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第8章「患者の日常と向き合う」、第9章「認知症の人とともに暮らす時代」の2章は、認知症患者との関係について具体的に書かれているので、状況を自分のこととしてイメージしやすく、不安と安心の間で心を揺さぶられた。
社会としての解決策も模索していかなければならない重要な課題がたくさんあるように感じた。
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画像診断検査では、MRIやCTよりもSPECT(単一光子放射断層撮影)で脳の中の血流を見る方法が有効というのが、とても興味深かったです。
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脳外科の先生らしく?脳機能から認知症を論理的に説明された、ものすごくわかりやすい認知症の教科書と言ってもよい本。最新の医学的知見も入れて説得力がある。SPECTを強く推奨されるが、撮れない施設や撮れない病態の人もあり、そこをどのように考えたらよいか迷う。確かにMCIの人には紹介しても勧めるべきなのだろう。
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北大出身で北海道を地盤に認知症研究を進めておられる伊古田俊夫氏の本です。
認知症が脳の機能面から見るとどのような進みをし、症状としてはどのような現れ方をするのか、をまとめた本です。
参考文献も池谷裕二氏など脳科学に関する本を中心に引用されています。
一部抜粋しますと(私にとって一番関心のある部分なので)
認知症の予防のためには、
運動(息が上がらないもの)、人との交流、共感と感動のある生活(スポーツ観戦が良い、と)、十分な睡眠、ポリフェノールや不飽和脂肪酸を多く含む食生活…が推奨されています。
認知症の家族を抱えておられる方もいらっしゃると思います。
また、私の年代(これを書いている今、51歳)では自分自身がそうなる可能性があります。
認知症は生活の中に普通に存在するものになりました。それを正しく理解することの重要性はどんどん増しています。
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認知症への知識が深まるとともに、脳科学からの観点からというところでまた今までとは違う見方ができると思う。
社会で今後課題となることは、今後の新しい職にもつながりそうで、興味深いところ。
その将来の展望や、脳科学のもっと深い内容が更に充実していたら、嬉しかった。
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a neurosurgeon who is now involved in dementia treatment wrote the book. Dr. Ikoda emphasized the importance of SPECT in dementia diagnosis. Chapter 4 which deals with neurotransmitters is informative and useful.
語義失語(語の辞書的意味が理解×)→意味性認知症の主症状P24
前頭前野の3つの領域の図:外側面は知能,基底部は理性,内側面は共感と社会性(P28 fig. 1-5)
失行のいろいろ(P34):構成失行(簡単な図形の模写,立方体,五角形)着衣失行,観念性失行(ものを使うことが困難に=マッチで火をつける,箸ではさむとか,道具を使うこと),観念運動性失行(模倣=きつねやハトのまねが×)
尾状核と被殻:体で憶える記憶(自転車に乗る,楽器演奏など)の保持,淡蒼球,側座核:意欲,やる気の中枢 P36
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ある日突然、ネクタイが結べなくなる。妻の顔が判別できなくなる。そのとき脳で何が起こっているのか? 専門医が明かす「認知症」のすべて。
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認知症サポート医として認知症患者と日常的に接している医師が最新の脳科学の状況も踏まえて認知症を説明する。SPECTを使用して脳の血流量の低下による認知症診断を行うことは目で見て認知症を確認することができる画期的な診断方法だ。
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「いま・ここ」という見当識が失われ、「自分が誰か」という情報も取り出せなくなっていくというのは「恐ろしいこと」だとあらためて感じた。それら機能が失われていく過程や因果関係がサイエンスとして描かれている本書はマジで恐ろしい。
他に読み進めている記憶関連の書籍への理解も深まりそうだけど、あと、あらためて思うのだけど、「いま・ここ」というのは深いな。
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057324