投稿元:
レビューを見る
佐々氏らしく国家危機管理の必要性を
アメリカの管理能力の高さと比べて
日本の脆弱性を強く指摘している。
「スリ・ミニッツ・レポート」という情報報告の迅速性や
「ワン・ボイス」という情報報告の一元化というルールが
日本には整備されていないことも、国家の危機管理上も
重要な要素と述べている。
政権交代以前に執筆されたものではあるが、現政権にも
当てはまると思う。
流し読みしたが、一読されてはどうでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
日本の制度が国防上持つ欠陥を、警察、防衛などの現場での経験と共に説明した本。
愛国心という文字を見ただけで拒否反応を起こす層もあると思うが、実経験に基づく問題の指摘と提案に説得力がある。日本の実態を知っておく意味は大きいと思う。
国家レベルの欠陥には目を覆う。阪神大震災で当時の村山首相の無策と積極的無為のためにどれだけの命が無駄に失われたかは、理解できていなかった部分も多かった。そのレベルの改善は五里霧中で暗澹とするしかない。
しかし、部下、発注先の失敗への対処についてなど、一般人が日常に活かせる事例もたくさんあった。
投稿元:
レビューを見る
佐々さんの著書には共感を覚える部分が多々あるが、この本で印象に残ったのは「立派な指導者は責任逃れをしない」「ビジネスパーソンは、出世したい人と、地位よりも何か大きなことをやり遂げたい人に大別でき、後者が増えるのが世の中にとって望ましい」との下りだった。
あの悪夢のような民主党政権時代は政治家が責任を取らず官僚に責任を押し付け逃げていた姿に唾棄すべき思いだったことが脳裏に蘇った。