投稿元:
レビューを見る
2012/11/6 Amazonより届く。
2018/1/5〜1/14
逆説の日本史 別巻も3号目、ということで3の特集というわけでは無いだろうが、日本三大〜〜についていろいろ語っている。確かに2は対立構造に陥りやすく、3であれば均衡の取れた如何にも日本人好みの構造になるな。荒俣宏さんの解説も良い。
投稿元:
レビューを見る
三大話は、人に話をする時に便利だ。
なるほどこんなにあるのか。
これだけで一冊の本になるとは。
感心。
投稿元:
レビューを見る
あんまり日本史に興味なかったけど、すごく面白い。
鋭い視点から立てる仮説が素晴らしい。
全巻読破したいな。。。
投稿元:
レビューを見る
話し合いの霊数が三だと思いなおして考えてみると、身の回りに三ばかりがある事に気付き「ああ、自分やっぱり日本人だわ」と変な納得をしてしまった
投稿元:
レビューを見る
★日本三景・・・雲太・和二・京三→日本の古建築で高い建造物ベスト3
しかし、日本三景という呼称は明治時代に入ってからのこと。
★日本三名山・・・富士山・白山・立山
・山は座と数える。昔は妻のことを「山の神」と呼んだ。
コノハナサクヤヒメが住む。
★日本三大松原・・・三保の松原・虹の松原・気比の松原
・松はめでたさの象徴。
★日本三大河・・・利根川・筑後川・吉野川
「河」は架空のもの「天の河」などに使われた。
★日本三大美林・・・木曽ヒノキ・秋田スギ・津軽ヒバ
スギもヒノキもスサノオの毛から生まれた。日本は「鎮守の森」という森を神の領域と考えていた。一方で西洋文明の根底には森を切り拓く神「ギルガメッシュ」がいる。法隆寺は総ヒノキ造り。
★日本三名瀑・・・那智の滝(熊野)
雲消ゆる 那智の高嶺に 月たけて 光をぬける 滝の白糸(西行法師)
★日本三大霊場・・・恐山・比叡山・高野山
・地蔵は仏の中で特別な存在
・釈迦によって始められた初期の仏教は個人の救済を目指すもの。(小乗仏教=1人乗りの乗り物=上座部仏教)
・大乗仏教=戒律を緩くして大衆化させた。
・最澄は桓武天皇に期待されて官費留学し新しい仏教を求めた。
・空海は自らの仏教への疑問から留学した、私費留学生。
・真言=仏の本当の言葉。密教ゆえに本当の教えは師から学ぶ以外に知る方法はない。
★東北三大祭り・・・青森ねぶた祭り・秋田竿燈まつり・仙台七夕まつり
・祭りとはつまり神への接待。特に農業において重要視される。
・祖霊信仰・・・死者の魂は不滅で「どこか遠いところにいる」
・ねぶたの灯篭は精霊流しの灯篭が巨大化したもの。ねぶた=眠たい。
・七夕は中国の故事に基づく。アルタイルとベガ
★日本三大稲荷・・・伏見稲荷(京都)・笠間稲荷(茨城)・豊川稲荷(愛知)
・稲荷=キツネ 八幡神=宇佐八幡 稲荷=伏見=稲作の神=秦氏の神
★日本三大仏・・・奈良大仏・鎌倉大仏・高岡大仏
・仏舎利・・・お釈迦様の遺骨 仏教も元は偶像崇拝を禁じていた。
・奈良の大仏はブロンズで仏像を制作するという破天荒な計画・日本の技術力の表れだった。
★日本三大天神・・・太宰府天満宮・北野天満宮・防府天満宮
・天神様=菅原道真公
三は調和の基本数。日本人の基本原理は話し合い。
・日本サッカー協会のエンブレム「八咫烏(やたがらす)」神武天皇を導いた神鳥。
投稿元:
レビューを見る
日本人の好きな「三大――」について、主に聖地を中心にまとめられた本。
たしかに「三大――」というのは世に多く、覚えやすく、テンポもよく、風格もあるイメージがあります。
よく「三国一の幸せ者」といい、私はなんとなく(日本国内の国の話かな、でなければ日本、中国、韓国かな)と考えていましたが、正確には天竺(インド)、唐土(中国)、日本なんだと知りました。
インドというのが意外ですが、仏教用語ということかもしれません。
「三名瀑」とは、那智の滝、華厳の滝、袋田の滝と、どれも有名なものばかりですが、実際には富山の称名滝(350m)が日本一の落差があるのだとか。
規模とは関係ないものだということもわかります。
壬申の乱が関ヶ原で行われたいうことを知りました。
過去に二回の古戦場となった場所だとは。
「三名園」のところでは、後楽園が紹介されていました。
江戸時代に後楽園といえば、水戸家の小石川後楽園を指し、岡山では明治に入って徳川家への遠慮が必要なくなってから「後楽園」と改称されたとのこと。
兼六園の名前の由来は、名園の六大要素を兼ねているからだとのこと。
偕楽園の名前の由来は、衆(庶民)と偕(とも)に楽しむ園という意味だそうです。
三大に関係ありませんが、極楽浄土の極楽も浄土も同義だと思っていたところ、阿弥陀如来の主宰する浄土のことを極楽というそうです。
巻末に掲載された荒俣宏氏の解説によると、日本人が「三大」好きなのは、何事につけ、決着をつけないユニット仕切りを活用したことのあらわれなのだそう。
世界や社会の安定を守るために、玉虫色の決着をする、ナンバーワンを決めない国民性が育ったという意見は、なかなか頷けるものでした。
単なる軽い教養本ではなく、著者の知識の深さや考え方がおもしろく、読みがいのある本だったので、このシリーズを今度読んでみたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
昔は日本という概念がないから日本三大みたいな言い回しは明治以降と、日本人が三大モノが好きな理由を断じたりと作者の考えが面白い。
投稿元:
レビューを見る
今までにない(と思う)三大○○に着目した本です。もうちょっと数を減らして、突っ込んだ内容でも良かったかとも思うけど、このレベルの読みやすい内容でもありかと。