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石持さん、久しぶりの学園ミステリ、かな?
最後にやられた!甘い!
近未来学園ミステリ、もっと書いてほしい!
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病床の少女が遠隔操作するロボット転入生がやってきて・・・
ちょっと理屈っぽいかなとも思うけれど、なんかカワイイ。
この人、意外と学園モノいけるかも。
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「BG、あるいは死せるカイニス」を彷彿とさせる設定が冴え渡る学園ミステリ。
前作ほどのインパクトは無いけれど、舞台設定とそれを生かした展開が見事です。
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僕、宮野隆也が通うさいたま工科大学附属高校の選抜クラスに、転入生としてやってきたのは二足歩行のロボットだった。これは病気のため学校に来られない一ノ瀬梨香という少女を、遠隔操作で動くロボットを通じて登校させる実験だという。僕たちは戸惑いつつも“彼女”の存在を受け入れ、実験は順調なすべりだしを見せたが、小さな疑念がクラスに不協和音をもたらし、悲劇は起こった。近未来を舞台にした、学園ミステリ。
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フライ・バイ・ワイヤとは、航空機の飛行・操縦制御システムの一種で、パイロットが入力した内容が電気信号に変換されてコンピュータを通じて油圧アクチュエータに伝えられるものだそうである。
一ノ瀬梨香とIMMID-28もそんな関係とも言えるのである。近未来が舞台とは言え、二足歩行ロボットがクラスメイトである以外、さいたま工科大学附属高校の選抜クラスの日々は、これと言って今の学園生活と変わるところもない。恋あり友情あり、定期考査の結果に悔しい思いをしたり、部活や放課後の寄り道を愉しんだり、いまの高校生と何ら変わるところはない。ただ彼らがはっきりとした目的意識を持ってこの場にいるということが見て取れるのは、選抜クラスという性質上当然だろう。ここで起こった悲劇は、それ故、と言うこともできるかもしれない。著者ならではの、明晰で一見硬質な女性は本作では差し詰めかみーとみおみおだろうか。ロボットがひとり(一体?)いるだけで、歯車の噛み合い方がこんな風に変わってしまうのか、と思うとともに、それでも友だちは友だちなのだとも思わされる。次の展開が待ち遠しくて仕方のない一冊だった。
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タイトルは何かの制御を機械的ではなく電気的に行う仕掛けのこと。病気で高校に通えない少女の代わりに、彼女が操縦するロボットが登校してきて…。まさに「フライ・バイ・ワイヤ」ですな。ワイヤレスですけど(笑。ストーリーも謎解きも、あいかわらずの石持節です。
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エリート校のエリートクラスの、その中でもさらにトップクラスの成績をほこる生徒たちを中心に描かれる本作。
ストーリーのそこかしこで、彼らが優秀なことが強調されるものだから、実はその部分がちょっと鼻について仕方がなかった。別に優秀だって、優秀じゃなくたって、物語の本筋には関係ないだろうに、と。もう少しさり気なく描いたっていいだろうにと、ずっとずっと思いながら最後まで読んで……、そうしてやっと作者さんの意図がわかった。わかった今となっては、ふーむ、致し方なしか、と思わないでもない。思わないでもないけれど、その動機はどうなのよ?と突っ込みたくなったのもまた事実。
という話はさておき。
動機と犯人がわかって以降、更に物語は進む。測度を上げて、ぐんぐんぐんぐんと。そしてこの部分が秀逸なのだ。確実に★1つ分は心に余韻を刻んだ。
動機はともかくとして、ミステリとしての読者惹きつけ度といい、青春ものとしての爽やかさといい、1粒で2度美味しい的な読み応え十分な作品だった。物語に重厚さを求めない方にはお薦め。
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近未来的な設定が、見事に活かされた展開がおみごと。
SFとミステリの融合の見事さは、アシモフにまさるとも
おとらない。
アシモフのロボット三原則が活かされているのも嬉しい。
SFとミステリに、青春ものの要素があるのもいい。
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舞台は近未来。工科大学付属高校の選抜クラスに転校生がやって来た。それは二足歩行のロボット。病気で学校に来られない少女が操っており、実験データの採取も目的らしい。仲間として溶け込んでいくが、ロボットの身近で殺人事件が起こってしまう。
近未来とはいえロボット以外は特に未来らしい技術はなくトリックにも用いられていない。ミステリとしても学園モノという感じ。有名なアシモフ三原則もあまり活用されているとは言えず物足りなさが残った。トリックも強引さが目立つし、動機も説得力に欠ける。著者入魂という帯は期待外れ。
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ぃやぃやぃやぃやぃや!
いくら石持さん作品のキャラやけんって
その動機はなかろうよ!ヽ(>∀<〃)
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転入生はロボットだった。
病気のため学校に来られない少女を、遠隔操作で動くロボットを通じて登校させる実験だという。生徒たちは戸惑いつつも次第に彼女を受け入れていくが…近未来の高校を舞台にした青春SFミステリ。タイトルのフライ・バイ・ワイヤとは、飛行機を操縦桿など物理的な動きではなく電気的な信号に変えて操縦する仕組みのことである。
転校生がロボットという設定がまずワクワクする。
正直、犯人の動機など個人的にはちょっと首を傾げたくなるところもあるが、発展する科学技術の可能性とそれによる人間の変化、というテーマに色々と考えさせられるところがあり、なかなか面白かった。
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転校生は遠隔操作のロボット。その周辺で殺人事件が。例によって、動機に若干の無理を感じつつも、ラストの展開はいい感じでした。
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読み終わって最初の感想は、「珍しく爽やかだったな」というもの。
たぶん高校生が主人公になってるから、それも理系の男子高校生がメインになっているからだと思う。理系の、というところがミソ。
石持さんの作品はとにかく理詰め、ロジック先行が特徴だが、理系の成績優秀な学生であれば、どれだけ理屈っぽくても当たり前だと思ってしまう。
完全自律型のロボットということは、つまりはアトムなわけで、梨香が操っているなら鉄人28号ということになる。「IMMID-28」ということは当然鉄人のほうなのだが、近未来の高校生は鉄人28号を知らないんだな。
相変わらず殺人の動機は独創的である。一般的な感情移入を許さない独自性はいったいどこから生み出されるのだろう。どの作品でも、動機に共感できたことはあまりない。せいぜい「わからなくもないけど」が限度。
本作の場合は、動機と行動の落差が大きすぎて、しかもそんな処置でいいのかとちょっと呆然としてしまった。
ラストでいきなり青春路線が炸裂して、微笑ましかった。
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近未来のお話。
病気で外出できない子がロボットを遠隔操作して、そのロボットが学校に通う。そんな実験が行われるとある学校で起きた殺人事件。
ふつう。
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転入生はロボットだった。
それは完全自立型ロボットではなく、遠隔操作であり、操作している少女は別のところに居るらしい。
では、主人公と接しているのはロボットなのか?少女本人なのか?
世界観の作り方は上手いし、設定も中々面白いし、高校を舞台にした青春ミステリとしてもジュブナイルなSFとしてもよくできている。終盤の謎解きとどんでん返しも上手いのだけれど、いかんせん文章に深みがなくて、サラサラ読めてしまって、残らないのが残念。
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昔見た映画「HINOKIO」を最初思い出した。
途中から全然違ってくるけど。さらに言うなら「HINOKIO」をあまり覚えてないので比較できないのだけど;;
相変わらずの石持さん!って感じ。
人が死んだことより、理由を探す、という。
そんな高校生いないでしょ!と思いつつ読み進めてしまう。
でも、普通とかけ離れてるのは女の子で、主人公の男の子は結構普通。
「扉は閉ざされたまま」や「水の迷宮」が好きな私としては、男の人も結構あくの強いタイプを好むのだけど、まぁ、それは仕方ないか、高校生だもんね。
結末としてはうーん、相変わらず動機は共感しにくい。でも、それもアリ!と思っちゃうのが石持さんの上手いところだと思う。