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大学を卒業したからといって順風満帆の人生が誰にでも約束されているわけではない、けれども、きっかけや出会い、人のつながりによって再び前に進んで行く若者たちの紹介。
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大卒で無職になることが、特異なことではないこと、また普通の学生も少しのきっかけでそうなってしまうことが分かった。自分の仕事もそうだけれど、大学生が大学時代に社会と繋がり、叱られ失敗する経験をするのはとても重要だと思っている。ミスマッチが起こらないようせめて自分の周りにいる学生だけはギャップを埋めてあげられるような関わりがしたい。
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この本に登場する若者たちは、とても「普通」だ。どこにでもいそうな人たちばかり。だけど、ちょっと人よりおとなしかったり、真面目過ぎたり、ほんの少し集団での行動についていけなかったりする、それだけで、働くということに、社会で生きていくということにつまずいてしまった人たち。そして、一度つまずいてしまうと、なかなか元に戻れないのが、今の日本。
そうやって、ニートと呼ばれる状態にいる人が、六十万人もいる。
ニートは甘えだという人がいる。そういう人もいるかもしれない。でも、働きたくても働けない人だって大勢いる。少なくとも、この本に登場する若者たちは、働きたくないと思ってはいない。
この本は、今、何の問題もなく働いている人にこそ読んでほしいなと思った。別に何かを劇的に変えるということではなく、筆者の言葉を借りれば「半径三メートルから五メートルの世界」をちょっとよくしていくことってとても大事なことだと思う。今より少しだけ、いつもは携帯を覗き込んでいる顔をちょっとあげてみて、想像力を働かせてみて、周りを少し見渡してみるだけでも、見える世界はいつもと少し違うかもしれない。
そうやって、少しずつでも、みんながもうちょっと生きやすい社会になったらいいなと思う。
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大学を卒業しても、さまざまな理由をもって、退職または就職できなかったひとの事例集。
著者は、そのようなひとの就労支援をしているNPO「育て上げネット」の工藤啓さん。このNPOの名前ですが、どこかで聞いたことはある、という程度でした。
本書を読む限りでは、すごくあたたかい、やさしい支援をしている団体なんやなあと思いました。
本書に出てくる「適当にすることができない若者」のように、もちろん、若者の意識も変えていくべきところはあるのかもしれない。しかし、やはりつまづくことがフツウであるような社会では、フツウに手助けできる、されるような制度づくりも必要やと思います。
最後らへんの著者の思いが書いてあるらへんがアツくて好きです。
「自分の半径三メートル、五メートルを大事にする」。本当に、世の中をよくする、やさしい社会にするには、それに尽きると思いました。
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誰からも理解されず様々な問題を抱えもがき苦しむ現代の若者達。これまで一顧だにされなかった若者達に温かな目を向け救いの手を差し伸べ自立開花させていく。思いもかけないところに問題点があったり、ちょっとしたきっかけで立ち直っていったりする過程が虚飾なくリポートされている。著者の志の眩さが印象深かった。視野を広げてもらったし、若い人たちへの目線も変えてもらうことができた。
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こういう若者が特定でない時代なのかもしれません。僕は最大の要因は、10代のころに、あまりにも過干渉の環境の中で育ったのも要因だと思っています。転ばぬ先に杖の環境が家庭でも、学校でも、地域社会(習い事)でも用意され、積極的なチャレンジをした結果の失敗や保護者から怒られた経験はあっても、他人から叱られた経験が乏しい。もう一つは、ボキャブラリ-の乏しさと体系立てて自分の意見を表現することが苦手です。入試に向けた面接対策や採用の面接をしていても感じることです。知識や体験を、うまく表現し伝えていくデザインする力がありません。周りの大人が、口を出す干渉でなく、口出さず優しく見守る姿勢が大切な時代なのかもしれません。
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働くとは何か。就職するってどういうこと? ニートと呼ばれる人の心の闇を記した本。少なからず、ニートに持っていた偏見が一掃されます。自分の子どもにも将来降りかかるかもしれない問題。とても考えさせられます。読み終わったあとに、ちょっとした爽快感がある本。
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若者の自立・就職支援は、いつか自分が関わりたい事の一つ。「若者自立支援は社会投資であり、一人でも多くの若者が働くことによって納税者が増え、国の活性化につながる」という考え方にとても共感した。
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キャリア教育が学校教育の根幹になっていく実感を持った2012年度。「働けない若者」=「辛抱強さがない」「怠け者」の図式を打ち破る一冊。普通科高校にこそ、この実態に目を向けることが必要である。
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「大卒したら正社員として働くのが普通」と思われる社会。じゃあそれが出来ない人はどうしたらいいの?それは甘えだというけど、何故そう言えるの?
自分自身「普通」の道を歩けなかったので、とても身近なテーマだった。就職してる「普通」の人たちからは、鼻で笑われるのかもしれない。でも、就職できず、結婚するわけでもなく、社会的所属がないことへの不安がどれほどのものかわかる人って少ない。
私もこの2年間、新しい人との関わりを思い切って増やしたことで、やっとつまずきから立ち直ることができた。
失敗してもいいんだって、どうしても思えなかった。でも、それでも良いんだってやっと思えるようになった。器用に生きることができなくても、いいじゃん。
見下されたり、排除されたり…辛かった。そーゆー人もまだまだいるし、むしろそれが多数派だもん。でも、「普通」じゃないのは「普通」じゃないなりに頑張ってんの。
全国の同じ境遇の人たちに、そしてそんなの甘えだって言ってる人たちに、是非読んでほしいです。
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今の若者の就活の大変さを少し見たような気がする。
ニートってひとくくりに言ってしまうけれど、その中身は様々で、ただ甘えてるの一言で片づけてはいけないと反省した。
今の若者はってどの時代にも言われるが、その時代時代の背景が違うわけだから お互いにそれを知らなくてはいけないのかも知れない。
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・人と全く関わらない生活は、人から社会性を奪う
しゃべれないし、自分のことも社会の動きとこじつけないと話せない
生身の仕事が見えないから、いたずらに仕事を巨大化させてとらえてしまう
・ひきこもりのきっかけなんかはっきりは言えないし、それでしかたがない
立ち上がることにはそれは関係ない
・成績がよいことで許してもらえていたことと正面から向き合う必要が出たのが就職
お勉強できてきたから、人生も同じやり方で流していけると思ったのかも
・失敗は取り返しがつかないと思ってるから、わからないからとりあえずやろう、ができない
・うまくサボれなかったのか?なんて論外
サボることは悪いことだと教えられてるから、素直にそれにしたがってしまう
人間は努力すればできる、というのは間違いで、自分の限界を見極めることのほうが大事
・学歴があっても苦手なことがある。苦手は悪いことではない
向き不向きはあるから、自分を分析して、やりやすいコツを学んでいくほうが良い
もちろん得意なことも整理する
ただ怠けるな!だけではだめ
・社内教育がしっかりしていて結果が出ていた頃の人に、なってないと言われるのは心外
・頑張る役割の人、というのは存在しない
愚直はこぼしてもいい
・自己肯定感が低い人が多い
だから、注意されると自分を否定された感じがする
・つまずきは歓迎。でも受け身がとれるようにはしとくとよいし、すぐに立ち上がろう
キャリア教育の根幹に据えるべき考え方だと思う。
大学生の前に、高校生に読んでもらうべき。
あとは先生。
エスカレーター式就職は今はありえないのだ。
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内容や全体の流れも読みやすくていっきに読んでしまった。まだまだ『若者のニートは甘えだ』と思う大人は多いと思う。ニートではないが自分自身似たようなものなので、共感できたし、多くの人に読んで欲しいと思う。
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数か月前、求職中に読みました。
まさに大卒で無職になった人間なので、自分がどうしてそうなってしまったのか、何年か経った今読めば冷静に考えられる気がして。
「甘えではない」とか、働けない・引きこもりになる理由は「分からない」と言ってくれる著者の暖かい姿勢がすばらしいです。どうしても人間って、理解できないものには理由を要求したくなる。でも起きてしまったものの原因を探るより、どうしたら笑顔で働きに行けるのか、そのほうが大事。
あとは、新卒の就活だけが仕事に就く道ではないと話しつつ、それでも一番開かれた門だから、活動するに越したことはないというのも、もっともだと思った。若い人には伝えるべき情報だと思う。
私自身は、在学中に内定を取れなかった2話目のケースに共感した。なるほど、生命力に乏しかったのか…(笑)。あとは3話目の失敗ができない男の子の話。
読むときっと、追い詰められた気持ちが少し楽になると思う。就活疲れの若者、退職して後悔している若者に、読んでほしいです。
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T花専務のオススメ本、大学出たら働くと、当然のように、漠然と考えている私達だが、組織で働くことについて考える機会になった、国公立大卒でも、働けずにいる若者もいる