紙の本
哀しいけどさわやか
2013/01/21 01:10
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投稿者:ヤエチン25 - この投稿者のレビュー一覧を見る
市川拓司さんの小説はいつも超自然な現象が起きて、もの悲しく切ないんだけど、人を愛する純粋な気持ちが切々と伝わってきて感動させられる。
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涙を吸わなければ生きていけない特殊な人種の物語。
その設定や世界観をもっと広げて欲しかった。
というか、実際に涙を吸った場面はひとつだけだったし特殊能力を発揮する場面もすごく淡々と進んだ。
あからさまな盛り上がりシーンもなく、すごく静かに物語が進んでいってちょっと物足りなかったかも・・・。
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不治の病のため、それほど時間が残されていない
主人公の美紗は高校2年生。
そんな彼女と同じ高校に転向してきた冬馬は線が細いのに
女子たちの注目を集める存在に。
美紗もまた彼のことが気になるのだが、生来の気質のため
彼に近づくことができないでいたのだが・・・
死が控えている普通の女の子と
吸血鬼ならぬ吸涙鬼の冬馬。
「ふたり」の出逢いと繋がり、そして別れを描く物語。
市川さんらしいテイストですね。
弱者同士の結びつき、愛を切なく描く。
まぁ、なんというか、予想通りの展開だし、
冬馬たちを追う存在についてはあまり詳しく語られず
なんだか深みがない印象を拭えない。
『いま、会いにゆきます』『そのときは彼によろしく』
このあたりでもうネタは出尽くしちゃったのかなぁ。
残念。
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人間離れした1族とそれに恋した女の子のお話。
吸血鬼からとったのだろうけど、
涙を吸うところの必要性がイマイチ理解できなかった。
最後の終わり方は、市川拓司らしく美しかった。
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文庫で久々に市川拓司。
一時のようなどはまりはないものの、やっぱりこの人の世界観というのは独特だなと思う。
最新作読んでないんですけどね。買ってそのままの状態。
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美しく、狂おしく、切なくてどこか痛々しい、だけどそれらの純度は驚くほど高く、永遠にほんのちょっぴり触ったような読後感。
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帯文:"愛を信じるすべての人のために" "人の涙を吸って、ひっそりと生き延びる種族がいた。" "死の諦念と対峙する男女の物語。"
目次:プロローグ、第一部、第二部、第三部、第四部、第五部、エピローグ、解説 金原瑞人
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愛を信じるすべての人のために。人の涙を吸って、ひっそりと生き延びる種族がいた。愛するがゆえに身を引かねばならない悲しい性.彼らの幸福とは・・・。どちらかいうと恋愛小説よりもファンタジ小説に近いかもしれない.ストーリは何となく物足りなさを感じたものの,結末はとても切なく美しい.さすが市川さんって感じかな.
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ウエットな恋愛もののような出足から一転、物語はファンタジー的色合いが強くなる。
ただ、やり過ぎではなく節度があるので、落ち着いた心に沁みる作品に仕上がっていると思います
。
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吸涙鬼という設定について、もっと触れてもいいんじゃないかなと少し思いました。
でも、市川さんらしい、切ないけれど美しくて綺麗なお話でした。
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綺麗な文章で紡がれたお話です。切ない愛のかたちが描かれています。読後はぼんやりとしていて表現しにくい、瑞々しさが残ります。
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少女漫画のような設定とストーリーは普通読んだら気恥ずかしくなるが、市川さんの小説は不思議とそれを感じさせない。