紙の本
課題がよくわかります
2016/03/27 10:18
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投稿者:ゾウブー - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性の現状を掘り下げ、それぞれの階層の課題をわかりやすく解説しています。
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勝間和代や上野千鶴子、三砂ちづる。
宮台真司、三浦展。
働き方や女性の生き方、社会の構造分析、そういう本はあったけど、
こういう本はなかったと思う。
40代あたりまでの女性を対象に、女性のキャリアについて非常に具体的な話をする本でした。
中学生が読んでもいいと思います。
現実を知るのは早いほうがいいから。
まだまだ全然、女子がキャリアを積むのは厳しいから。
でも、知っていれば、何を意識して社会に出ていけばいいかわかる。
ああ、女子としては、あと20年遅く生まれたかったな。
せめて10年遅く生まれたかった。
ただ、30年前よりは今のほうがいい。
生まれる時代を選ぶことはできないし、社会が一気に変化することもないから、
今の状況の中で、現実を見て、潰されないように、実力をつけていけるように、立ち回ってがんばっていくしかないですね。
もちろん、今までそうしてきたけど、まだまだ続くのかと思うと、しんどいなあ。女子をやるのも。別に、好きで女に生まれたわけじゃないもん。
ということで、がんばるけれど、
しんどさを理解してくれて、一緒に歩いてくれるパートナーは必須だと思います。
たぶん、これは、男子も必須じゃないかな。
男子の場合は、30年早く生まれたかった・・・だと思うけどね。
本の内容はとても現実的、具体的で、
私が今までなんとなく思っていた「仕事ができる」イメージを、
はっきりまとめてくれていました。
単線・複線・複々線。なるほど。
与えられた仕事だけやってちゃだめだよね(単線)。
「仕事ができる人、というのは、自分の仕事ができる人のことを言うのではなく、誰の仕事でもない部分についても自分の仕事だと思ってやれる人のことを言う」と、たしか内田樹が書いていた気がするけど、
複線・複々線というのはそういうことも含むのだと思います。
私は今まで、わりと専門職の業界にいますが、
公・民問わず、専門職の人たちってかなり単線。
最近も、どうしてこういう仕事の投げ方する?ということがあって、
なんやねんと思ったのでした。
専門知識は当然必要だけど、仕事って、頭と体と心でやるんだよー!
最後の章で、最近の「20代で産んでおかなきゃキャンペーン」を批判検証してくれていて、30代女子としてはちょっとほっとしました。
大学でて8年で、キャリアも積んで結婚相手も見つけて、出産までたどり着けというのは、女性を追い詰め過ぎだと。全く同感。
20代の女子と付き合っている男子は、その女子を妊娠させて出産させなければならないから別れてはならない、ということになったら男子はどうしますか?と。
ほんとです・・・。
昔は40代でも子供産んでいたんだよね。
高度成長期からバブルにかけての、30代初めくらいで子供を産み終える・・・というのが、むしろ特殊。
そういえば明治生まれの私の祖母も高齢で産んでる。
・・・私も、変なキャンペーンに影響されていたなと思いました。
まだまだ��望はあるね。
社会は不公平だし不平等だし、だいだい性別選んで生まれることはできないし、おうちも選べないわけで。
それでもやっていくしかなく。
まともにぶつかったら消耗するだけなので、
こういう本読んで、ほかの本も読んで、
人の話も聞いて、考えて、方針立てて、やってみて、
支えあって、積み重ねていきたいですね。
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同じ大学、学部を卒業した妻(僕は浪人、彼女は現役、単位の「優」の数ももちろん彼女が多い)と、子供が出来てどちらか一方が育児に専念する必要があるときに、稼ぎ手に残ったのは男の僕の方だ。
当たり前と思うかもしれないが、要は本人の能力よりも、男社会のルールのもとでどちらが効率よく稼げるかということだったのだよな。
キャリアコンサルタントとして名著をいくつも著してる海老沢さんによる女子のキャリアをめぐるこの国の課題と希望の本。語学・資格取得とキャリアアップの相関、早期出産などキャリア形成にノイズとなる迷信についてもバッサリで目から鱗。
働く女子、女子を部下にもつ男性管理職、娘を持つ親、それぞれが読むべき名著だと思う。
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女性が総合職キャリア積み始めたのって、ここ10年の話なんだね。ってめっちゃ最近じゃん!って目からウロコ。女子校に通ってたせいもあって女でも、一本立ちできるようキャリア考えるのって普通だと思ってたのに、マイノリティだったとは。
新卒で入った会社に女性総合職がゼロで憤慨したのが懐かしい。
事務職の自分にとっては、第4章が参考になる。まずは複線、そして複々線ワーカー目指すわ。
とはいえ、読んでてムカつく箇所もちらほら。ハピキャリとバリキャリ以外の生き方もあるよね。女はライフステージによって働き方変えて当然だよ。
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金融機関女性総合職である私にとって、自身の環境がいかに恵まれたものであるか、しかしまた一方でいかに面倒な環境であるか、を客観的に知ることができた。
自らの経験上、バリキャリになりたいと考える女子大生へは「一般職という職種の無い業種に行くべし!」とアドバイスしてきたが、本著にも全く同様の記述があったのが印象的だった。私が考えることも、強ち間違ってないんだな…と。
これから自分がどう社会と関わっていくかという個人的なテーマだけでなく、これからは女性が働く環境をどう作っていくべきか、もっと考えて動き出さなければいけない、と思う。
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・「専業主婦志向の人もOK。ただ、バリバリ働きたい、という人が阻害されることもない社会になるべき。要は本人の志向により、どちらだって選べるべきで、『どちらか一つが正しく、もう一方は異端』というのはやめにすべき(p.162)」
・「ただ、男子五〇人女子五〇人で五〇メートル走をした時に、上位五〇名は全員男子となるでしょうか?(中略)育児も同様で(中略)仮に、『女性に向いている』としても、その負担を一〇〇%女性に押し付けてよいわけはありません。(p.178)」
納得・感心した部分は色々あった。でも、そんな単純な話なのかと疑問に思うところもちょこちょこ。
男女は社会的な立場は平等であるべきだけど、生物的な構造が決定的に違うのだから、向き不向きがあるのは当然。だから女が男になる必要はない。男性に向いている仕事・女性に向いている仕事、それぞれ分担することは何も問題ないはず。今は「女性に向いている仕事」というのを開拓している時期なのだと思ってる。
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ハピキャリ(仕事は、ハッピーな結婚をするまでのみ=専業主婦志向)でいくか、バリキャリ(しっかりとしたキャリアを身に着け、バリバリ働きたい)でいくか
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エンゼルバンクという漫画の転職カウンセラーのモデルにもなった著者。
キャリアとして、ハピキャリとバリキャリ。バリキャリの選択肢は
1.ハピキャリに転換する
2.子共を諦める
3.猛烈にがんばる
の3つ。
体育会系女子だと確かに一緒に仕事がし易いかもしれない。ただし内容スーパーウーマンだけが働き方のモデルでは大半に女性はついていけないという意見にも同感。
男性の意識改革と、女性の感謝の気持ちが重要。
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既往の自己啓発本や女性誌にありがちな表面的な解説にとどまらず、
社会的統計をもとに深く分析している。
といっても、データが豊富に示され、プレゼンのようなので、
非常にわかりやすく読みやすい。
新社会人になる前に出会えてよかった、読んでよかった一冊。
同期や、就活を始める前の大学2~3年生にはぜひオススメしたい!
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社会の仕組み、組織の仕組みと女子の立場をわかりやすく解説している本。
ただ、規模の小さな会社で働く私には参考・共感できる部分が少なかった。
出産のタイムリミットとキャリアの関係は、大きな課題。40代でも産めるという話は勇気が持てるが、タイムリミットがあるのには変わりない。
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★★★☆☆3.5
興味深い本だったよ〜。
沢山の信頼できるデータから論理的にまとめられていて、驚くほど理解しやすかったよ。
女性キャリアの歴史から、出産に関するデータが誠実にまとめられていて、知識の参考になったよ〜
ただし、客観的かどうかという点では、著者がやたらと45歳までの出産可能、を推しているように見えたのが気になったよ。やはり子どもの障害発生確率が1%超えなのは、リスキーに思うな…
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新聞で推薦されていたのを見て、休職中&今後のキャリア/ライフについて悩んでいる私に母がオススメしてくれた本。
10代後半〜30代と広い範囲の読者を対象としているため、「今」自分の置かれている状況をどう考えるかということだけでなく、ロングスパンで仕事を含めた人生をどういうふうに行きていくかについて考えるヒントをくれている。
広い視点で女性が今置かれている社会状況を理解するためにはすごくいい本だと思う。ただ、欲を言えば、著者が男性であるだけに、既存の男性社会のマインドセットについて批判するだけでなく、どのようにして社会全体としてマインドセットを変えていくべきなのか(近いうちに日本も欧米のようになるという将来予測+αでどのようにしてそれを加速できるかという解決策の提案)について触れていたら素晴しいと思う。
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さまざまな年代の女性が読むことを想定し、わかりやすく書かれた本。
40代でも出産できるんだよ、というメッセージが一番印象的であった。確かに厳しい。大卒22で数年働いて、そこから結婚相手を探し、出産なんて。キャリアもへったくれもない。半信半疑。でも、キャリアを考える上では読んで良かったかなー。
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この20年で、女子をめぐる労働環境やキャリアの形はどんどん変わっている…海老原さんの言うとおり、大学生から30代の女性まで、幅広く読めると思う。女性が働く上でぶつかること。20代の就職してから約7年で、就業、恋愛、結婚、そして育児なんて、そんなの難しい。家庭の両立とか。私はDINKS家庭だけど、174ページにある文章が共感して「そうそう!」と思ってしまった。もう少し男性も早く家庭に帰れるとか、家事との両立を奨励するとか、そんな大手企業が増えていけばいいのに…女性だって、働くことと家庭を持つことに暗中模索。そんないろいろを思った。
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女子のキャリアを切り口に日本の雇用、労働をデータやインタビューをもとにしながら、鮮やかに描き出した好著。男性、とりわけおじさんと言われる人が読んだ方が良いかも。
・資格や語学よりも腕が必要。複々線化のスキル。
・出産は20代ですべきの徹底検証。