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1章(長い)と2章はあまり良く思えなかった。「私は悪くない」と言いたそうに見えてしまって。
事実を書いているんだろうけど、なんかね。
しかし、3章の脱原発に関する考察は良かった。脱原発を推進しているのに、経済的な面から安易に廃炉できない点なども書かれている。
それ以外にも、発電コストや省エネに関することなども、きちんと書かれている。
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3.11東日本大震災時に首相だった菅直人の直筆本です。特に地震発生時から一週間は内閣のバタバタした状況や東電とのやり取りも「事実」として臨場感たっぷりに描かれていて(言い訳じみた表現も多々ありますが…)物凄く引き込まれました。一国家の最高責任者としての行動、考えに触れられる一冊です。原発再稼働問題についても色々考えされられました。
また、決死の覚悟で支援にあたられた自衛隊、警察、消防士の皆さまや、ライフラインの寸断された中で尽力された地方公共団体の職員の皆さまには同じ公務員として敬意を表します。
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福島第一原発事故の時の菅さんの対応がベストだったのかは分からない。でも、やっぱりたった一回の事故で国を破滅させ、何十年も広大な範囲に立ちいる事さえできなくなるようなリスクを抱えるべきではないだろう。原発がないと本当に電力は不足するのだろうか。もし不足するとしても、むしろそれは止むを得ないのではないかという気すらする。
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選挙の時だけ訪れる知人がやってきた、「生活の改善」を提案してきたと、信じる党の話をする。政治に無関心でないだけ、私より素敵な人だけど、「生活の改善」とは、「生活」が存在しての話だとこの本は、教えてくれる。今度の選挙には投票するよ。
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管元首相の回顧録。
3.11からの動きを当事者目線で語る。
当時の様子がとても良くわかる書き方だった。
もちろん、かなりのフィルターとバイアスを通した意見と味方だろうが、管さんとしても最大限の努力は払っていたことがわかった。
特に、東電撤退、注水、ベント開放あたりはよく決断したと思う。
SPEEDIEの使用、爆発的事象という言い方、避難区域の順次拡大等、かなりの批判もあるがその裏でも政府の考えも存在していたことも理解できた。
同時にやはり、初動対応の遅れは情報系統を早くに確立できなかったこと、信頼出来るブレーンを集結させれなかったことに尽きるのかな、と思った。
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ご本人の弁明や都合のいい解釈が含まれているでしょうから、割り引いて見なければいけないところがあるものの、当時の首相が記録に残すこと自体は一定の評価をしたいです。
現在の日本の危機管理体制の問題点が浮かび上がっていて、その点は大変興味深かったです。分厚い報告書はちょっと読み辛いという方は、まずこの本を手がかりにしてみるのもいいかもしれません。
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自己弁護的であることは否めないが、事故当時の首相である菅氏が本書を書いた意義はあると思う。驚かされるのは平和ボケし、危機管理が全く出来ていなかったこと。これは菅氏だけの責任ではなく、これまでの政権の責任が大きいと思う。
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2013/01/15:読了
良い本だと思う。
政治闘争では、敗れてしまった人だが、結果として、
原発事故を日本の破滅には至らなかったことは、
歴史が判断してくれるだろう。
だた、もっとやれることはあっただろう。
それが出来なかったのが、個人の能力なのか、
様々な権力上の壁のようなものだったのか、それを
本当は知りたいが...
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例えば、ある事故の発生確率が1000年に1回だとしても、その1回で地球が崩壊するとしたらそんなリスクは受け入れられない、というのは同意です。
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菅本人の筆によるのか口述筆記か分からないが、文章全体(構成)が素人臭く、書かれてる内容の割に伝わってくる率が低い。世間で言われてた「俺が俺が総理」像に沿った感じ?
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福島原発事故に対する総理大臣としての対応を時系列的にまとめたもの。一人の目で見たこと、感じたことが書かれているので、自分を弁護するような文面も見られるけど、当時の緊迫感はよく伝わってきた。”命を懸けて”とか”必死に”という言葉が頻繁に出てくるが、これほどあてはまる場面もないと思う。東京から、テレビを見ていただけの私でも、大震災からの1週間はホントに怖かったし、日本がつぶれるのではないかと感じていた。おそらく戦後最大の日本の危機の中、かなりの幸運があったとはいえ、なんとか日本を守ってくれた(と、私は思う。)菅さんに、ご苦労様と言いたい。
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細野さんの本と比べると、感情が伝わってこないというか原発事故の表面だけをなぞったような薄い内容のように感じました。
この本を読んで、その場その場での菅元総理の対応は間違ってなかったように見えました。しかし、ことさらその正しさを強調するわけでも、苦悩を語るわけでもないためこの本を読んでも菅さんという人がどういう人なのか結局ピンときませんでした。淡々としすぎていて、息づかいが感じられない感じ。自分で文章を書かれてるのでしょうか? 感想文でもレポートでもないような……半端な印象。もっと、あのとき何をどう感じて判断したのか、菅さんの心の内を知りたかったです。
記者会見を見てもわかることですが、あまり言葉が巧みでない、言葉が足りない方のようなので文章で気持ちを伝えるのもあまり得意ではなかったのかもしれません。
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信任を失って退陣した首相の回顧録がこんなに早い時期に出版され、一般の人が読むことができるとは、良い社会だと思います。本人の主観による記述であるにしても、充分に歴史的な史料になりえるものですから、あとは我々がそこから何を学び取るか、おきてしまった事故に対して、せめて教訓となって後世に活かし、二度と同じ過ちを繰り返さないことを願います。
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批判もあるけれど、復興はともかくとして、事故対応は、他の総理大臣だったらもっとまずかったのでは、と思うときもあった。しかしそれも、みな何らかの「情報」によるもので、たとえば斑目元原子力安全委員長の「証言」という「情報」にあたれば、菅氏は完全に悪者である。一方、ヘリからの放水を無駄だ、無知だ、という声もあったけど、あれを持って決意が高まった、という言い方もできる。というわけで、一面的にだけものをみてはいけない、という気持ちで読む。
あちこちに配慮しながら、という面も見え隠れするけれど、それはよしとして。最後に、野田政権が原発ゼロ政策を決定したことに触れ、1年以内にあるであろう衆院選挙は大事だ、と述べていた。結果として菅氏の脱原発はまったくの白紙になったのだけど、その前に、同じ民主党政権が引っ込めたこともわすれてはならない。
あらためて、民主党という党の実態のなさを証明してしまった一冊なのかも。
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こんなに言い訳出来るもんなんだね! と。
私は悪くなかった! というのが、前面に押し出されている。
菅直人と同じくらい使えなかったお偉いさんのことを
暴露しているのは面白かったから★ひとつ。
腹のたつ本だった。