからず、最後の一冊を購入した時点でカバーは傷だらけだったのでした。なんか悔しい。
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ノスタルジーに浸れる一冊。
人生のいつかの10分間くらいを思い出す。一方的で主観的な懐古なのに、共感できる。それは単なる懐かしさじゃなくて、日常でふとした一瞬に感じる感覚であったり、人にはうまく説明できない部分。それがすごく上手に書かれてる。
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青春がつまった短編集。せきしろさんの視点は毎回たまりません。内容もさることながら、装丁が素敵で本棚に並べたくなる一冊!
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図書館の新刊棚で目立ってたから借りてきた。
詩のような、エッセイのような、ごく短い文章がのってる、短編?集。
なるほど死にたくなる話ばかり。
朝井リョウを読んでも共感出来なかった人にオススメ。
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なんでもないことを無闇やたらに掘り下げる。
他人が気にもしない事をとにかく気にし続けてみる。
なんでもない景色に異物を差し込んでみる。
すると、こんなに面白い。
せきしろの視点はとても共感が湧く。強烈に共振する。
特に共感したのは「踏み台」。
特に笑ったのは「四天王」。
たまらない短編集だった。
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せきしろさんと雪の組み合わせが好きだ。じわじわと自分のものだけでない懐かしさが染み出て来て最後の方はもうそわそわが止まらない。
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あんなこと、こんなこと、あったでしょう。
途中から「そんなバカな」と言いたくなる展開になるものもあれば、イイ感じに切なく終わることもある。実際の中高生時代も、そんなキレイに終わることばかりじゃなくて、後から考えれば消したくなったり、「オチはどこだ!」とキレたくなったり、反対に「そんなバカな」と言いたくなったり、はたまたお話のように出来すぎた展開になったり。
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太陽光線が強くなると
今の私では
(ちっ!紫外線がっ…!!)
と、老い行く体にかかる負担の事のみで頭がいっぱいになってしまうが、
学生の頃は違った。
眩しい光は若い人達を一層輝かせる衣となって
海や山、街などへと導いてくれたものだ。
毎日がハッピー♪
いや、羨ましい事よ。
だが、
あまりにも輝きすぎていた思い出の日々のうち、
光の見せた<妄想>も、何パーセントかは含まれているはず、とも思った。
学校のチャイムは風向き次第で
稀に家まで聞こえてくる事もある。
教科書やノートをガタガタと机に仕舞い、
すでに<放課後>という楽園の話で盛り上がっている生徒達。
そのなかに私も見える。
部活の無い日は更に天国で
友人達と共に校庭の片隅で、
ボールを追う憧れの男子の姿を見ながら、何時間でもおしゃべりに興じていた。
この短編集は
私達のおしゃべりの中から生まれて来た様だ。
ある事、
ない事、
どれが嘘話で、どれが真実?
だが、そんな小さな事は問題じゃない。
若い人達を照らす
光線はあまりにも強すぎて
未だに消えない甘酸っぱくてほの暗い残像のごときショートストーリーとして胸に焼き付けられてしまい、
例え、結末が(どんなでも)許せてしまう可愛らしさがあった。