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友達のいなかったメアリーが
初めて出来た友達。
だけど、友達になってはいけなかった。
カセと先に出会っていたら、と思う。
違う誰かだったら。
悲しいお話でした。
桜庭さんの「砂糖菓子の弾丸~」を思い出した。
児童文学だけあって1時間弱で読了。
メアリー消えちゃうなら、マミヤくんにその純粋さが
うつってほしい。
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う~ん…。
感想が難しい1冊。
誰にも心に埋められないものってあるんだと思う。
その穴を何で埋めるかによって、大きくその人の人生を分けてしまうのかもしれない。
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うーん…難しかったです…。
マミヤ君もメアリーが本当にかわいそう…というか救われようの無い話だと思った…。
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児童文学の石川宏千花さんの本。メアリーは純粋。カセくんがかっこいい。容姿とか見た目だけで化け物って決まらない。子どもの頃に読んでいたら、どう思うかなあ。
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児童文学ということですが、
大人が読んでも面白いです。
自分でも自分の正体がわからない生き物「メアリー」。
人間に見つからないようにひっそりと生きていたが、
そんな自分に気づいた男の子が、「メアリー」というかわいい名前をつけてくれた。
その初めての友達「美しいマミヤ君」のお願いを、メアリーは次々にかなえてあげる。
マミヤ君の悪口を言った男の子、良い人に見えるけど、マミヤ君にひどいことをしたらしい先生や同級生の女の子達を、バレないようにこっそりとひどい目あわせていく。
でも本当はひどいのはその人たちじゃなくて、
他人がどうなろうと考えもしないマミヤ君のほうだった。
自分は、心に黒い空洞を持ったマミヤ君に、悪意を実行する方法を教えてしまったのだ。
何も感じない心の黒い空洞の中で生きていけるのは、恐怖だけ。
たとえ恐怖というひどい感情であっても、空洞さえなければ他者の愛や思いやりが入ってこれる。
そう思ったメアリーは、おぞましくただれ死んでいく自分の姿という恐怖で、マミヤ君の心を満たそうとする。
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何って言うんだろ、ドロっとした、ぬたぁ~とした
あんまり気持のよくないはなし。
児童文学、というよりも
子どもに触れさせたくなかったから
大人の領域に置いちゃいましたが、
子どもも見てみていいからね、
だけど、あんまし、お勧めしないなぁ~
って感じです。
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下水にいるあの子はだあれ・・・? 怖くて哀しいお話でした。ただ児童小説としてこのタイトルとこの表紙は残念。子どもたちは手にとってくれない。大人向きでした。
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うわ。この世界観好き。
メアリーの初めての友達は容姿端麗な小学6年生男子。
この唯一大切な友達の「お願い」をかなえ続けるメアリー。
メアリーには「お願い」の意味がよくわかっていないのだけど、あるキッカケから何かに気付いていく。
ほの暗い関係から学び、救いを授けようとするメアリーがけなげで美しい。
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本気で願ったことではないのに叶ってしまって悪い方へズルズルと。マミヤは恐怖を知った上で生き続けてほしい。カセ君いい奴だな。ストーリーとは別にお肉をこねこねするのがツボった。
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下水道に住んでいる醜い姿をした「メアリー」。人間になりたくて、人間と友達になりたくて、下水道から地上へ出てきて、物陰に身をひそめては人々の暮らしを見ている。
自分の気配を消しているメアリーに、唯一気づいたのはとても見た目の良い「マミヤくん」
そうしてマミヤくんとメアリーは友達になった。
「担任のアイコ先生が僕にだけ冷たいんだ。それで、“お願い”があるんだけど…」
ある日、マミヤくんはメアリーにお願いをする。
自分の持っている特別な力を、たった一人の友達マミヤくんのために使うメアリー。
けれどそれは…。
優しくて、怖くて、悲しい物語。
児童文学なので、サクッと読めるけれど、奥が深い。
「わたしと友だちになってはいけない」という題名で連載されたものを書籍化したものなのだけれど、『密話』よりも、もともとの題名の方がピッタリ。
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メアリーは、本当に純粋で素敵な子だと思いました。人は過ちを犯すもの。その過ちに気づき、カセくんやスナミさんに惹かれるメアリーが「悲しい」・・・というより「哀しい」。児童文学との事ですが、子供にとっては「本当の友達とは」を考えさせてくれるいい1冊だと思いました。
ブログにて詳しいレビューしています*
https://happybooks.fun/entry/2021/01/28/215224
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メアリーは自分が何者かもわからない。
ただ分かるのは、メアリーが人間でないことは確かで、そして人間には自分は化け物にしか認識されない忌避される存在であるということ。
ずーっと長い間ひとりぼっちだったメアリーに、メアリーという名前をくれて、初めてのお友達になってくれた、とても見た目のいい転校生の12歳の男の子・マミヤくん。
メアリーは自分の特性を活かして、マミヤくんの「お願い」をたくさん叶えてきた。
そして小学校やマミヤくんのクラスメイトたちのことも観察してきた。
そうしていくうちに、メアリーにある疑問が浮かぶ。
マミヤくんはなんでこんな「お願い」をするんだろう…?
そこで見えてくるものとは…
その結果、メアリーが起こした行動とは…?
すごく、胸にキた。
自覚のない悪意。それが実現してしまうことの恐ろしさと、実現したことによる感動(と言っていいものか)でこれまた罪悪感なく加速してしまう他者への躊躇のない加害。
これが児童文学か…と読了後ごくりと唾を飲んだ。
読んでもらう対象として、小学生含むティーンズであることは道理に適っている。そういう内容だ。
実際多くの子どもたちに読んでもらいたいと思ったしね。大人にも響く…。
小学中学年くらいに読んだら結構怖いと思うかも。
でもそれが本書の狙いで。
ちゃんと恐怖すること。恐怖は人として道を踏み外さないために大事な感情であること。
それを教えてくれる物語だ。
また教えてくれるのが人間ではない、というところも面白い。ラストも良い。
書籍化前に連載されていた時は「わたしと友だちになってはいけない」という題だったそうな。
とても納得。