紙の本
不思議感満載
2013/04/17 22:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たりらん - この投稿者のレビュー一覧を見る
これははさらりと読める絵本だ。
さらりと読めるが内容はどうだろう。
こう書くのもなんだが、金平糖のような作品だと私は思う。
あの独特な雰囲気の絵と物語の味わいが、どうにも金平糖に似ていると思う。ほんわか、じんわりとした言葉がこの絵本には相応しい。
『エリック』だけでなく、ショーン・タンの創り出すものには不思議と取り憑かれるような魅力がある。私もその一人だ。
私のように取り憑かれてしまった人には、もれなくショーン・タン絵本巡り、もしくは翻訳家・岸本佐知子のエッセイ巡りをお勧めする。
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「ショーン・タンの世界展」で、展覧会限定特装パッケージ版を購入。
まず何よりも、エリック可愛い。
交換留学生としてやって来たエリックは行動や好みが謎で理解出来なかったりするが、謎を謎のまま受け入れる ”ぼく” ”母さん” がとてもいい。エリックが残していくものも。
異なるもの、理解出来ないものを、嫌う排除するのではなく、受け入れる懐の深さが、世の中を豊かにし、面白くするんじゃないかと思うよ。
最後から1つ前のページが好きで、何度も何度も眺めてしまう。
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本屋で立ち読み。
文庫サイズの絵本。
可愛かったけど、何を伝えたかったのかはイマイチわからなかった。
比喩とか教訓みたいな内容じゃなかったのかしら…?
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ちいさくなると、なんでもかわいい。プレゼントに最適!
とにかく最後の数ページにずぎゅんとやられますので
くれぐれも最後を先に見ちゃった、なんてことのないようお気をつけください。
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装丁が素晴らしい。というか、すごく可愛い作り(サイズとか)なんでプレゼントとかに良さそう。内容も良いし。
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謎の交換留学生。お国柄っていったいドコ?(笑)
立ち読みしちゃったんだけど、絵も素敵だな~。手元に置きたくなる。
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ショーンターンの画力がとにかくすごすぎる・・・!
ずっと白黒であえて最後だけカラーを使う感じとかすごい
アライバルも読みたい
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評判になったエリックのお話をまた書いてくれたのかと期待したら、「遠い町から来た話」に収録されたエリックの話をほとんどそのまま単行本化しただけのもので、ちょっとがっかり。
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この人の描く絵本って、絵のタッチだけでなく物語も優しいから好き。読み終えた後も、いつまでも心の中できらきら光ってる。絶対に心に残る話ばかり。
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『遠い町から来た話』の中の『エリック』を1冊にまとめたもの。
手のひらサイズでグリーンの優しい表紙。
エリックがかわいいです。
内容は『遠い町から来た話』に収録されたものと一緒でした。
もう少し別の話も読みたかったかな~。
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読後感がとてもほのぼの。交換留学生のエリックの理解出来ない事柄も「きっとお国柄ね」と言うお母さんが素敵。そうやって世界中の人達が理解出来ない相違点でも「お国柄」と言って認めあえたら、この世の中もっとほのぼのするだろうに。。。
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ふらっと立ち寄った本屋さんで、ショーン・タンのフェアをやっていて、クラフト・エヴィング商會デザインの包装紙で包んでくれるとのことだったのでクラフト・エヴィング商會をすきな妹にと思って買ってみました。
本自体もかわいくて、絵本にしてはサイズもかさばらないしなんだかいいなあ。「お国柄だから」ってことばで片付けてしまえることって、結構多い気がする。人と人との間も、交換留学生くらいのかんじで考えられればいいんだけどなあ、と思えるようなお話。
ほぼ白黒なのに、最後のページがきれいでかわいかった。素敵。
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『遠い町から来た話』の中でも一等素敵だった『エリック』がかわいい装丁の小さな小さな絵本になりました。色使いといい手触り感といい申し分ないです、唯一点価格を除いては。
それでも『お国柄ね』と言うお母さんのおおらかな温かさにほっとするし、エリックの小さな物取るに足りないように見える物への優しいまなざしにこちらまで何か無くしていた物に気付かされます。
だけどこの本、ちょっと高くないですか?
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エリックのように植物を育てたい。
ホームステイにやってきた留学生エリックは、
ぼくらとはちょっと違う。
小さくてちょっと変わっている。
ぼくはエリックのことがよくわからない。
母さんは、「きっとお国柄ね」という。
この母さんの言葉が、あたたかくていい。
「いいんじゃないの。本人がそれでいいんなら」
本人がそれでいいんなら、いいのだ。
エリックは、
怒っていたのか楽しかったのかわからないまま、
突然行ってしまった。
ぼくの家に残していったものは小さな植物たち。
この植物の描かれたページがステキすぎる。
ひと草ひと草にエリックの想いを感じる。
植物は言葉を発しない。
静かに命を輝かせながら、育っていくものである。
小さな植物(花)のような思い出を心の中で育て、
生きていけたら素晴らしい。
その植物を誰かのために残せたら、
どんなにステキだろう。
小さいサイズの絵本だから、贈り物にもいい。
大切な人に贈りたくなった。
いつかわかれるまでの間、
たくさんの小さな植物を静かに丁寧に育て、
エリックのように「ありがとう。とても楽しかったです」と、
手紙を残したい。
相手が自分のことをどう思おうが気にせず、
自分も相手を気にしない。
それでいて相手を想う。
エリックのようにあっさりと去り、
あたたかな何かを残し、湿っぽくならないのがいい。
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とても親しかった先輩が、卒業祝い(?)にもらったという本。
読んでみて、なぜこの本が贈られたのか、よくわかった。
同時に、この本を贈った人は、その先輩のことをとてもよく知っているなと感じた。
「この人はほんとうに自分のことを知っている」と思えることはなかなかない。結局、誤解したまま、されたままの付き合いになってしまう。
だからこそ、特に思うんだけど、知己っていいなぁ。
10月12日 追記
穏やかに暮らしていながら、いなくなってから「あ、いなくなったんだな」と気付かせるような。途中下車するように、すっと人生から降りてゆくような、そんな別れ。
その時にはもちろん「ありがとう。とても楽しかったです」という言葉を添えて。いつまでも枯れない花を残して。