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『とらわれの身の上』
全3巻(愛蔵版)読んだ。
※初見です
本作は2つの「とらわれ」を軸に描かれる。
①代々の呪いによる“主と執事”の主従関係。
②主従関係だが、お互いに抱いてしまう恋情。
この呪いの発想が面白い。
「呪いで言うこと聞く」悩みが物語の起点となる。
執事と恋する物語の珍しい形。
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各エピソードは面白いが、全編的に展開が急で雑に感じる。しかしこのスピード感は少女漫画でよくみるやつだな〜。少女漫画の急展開に慣れてたら大丈夫。どちらにせよ今読むならば心の広い人向けと言いたい。
室町時代編と親世代編が天才的すぎたので、エピソードを作る能力が高いと判断した。
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「ご存知ないの?
恋すると女は強くなるって、
常識すぎて語るのもつまらないわ」
主人公2人を進展させるためのキャラが何人も登場するが、中でも留衣がダントツに好き。この娘がいなければハッピーエンドはなかったと思うし、なんだったら私が最後まで読了できたのも留衣のお陰。センキュな、留衣。