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人生のコツは深刻になりすぎへんこと。ノーと言えないおっちゃん、キリオ。彼のもとには次々と、なにかを胸に抱えた人たちがやってくる。なんだかおかしい、なんとも不思議な連作短篇集。
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「迷いへび」 「調合人」 「夕暮れ団子」 「トラの穴」 「シャボン」 「アジサイコーラ」 「ミルキー」 「行方不明未届人」 「空の中」 「時の煮汁」
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不思議なおっちゃんである。キリオ。50歳でずっと独身であるが、まるっきりモテないというわけでもなく、なんとなく人にすり寄ってこられる体質でもあるようである。扉絵のイメージそのものである。人はキリオにわざわざ会いに来たりする。しかも探してまで、ということまである。キリオに話を聞いてもらって、スッキリ解決するわけでもないのに、である。不思議だ。キリオは気負うことなくキリオでいるだけなのに。キオスクを見かけたら、キリオがいないかどうか覗いてみたくなる一冊である。もしかすると登場人物たちもみんなそうなのかもしれない。
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その後が気になるかんじの短編がつまったかんじの話だった。
つか、キリオ人が良すぎるだろw
キオスクに勤めるキリオ。キオスクで働いてる姿を見て好きと言ってくれた若い女の子、キオスクの自販にジュースを詰める仕事をしている元引きこもりの男の罪、小さい頃のキリオを知っているという老人等さまざまな人が、キリオのもとにやって来ては去るのだった。
話的にはどれも面白かったし、私もキリオに会いたい~と思ってしまった。しかし、「調合人」は胸糞悪すぎ。気持ちも分からんくもないが、そこは祝ってやれよみたいな。
2013.1.26 読了
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キオスクで働くふつうのおっちゃんキリオに、おかしな人達が絡んできて・・・。にこっと笑えるような“おかしな”や、シュールな“おかしな”を期待していたのですが、所謂、精神的に“おかしな”人達ばかりで笑えることもなく読了。
強いて言えば【ミルキー】だけは良かった気が・・・。
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「Webちくま」に連載されてきたキリオの物語8編に、新たな書き下ろし「行方不明未届人」と「夢の中」の2編を加えたもの。
おっさんぶりがすっかり板についているキリオは駅のキオスクで働く50歳・独身。生まれたときからおっさんという風情らしく、なるほどこういう没個性のキャラクターなら、キオスクで働いても何ら不思議がないと思わせる。
やってくるものを何でも受け入れてしまう人の良さは、しゃべり続ける大阪弁の柔らかさと相まって、際立つばかり。おかげでいろんな無理難題が押し寄せる、、、
あまり内容のない物語だったなあ、、、
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キオスクで働くさえないおっさんのキリオが次から次へと厄介な人に絡まれるという不思議な連作短編集。関西弁のゆるい会話が心地良かったです。
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キオスクで働くキリオにまつわる不思議な話。
うーん、なんか…
ときどき生々しくて、
キリオがおじさんすぎて。
それがまたキリオらしいんだろうけど…
なんか、愛着がわかない。
でも、いつか、ふと、思い出すのかもしれない。キリオのこと。
そんな感じ。
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主人公が一番影がうすい。
まわりの登場人物(ヨシノさん除く)の勝手さ強引さにイラッときますが。。
なんの特徴もなく、人を受け止め、澱みたいなものを吸収して、的確かはわからないけどぞんざいではない相槌をできる
キリオのおっちゃんは水みたいな人やな。
過去にはこの人にも色々あったんやろうな。
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2013.01.06読了
キオスクの店員キリオ。
キオスクを訪れ、少し変わったお願いゴトをする人達。
最後まで、掴めない世界感。
3話目位から飛ばし読みした。
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「(中略)線路は途中から見えんようになってしまうけど、絶対に遠くまで続いている。電車を、こっちやでえって、オレらが今見ることのできない遠くまで黙って連れていくんや。そういうことが起きる途中にあるキオスクで仕事できんのが、オレはなんか、うれしんやな。」
そんなキオスクで働く独身で50歳のキリオのもとに心に何かを抱えた人々が訪れるという10の連作短篇集。
キリオがしゃべる大阪弁を同僚のヨシノさんがうつってしまうシーンは、彼の人徳というか、ついつい何でも相談に乗ってしまう人柄の良さが窺える描写だと思った。
「人生のコツは深刻になりすぎへんこと」と云う、キリオのこの一言に癒される爽快感の残る作品だ。
そうだ!こんど、酢昆布見つけたら買ってみよう(笑)
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気負わずに、でもちゃんと考えながら係わりながら生きていくって大事かも。キリオさんみたいな人が近くにいてくれたら、ホッとできそう。
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駅のプラットホームにある売店キオスクで働く、物事を現実的に捉える関西弁の普通のおっちゃん、キリオが、個性的な人たちに付き合わされていく短編集。キリオは独身でおっちゃん、静かに暮らしていきたいようなタイプ。そんなキリオに、なにかしら抱え込みながら絡んでくる人たちに「なんやねんなあ」「ようわからん人やなあ」というような、嫌々している態度が面白い。しかし、嫌々ながらも応え、心配し、ちょっとした時間を一緒に過ごす優しさも持ち合わせるおっさん。話の中途半端さや、マンネリしやすいのが残念。その後のキリオが気になる。
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キリオにちょっとイライラしながら、いろいろな人に振り回されるキリオにイラッとしながら、読んだけど、キリオに会って、みんな元気を取り戻していく。
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キオスクで働くおっさん、キリオを主人公とする短編集。
一作目読み始めでもう「なんか気持ちわる〜」と思ったが、何作か読むうちにキリオのひととなりが分かってくるとこの気持ち悪さはなくなったので無事読了。
キリオの周りには変わった人ばかりやってくる。キリオが引きつけているんでしょう。ヨシノさんという現実世界への「錨」的役割を持ってそうな同僚キャラクターが、ストーリー的にも物語中のキリオにとっても欠かせない存在だと思った。なので、アジサイの君と一緒に家に来るべきではなかろう、と少し不満。
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いまひとつよくわからない話だったけれど、私も人生のどこかでキリオに会いに行きたくなるかも、そんな気がしてきた。
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キオスクで働くキリオの日常。
ミイコ好かれて同棲の喜びと不安を感じながらの生活と別れ。
同僚のヨシノさんの冷静で気の利く対応。
ミイコとの再会と誓いと別れ。
キリオと同じ名前の男の子とその子の亡くなった母との再会。
女子中学生の悩みとキオスクには売っていいない絵の具。
お葬式に行けない女性の悩み。
キリオのそばにやってくる不思議な人たちとの交流と日常。