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初めて読んだ田中相さんのコミック。
日常のことなのか非日常のことなのか分からないんだけど、なんかすーっと心に残る感じ。良い作者さんだな、って素直に感じた。
幼馴染に10年ぶりに会ったら女になっていたり(インパクト大!)、日常への執着が凄くて非日常を嫌う女の話、中学生の可愛くて変わった恋愛?だったり。さまざまな表情や一面、感情があった。だけど全てにおいて言えるのは、これはみんなの成長物語だということ。色んなことがあるけれど、みんなが成長し前進していく模様が読み取れるから心に残るんだろうな。
他の作品も是非とも読んでみたい!
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まだそういえば買ってなかったと思い購入。それぞれの作品たちの主人公たちの思考がストレートに描かれて満足できました。
自分の思い。田中相作品によく見られるのですが、あくまで主人公以外の思考やモノローグが作品内に入り込むことは少ないですよね。主人公視点で進むので物語に没頭するのではなく、その主人公の感情や考え、主人公が見る景色が中心に入ってくるのでキャラに感情移入できます。加古里・スズシロの話ではどちらかといえば気になるのはスズシロの思考ですが、そこらへんはカコからみたスズシロの変化が主軸なためカコの思考だけが描かれています。そのぶんスズシロの表情の変化が激しく、それはそれで効果的なのかなと思いました。こういった部分を素の雰囲気で出来るのがすごいところなんでしょう。自分の思いだけをストレートに伝え、自分から見た他者を描く、面白い作家です。
この短篇集の中では『あしたの今日子』が一番好きです。あの主人公のなかで徐々に組み上がっていく今日子という女の子の存在が妙に頭のなかに残っていきます。最後にはこちらも今日子と別れるとかないだろ!と思ってしまいました。またこんな短篇集みたいと思わせてくれる作品たちでした。
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田中相さんの画風は独特で、リアルで繊細に描いた絵よりも感情が伝わってくるようで心地よかったです 地上はポケットの中の庭よりも話が洗練されているように感じました「過去」「夢」「世界」「現実」が混じり合っていて良かったです
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少し躓いて、また歩きだす。人生の小さな岐路を描いた短編集。
印象的な瞬間の魅せ方が本当に上手いです。間の取り方も絶妙。主人公たちの小さな変化、覚悟、決意を絵が伝えてきます。ドラマチックではないし、アクションもないけど、爽快です。
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良質短編集。
十数年ぶりに再会した同級生が女装でゲイになっていて二人でタイムカプセルを開ける話とか、夢に出てくる庭を探しに(歩いて)行く話とか、淡々として感情の起伏がないお話たちです。
良い意味で大人向けだなーと思う。
同人誌からの再録があるとのことですが、同人でコレ読んだら天才だ!と思ったろうな。
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どこで勧められたのか何の記事で読んだのか、一切忘れてしまったけれどショッピングリストにずっと残ってた本のひとつだった。こういう質感の短編集はざっくり言えば「いっぱいある」ので、本当はかなり飛び抜けたものがないと少し難しい。その意味ではインパクトに物足りなさがあったけれど、テーマの選び方も、作劇のテクニックだけでない所でキャラクターの心情を積み重ねてゆくところも丁寧で、やわらかなグラフィックも相まりとても良かった。個人的には「THE WORLD」がお気に入りです。
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雰囲気がめっちゃ好きです。庭に行くお話のちょっとした冒険と、なんにもないけど楽しかったみたいな雰囲気が特にええな〜思いました。
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全ての短編が私好みでした〜
当たり前の日常が角度をかえて非日常になったり、ふとした瞬間にちがった世界になっていたりと頭の想像力をシャッフルしてくれます!
「あしたの今日子」がよかったな〜
「加古里・スズシロ」も好き〜
ぜひ〜