紙の本
チャーチル首相を誘拐せよ、ドイツ落下傘部隊が挑む大胆な試み
2002/04/24 05:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かけだし読書レビュアー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒトラーの密命を帯びて英国東部ノーフォークの一寒村に降下したドイツ落下傘部隊の精鋭たち。彼らの任務はこの地で週末を過ごすチャーチル首相を誘拐することだった!
といった大胆な作戦を敢行する男たちの物語。きっかけはヒトラーの発した何気ない一言。
はじめは誰しも実現不可能と思っていた荒唐無稽な思いつきだったが、とあるスパイの情報をきっかけに、次第に実現可能なプランとして熱を帯びてくる。作戦決行の為、次々にリストアップされる個性豊かな面々。ドイツ落下傘部隊を指揮するシュタイナ中佐、彼はドイツに従属しながらも以前ユダヤ人の少女を助けた罪で島に送還されていた変り種だ。そして陽気なIRAの兵士デヴリン。皆、一癖も二癖もある魅力的な人物。
吹き荒れる嵐を乗り越え、彼らは降下する。だが、それは虚しい未来への前哨戦にしか過ぎないのか? これは戦争といった狂気の世界に身を置きながらも、決して誇りを忘れなかった気高い男たちの物語だ。その生き様をご覧あれ。
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消えることのない男達の不屈の焔(ほのお)。戦場に咲いた愛の花。矛盾だらけの世界で、彼等は崇高に生きた。
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私は冒険小説は嫌いだと信じ込んでいた。そんな思い込みを覆してくれたのが、同じくドイツ在住で私のミステリファン仲間のY子ちゃんなのであります。今回、手術後、家で療養すると聞いたY子ちゃん。「いいから何も言わず読みなさい!」と送ってくれたのであります。(感謝してるよん、Y子ちゃん)
それにナチが出てくるし、著者はイギリス人でしょ〜っていうことはどうせドイツ人が悪者で・・・と思いながら読み始めると〜メチャ面白いのよ! ナチかぶれの非人道的なドイツ人ばかりじゃないということを書いてくれて、私はとってもうれしかったのであります。極秘で遂行されたチャーチル誘拐作戦。念には念を入れて計画されたことだったんだけど、ホンの些細なことから計画に狂いが生じてきます。登場するドイツ兵たちがいい人ばっかりで・・・泣けますよん。言うまでもありませんが、ヒギンズ作品は初挑戦であります。続編「鷲は飛び立った」を読まなきゃ〜!
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第2次世界大戦中盤、ドイツ側の戦況が徐々に不利になっていく時期。大胆にもチャーチルを空挺部隊を使って誘拐しようとする物語。これだけ聞くと単なる戦争アクション物として片付けられそうだが、ストーリーの絶妙な展開と登場人物の設定や細部描写などが重なり、大変すばらしい作品。ナチスの幹部やIRAなどの知識少しあるとよりストーリーに感情移入可能かと思います。
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白善?将軍で思い出した。ジャック・ヒギンズのドイツ軍ものが好きだった。ドイツは悪をナチスとして外部に追いやれるからいいよななんて思ったもんです。ヒギンズ氏はまだ色々書いてるみたいだけど面白いのかな。
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チャーチル首相を誘拐せよ!
まるで映像を見ているかのごとく見事なプロット。
これぞ、まさに上質の冒険小説!
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チャーチル誘拐を企てるドイツ軍。指揮官はシュタイナ中佐。IRAのデヴリンを協力者として作戦を発動させる。ポーランド空挺部隊に化けて潜入するシュタイナ指揮下のドイツ落下傘部隊。
市川図書館
2009年9月27日読了
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私は冒険小説は嫌いだと信じ込んでいた。そんな思い込みを覆してくれたのが、同じくドイツ在住で私のミステリファン仲間のY子ちゃんなのであります。今回、手術後、家で療養すると聞いたY子ちゃん。「いいから何も言わず読みなさい!」と送ってくれたのであります。(感謝してるよん、Y子ちゃん)
それにナチが出てくるし、著者はイギリス人でしょ~っていうことはどうせドイツ人が悪者で・・・と思いながら読み始めると~メチャ面白いのよ! ナチかぶれの非人道的なドイツ人ばかりじゃないということを書いてくれて、私はとってもうれしかったのであります。極秘で遂行されたチャーチル誘拐作戦。念には念を入れて計画されたことだったんだけど、ホンの些細なことから計画に狂いが生じてきます。登場するドイツ兵たちがいい人ばっかりで・・・泣けますよん。言うまでもありませんが、ヒギンズ作品は初挑戦であります。続編「鷲は飛び立った」を読まなきゃ~!
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冒険小説の金字塔。時間がかかりましたが、作戦開始からようやくスピードアップして読めました。軍隊に翻弄されながらも軍人として真っ向勝負したたくさんの人生に乾杯。
デブリンとシュタイナ、かっこよすぎます。
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戦時中のドイツ。
敵の首相チャーチルを誘拐せよという指令が下された。
その超難題に白羽の矢が刺さったのはクルト・シュタイナ中佐。
命令に背けば部下を銃殺にすると脅されてやむを得ず落下傘降下で敵地に潜入した彼であったが・・・・
絶望的な戦況の中で獅子奮迅の働きをするシャナイタ中佐たちがめちゃくちゃ格好いい。
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やはり泣ける。内藤陳氏が紹介していた当時に以前の版を読んでいて、この完全版が出たことを知って、久しぶりに読んだ。今回は、登場人物等を丁寧にノートに取りながら読んでいった。久しく眠らせていた冒険小説愛が再燃し始めてしまった。
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この小説は、今まで読んだ冒険小説の中で最高でした。何が良いかという説明を文章でするのはなかなか難しいのですが、それぞれの舞台で、それぞれの人物が、時代や戦況のいたずらによって絡み合い一つの作戦の実行に向かっていく過程がすばらしい。
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完全版読破。友人より貸していただく。
ナチスドイツの軍人を”良い奴”(簡単に言えば)
同じイギリス人を”いやなやつ”に描いたのが面白いし、そこが白眉なところではないかと。
カッコイイ、に国も年齢もないもんだ。
2010-6-26読了
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冒険小説、なるほどです。読みやすいし、世界史の断片を知って、ここから好奇心を広げていけそう。
俺のような昭和の男子の好きな話ですが、21世紀の男子には受けないかもしれない。
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戦争は大嫌いだ。
でも実戦で戦う人たちの中にも、通常の人たち同様に物語がある。
それはどちらか一方にではなく、敵味方区別なくあるものなんだ。
通常の平和な世界だったら?と考えてしまう。
全てのことに通ずると思うのだけど、世界は白と黒の二つに分けられるほど単純ではないんだ。
そのことを真の意味で理解することができたら、きっと戦争も差別もなくなるのに。
宗教や思想が、その本質ではなく、互いを差別し、認めない為の剣になっている気がする。